今井小学校の新校舎建設工事着工
先日より、今井西町の今井小学校の新校舎建設工事が始まりました。
これは生徒数の急激な増加に対応するため、新校舎により11クラス
分のキャパシティを増強するもので、2011年6月末完成を予定してい
ます。
■今井小学校の新校舎建設予定地
新校舎の建設予定地は今井小学校の北西角地にあたり、北側は
南武線の高架に面しています。従来はグラウンドや遊具、植栽が
あったところを建設予定地に割り当てています。
■隣接校舎の工事
この工事に伴い、隣接校舎の壁が縦一列の防護シートで覆われて
います。これは推測ですが、新校舎と接続される廊下の部分なの
ではないでしょうか?
■工事区域とグラウンドとの境界
また、グラウンドと建設予定地は工事用の壁で仕切られています。
致し方ないことですが、この新校舎建設によってグラウンドが一部
削られることになります。
工事用の作業ヤードもあるでしょうから、現在仕切られている部分
全てが削られるというわけではないでしょうが、少なくとも工事中は
かなりグラウンドが狭くなりますね。
■事業計画のお知らせ
外側に面して、何箇所か「事業計画のお知らせ」が掲示されています。
これによると3階建てということですので、既存の校舎と同じ高さにな
ります。
工事期間は2011年6月30日とされており、あと10ヶ月弱というところ
です。ここから1年未満で建つのですから、結構早いですね。
2008/12/19エントリでも取り上げましたが、武蔵小杉周辺では急激な
人口増加により小学校がキャパオーバーとなっています。各小学校
の詳細なデータは上記エントリを参照いただきたいと思いますが、
今井小学校は2008年度から2014年度までに395人・10クラスが
増加する見込みであることが報告されています。
上丸子小学校、下沼部小学校では仮設校舎が建設されていますし
(2009/4/29エントリ)、抜本的なところでは日本医科大学新丸子校舎
の用地に小学校の新設が発表されています(2010/6/2エントリ)。
■上丸子小学校の仮設校舎
川崎市の人口推計は、短期間に上方修正がなされるなど急激な
増加が続いています。中原区では(現段階において)人口ピークが
2035年と推計されており、今後も中長期にわたって人口増加が続く
ことが見込まれています。
短期的な事象ですと資本投下も難しいですが、中原区においては
そのような事情であるため、小学校新設や新校舎の建設に踏み切
っているということなのでしょう。
教育施設は社会の基盤となるインフラですし、「暮らしやすさ」の重
要な要素のひとつです。交通や買い物の利便性も大切ですが、
開発に伴ってこういった教育環境の整備も切実に望まれている
ところかと思います。
【関連リンク】
川崎市立今井小学校 公式ウェブサイト
2007/6/8エントリ 武蔵小杉の将来推計人口
2008/12/19エントリ 武蔵小杉再開発地区の小学校がキャパオーバーに
2009/4/29エントリ 上丸子小・下沼部小の仮設校舎、間に合わず
2010/6/2エントリ 日本医科大学用地に川崎市立小学校を新設