NEC玉川ルネッサンスシティの「丸池」と噴水
NEC玉川ルネッサンスシティのエントランス広場の一角に、小さな
ドーム状の噴水が設置されているのを見かけました。
■NEC玉川ルネッサンスシティのエントランス広場
JR向河原駅を降りてまっすぐルネッサンスシティの階段を上ると、
ノースタワーとサウスタワーのエントランスの手前にこのような広場が
あります。
そのほぼ中央に、小さなドームが見えます。
■「丸池」を復元した噴水
■噴水の謂れ
これはドームで覆われた噴水で、常時水が噴出しています。その
隣には、この噴水の謂れを記載したプレートが設置されていました。
プレートによると、この噴水はルネッサンスシティが建設される前に
存在した「丸池」を復元したものだそうです。
(プレートに記載された文章)
この噴水は、玉川事業場のシンボルとして従業員や近隣の方々に
永い間親しまれていた丸池が、ルネッサンスシティ建設に伴って
姿を消してしまうことを惜しみ、この人工地盤上に復元したものです。
丸池は、玉川事業場操業開始(1936年 昭和11年)に伴い、生産
設備の冷却水や製品の性能試験用として大量の水を必要とする
ため、元々あった自然池を掘って本格的な“工業用水槽”として
作ったもので、当時は“二ヶ領用水”から受水していました。
(当時の丸池は、大きさ:直径60m、深さ:3m、有効貯水量:約
7000t)
上記写真ですとわかりにくいですが、「丸池」という名前の通り、
本当に真ん丸な形の池だったようです。
水源は二ヶ領用水ということで、二ヶ領用水はそのような用途にも
活用されていたのですね。
徳川家康の命により小泉次大夫が農業用水路として作ったのが
1611年ですが、それから300年後、二ヶ領用水は工業用水を供給
することで地域の発展に寄与し続けたことになります。
■「丸池」の噴水の動画
動画で見てみると噴水の動きがわかりますが、本当に小さな噴水
です。ルネッサンスシティの高層ビルを見上げながら歩くと、うっかり
躓いてしまうかもしれませんので、ご注意ください。
NEC玉川事業場は向河原駅前で長年操業してきた事業場ですので、
2010/1/2エントリで取り上げた日電玉川稲荷神社のように、いろいろ
歴史を感じさせるものがありますね。
■ルネッサンスシティのビルと「丸池」の噴水
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