井田山(1):井田山から見る武蔵小杉
中原区といえば平坦極まりない土地というイメージがありますが、
「井田山」と呼ばれる場所があります。井田山は中原区の南端、
横浜市の境界線と接する丘陵地帯であり、標高33mを有しています。
中原区内では「井田病院」で名前が知られているほか、貴重な里山
として緑地が保全されているこの一帯を、今回から不定期でご紹介
してみたいと思います。
■矢上川
武蔵小杉から井田山に向かって南下していくと、必ず矢上川を渡る
ことになります。矢上川は、宮前区犬蔵から幸区南加瀬付近(鶴見
川と合流)までを尻手黒川道路とほぼ並行して流れる一級河川で、
中原区内の河川としては大きな部類に入ります。
この矢上川の南側(写真右手)に、武蔵小杉駅周辺では見られない
丘陵地帯が広がっています。
■井田山の坂
井田「山」といっても大部分は住宅地が広がっていて、緑地が保存
されているのは一部に限られています。このように急勾配の坂道が
続き、登り切るには途中で息が切れてきます。
■井田病院
■建設中の井田病院新棟
井田山の上にあるのがこの井田病院で、川崎市立病院として地域
の医療を担っています。現在、川崎市による再編整備事業が行わ
れていまして、新しい病棟が建設されています。
■川崎市立病院 井田病院
http://www.city.kawasaki.jp/83byoin/ida/index2.html
■井田病院改築工事
http://www.city.kawasaki.jp/83byoin/ida/kaitiku-kouji/index.html
井田病院再編整備事業のPDFを参照すると、従来の建物を解体し
つつ複数の病棟が順次建設されることになり、2015年3月に事業が
完了する計画になっています。
現在の建物は老朽化も進んでいますが、あと4年をかけて生まれ変
わることになります。
■井田山から見える日吉方面
井田病院前の道路を挟んで南側はすぐ横浜市になっていまして、
高台から日吉方面を望むことができます。
写真中央に見えるのは日吉東急、その奥が慶應義塾大学日吉
キャンパスです。
■井田山から見える武蔵小杉方面
もちろん、井田山の坂道から北側を振り返れば、武蔵小杉の再開発
ビル群が見えます。この高層ビル群がランドマークになりますので、
現在地がすぐわかりますね。
「井田病院行き」の川崎市営バスを見たことはあっても、実際に井田
山に行ったことがことがある方はそう多くはないのではないでしょうか。
平坦な武蔵小杉駅周辺で生活していますと、中原区にこのような
高台があることを非常に新鮮に感じます。
今回は高台からの眺めをご紹介しましたけれども、井田山には
中原区内でも貴重な自然が保全されており、そちらも見どころと
なっています。
次回以降はそんな井田山の自然もご紹介してみたいと思います。
■井田山周辺マップ
【関連リンク】
中原区ウェブサイト 中原区市民健康の森
井田山・中原区市民健康の森を育てる会