川崎歴史ガイド・中原街道ルート(番外編):「中原区役所の八百八橋」の看板設置と石橋ベンチ
中原区役所に保存されている八百八橋のそばに、中原区内に残さ
れている八百八橋のマップ等を記載した看板が設置されました。
■中原区役所の八百八橋
この八百八橋は先般、平成22年中原区協働推進事業としてリニュ
ーアルされており、2011/4/7エントリでご紹介いたしました。
その際、コメントで看板が設置されることを情報提供いただいたの
ですが、先日予定通りに看板が設置されていました。
■設置された看板
設置された看板には、八百八橋の由来と、中原区内に残された
石橋の所在を示すマップが記載されています。
由来については以前よりこの場所にも石碑がありましたので若干
重複がありますが、マップについては区内の他の場所にもなく、
初めて見るものでした。
■八百八橋マップ
※すでに本ブログでご紹介しているものはグレー表示
現地に掲示されているマップをトレースすると、このようになり
ます。
①中原区役所(本エントリ他)
②神明神社
③御蔵稲荷(2010/7/19エントリ)
④石橋醤油店(2009/11/29エントリ)
⑤JR武蔵小杉駅北口(2009/12/21エントリ)
⑥大楽院
⑦日枝神社
⑧神明大神
⑨八幡大神
全部で上記の9か所ありまして、そのうち①③④⑤については、これ
までの「川崎歴史ガイド・中原街道ルート」の連載でご紹介をして
います。
ご紹介済みのもの以外には、神明神社に石橋があるらしい、という
こと以外は存在を知りませんでしたが、結構残されているものですね。
今後、各地の石橋を探訪してみようと思います。
※ ※ ※
さて、同じくコメントで教えていただいたのですが、中原区役所の
八百八橋には、橋として歩行できるもの以外に、ベンチとして活用
されているものがありました。
■ベンチとして保存されている八百八橋
こちらは1枚目の写真とは反対側のスペースで、八百八橋の石が
2つ、ベンチとして置かれています。
1枚目の写真の石橋は「本来の橋としての姿」を再生したものですが、
こちらは八百八橋に実際に体で触れてみることをコンセプトとして
いるものでしょう。
■廃プラスチックで作られたベンチ
ところで余談ですが、この石橋ベンチの隣には、廃プラスチックを
リサイクルして作られたベンチも設置されています。
見た目も実際の手触りも木材としか思えないのですが、これが
元々はプラスチックのごみだったとは驚きです。
2011年3月からは、中原区においてはミックスペーパーと併せて
プラスチック包装容器の分別も始まっています。
そこで分別回収されたプラスチック包装容器も、このような形で
再利用されたりするのでしょうね。
…さて、これで中原区役所の八百八橋リニューアル事業は完成と
いうことになるようです。
中原区役所建物南側にありますので、区役所にご用事の際には
立ち寄ってみてください。
【関連リンク】
(川崎歴史ガイド・中原街道ルート連載)
2009/11/29エントリ (4):「明治の醤油作りと八百八橋」
2009/12/21エントリ (番外編):「武蔵小杉駅の八百八橋」
2010/5/23エントリ (番外編)「中原区役所の八百八橋」
2010/7/19エントリ (8):「御蔵稲荷と多摩川」
2011/4/7エントリ (番外編):「中原区役所の八百八橋」リニューアル