旧新日本石油社宅跡地にコンベンション施設整備で川崎市と事業者が合意、2016年度完成へ
小杉駅北口地区のJX日鉱日石エネルギー社宅(旧新日本石油社宅)
用地について、川崎市が高層ビル内にコンベンションセンターを整備
することが明らかになりました。
2011年8月26日付で川崎市がプレスリリースを行っており、カナロコ
においても報道されています。
■川崎市報道発表資料 「小杉町二丁目開発計画(案)におけるコン
ベンション施設等の設置に係る基本合意」の締結について
http://www.city.kawasaki.jp/press/info20110826_2/
item9475.pdf
■カナロコ 武蔵小杉地区の拠点機能を強化、大規模コンベンション
施設16年度完成へ
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1108270010/
■JX日鉱日石エネルギー社宅
ここまでの経緯をおさらいしますと、JX日鉱日石エネルギー社宅用地
の再開発については、同社が2007年1月10日にプレスリリースを出し
たのが始まりでした。
■旧新日本石油プレスリリース 当社社宅の敷地における再開発
事業の検討に関する基本協定の締結について.
http://www.noe.jx-group.co.jp/newsrelease/noc/2006/
20070110_01_0951913.html
上記のプレスリリースで、旧新日本石油(現JX日石日鉱エネルギー)
は、三井不動産レジデンシャルと共同で社宅跡地の再開発について
検討を進めていくことに同意しています。
当初は社宅は2009年3月には廃止される予定だったのですが、
再開発計画の策定に時間を要したこともあってか、当初廃止が延期
され続けている状況でした。(2009/6/21エントリ参照)
社宅廃止を延期しつつ検討が進められていく中で、市内中央部に
コンベンションセンターの整備を希望する川崎市との協議が行われ、
このたび3者間で合意が得られたものです。
さて、今回合意された内容は、以下の通りになっています。
■小杉町二丁目開発計画(案)概要
敷地面積:約17,000 ㎡
主要用途:共同住宅、店舗、コンベンション施設等
※コンベンション施設は約3,000 ㎡(ホール約1,000 ㎡含む)
※収容人数はシアター形式(座席のみのレイアウト)で千人規模
■事業スケジュール
2012年度 施設基本構想案策定、都市計画決定、覚書締結
2013年度 パブリックコメント等の実施、本体工事の着工
2016 年度 竣工、開館
■JX日鉱日石エネルギー社宅用地の再開発マップ
今回公表された計画では、名称を「小杉町二丁目開発計画」とし、
社宅用地を「A地区」「B地区」に2分しています。
そのうち、駅寄りのA地区の2階部分の3,000㎡が、JX日鉱日石
不動産および三井不動産レジデンシャルより川崎市に引き渡され、
そこにコンベンションセンターが整備されることになります。
それ以外の用途はマンションおよび店舗とされており、カナロコに
よれば高層ビルということですから、タワーマンションの低層部に
商業施設およびコンベンションセンターができるということになり
そうです。
A地区・B地区はデッキで接続され、回遊性も確保されるます。
小杉駅北部地区では、ホテル・ザ・エルシィ跡地周辺のほか、
日本医科大学の用地においても再開発が計画されています。
それらの用地全体を含めるとかなり広大な面積になりますが、
いよいよ事業が具体化される運びとなりました。
現在、東急武蔵小杉駅の駅上および東西街区、さらには東京機械
製作所玉川製造所跡地の再開発事業も並行して進められており、
今後ますます開発に拍車がかかっていくことになります。
■すでに解体が完了した社宅12号棟・13号棟の跡地
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
2008/3/27エントリ 新日本石油社宅の取り壊し
2008/5/4エントリ 新日本石油社宅12号棟・13号棟取り壊し完了
2009/6/21エントリ 新日本石油「小杉社宅」廃止が2年延期、再開発は
2011年3月以降に