JR東海がリニア中央新幹線の環境アセスメント手続を開始:中原区内の事業区域縦覧と説明会開催
2011年9月26日、JR東海がリニア中央新幹線の環境アセスメント
手続きの開始についてニュースリリースを発信しました。本日27日より、
環境影響評価方法書の縦覧が開始され、JR東海のウェブサイトにおいて
閲覧することができます。
これにより、中原区が中央リニアのルートとなっていることが改めて
確認され、さらに区内における具体的な事業対象の範囲が明らかに
なりました。
■JR東海ニュースリリース 中央新幹線(東京・名古屋市間)の
環境影響評価方法書の送付について
http://jr-central.co.jp/news/release/nws000860.html
■JR東海 中央新幹線(東京・名古屋市間)法対象条例環境影響
評価方法書(川崎市)
http://company.jr-central.co.jp/company/others/
assessment/kawasaki/index.html
上記ページ内にお知らせが掲載されていますが、この環境影響評価
方法書に関する説明会が、川崎市内各地において開催されます。
■JR東海 縦覧と説明会開催のお知らせ(PDF)
http://company.jr-central.co.jp/company/others/
assessment/kawasaki/_pdf/information.pdf
これによると、中原区での説明会は、川崎市国際交流センターに
おいて、以下の日程で開催される予定になっています。
・第1回 2011年10月16日(日) 10:00~11:30
・第2回 2011年10月18日(火) 19:00~20:30
また、エントリ冒頭で申しあげたとおり、縦覧されている環境影響評価
方法書には、川崎市内における対象事業実施区域が示されています。
■中央リニアの武蔵小杉駅周辺での対象事業実施区域
これまで、中央リニアのルートは縮尺の大きい地図でおおまかな
線が引かれたものしか見たことがなかったのですが、今回の
方法書を読んでいくと、中原区内の交差点レベルで線の位置を
示した図が掲載されていました。
それに基づいて事業範囲をトレースすると、上記のようになります。
北側では第三京浜と府中街道の交差点、南側では多摩保育園前、
子母口住宅入口の交差点に事業範囲の境界線が接しています。
丁度、武蔵小杉駅が境界になっていますね。
中央リニアの線路は、この中ほどを通る可能性が高いのでは
ないでしょうか。
線路は当然地下を通ることになりますが、地上部分にも、何か所か
立坑ができるものと思われます。
■武蔵野南線の立坑
こちらは、新丸子東3丁目の立坑です。
この地下を走っている貨物線、武蔵野南線の立坑として使われて
います。
こういった工事が実際にどこでどのように行われるのかはまだ
わかりませんし、説明会もあくまで方法書の説明会ですから、そこに
書かれていない具体的なことには触れられないものと思います。
(その意味では、書類さえ読んでしまえば説明会に新しい情報は
ありませんので、具体的な質問事項等がなけれ出ても肩透かしに
なることが多いです)
リニアは中原区の地下を通過するだけですので、直接的には
地元に大きなインパクトはないのですが、工事などによる影響は
気になるところですね。
いずれにしても完成して運行開始されるまでには、まだまだ長い
時間がかかることになります。
【関連リンク】
JR東海 事業紹介 超電導リニアによる中央新幹線の推進