JX日鉱日石エネルギー社宅跡地の180mツインタワーは54階建て・1,280戸規模に
JX日鉱日石エネルギー社宅跡地の「小杉町二丁目開発計画」の
建築物の仕様が、一部明らかになりました。180mのツインタワーが
建設され、1,280戸のマンションおよび商業施設・公益・教育施設と
して活用される計画となっています。
■(仮称)小杉町二丁目開発計画マップ
■(仮称)小杉町二丁目開発計画の事業概要
用途:共同住宅・事務所・店舗・その他(公益・教育施設)
高さ:A地区180m B地区180m
階数:A地区地上54階・地下1階 B地区地上54階・地下1階
住宅戸数:A地区640戸・B地区640戸
事業区域の面積:20,227.79㎡
用途地域:商業地域/第一種住居地域
指定建蔽率:80/60%
指定容積率:400/200%
高度地区:-/第3種高度地区
上記が(仮称)小杉町二丁目開発計画の概要ですが、これは
現時点でのものであり、公示等はまだ行われていません。建物高さ・
階数や住宅戸数などについては今後多少変更される可能性があり
ます。
建物高さが180mきっかりとなっていますが、設計が固まってくれば
実際にはもう少し端数も出てくるのではないでしょうか。
武蔵小杉駅南口地区西街区のエクラスタワーや、東京機械製作所
跡地の住友不動産タワー等も、当初計画段階に比べて高さ・階数が
変更されている経緯があります。
(仮称)小杉町二丁目開発計画では、2012年度に都市計画決定を
行うことになっており、再開発上の手順としてもまだこれからという
ところです。
ただ、今回の2本のタワーはおよそ180m、50階超クラスのツイン
タワーになるというおおよその規模感から大幅に変更されることは
ないものと思われます。
先般お伝えした情報から大きく変わっているところは、住宅戸数
です。800~1,000戸程度という話でしたが、640+640=1,280戸と
増加しています。
180m級のツインタワーで最少800戸(1棟400戸)というと、やや
少ないような気はしていたのですが、1棟640戸であればまあ
それくらいかな、と思います。
■JX日鉱日石エネルギー社宅
また、先般川崎市が発表した敷地面積は約17,000㎡でしたが、
今回判明した事業区域の面積は20,227.79㎡となっています。
3,000㎡は誤差の範囲とするには大きすぎる面積ですね。
■川崎市報道発表資料 「小杉町二丁目開発計画(案)におけるコン
ベンション施設等の設置に係る基本合意」の締結について
http://www.city.kawasaki.jp/press/info20110826_2/
item9475.pdf
地図ソフトで大まかな面積を測定してみると、現状のJX日鉱日石
エネルギー社宅の敷地が、約20,000㎡でした。
ですので、特段事業区域が拡大されたというわけではなく、単に
算出方法の違いによるもののようです。
用途には、共同住宅・事務所・店舗のほか、「公益・教育施設」が
設定されています。公益施設は川崎市のコンベンションセンターを
指していると思われますが、教育施設とは何でしょうか。
具体的にはわかりませんが、行政による何らかの公共施設に
なるのではないかと思います。
■コンベンションホール事業スケジュール
2012年度 施設基本構想案策定、都市計画決定、覚書締結
2013年度 パブリックコメント等の実施、本体工事の着工
2016 年度 竣工、開館
上記は先般発表された川崎市によるコンベンションホールの事業
スケジュールです。一体の施設ですので、当然ながらタワー全体の
スケジュールもこれに順ずることとなります。
まずは来年度の都市計画決定のプロセスで、さらに精度の高い
計画概要が確定してくるものと思います。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
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