(仮称)小杉町2丁目開発計画のフロアマップとイメージ図
JX日鉱日石エネルギー社宅跡地の「(仮称)小杉町2丁目開発
計画」について、2011/10/18エントリで一部建築物の仕様を続報
としてお伝えしました。
今回、さらに詳細な計画図が明らかになり、商業・業務・公益施設が
一部に入居するタワーマンションの低層部分は2階建てとなることが
わかりました。
■(仮称)小杉町2丁目開発計画マップ
これが、より精度の高い小杉町2丁目開発計画の計画マップです。
JX日鉱日石エネルギー社宅の跡地中央部に道路を整備し、その
左右に180m(最高部190m)のツインタワーを建設します。
中央にある灰色の部分は、車寄せです。
北側住宅地の日照に影響を及ぼすため、高層タワー部分は敷地の
最も南側に寄せられています。また、タワー同士のお見合いを
なるべく避けるため、ツインタワーは敷地の東西になるべく離して
配置されています。
B地区の2階北部(1階屋上)には、庭園広場が整備され、地域に
解放されることになります。
A地区2階に比べて、B地区2階は庭園広場の分建物が小さいこと
になります。
A地区、B地区を結ぶペデストリアンデッキは、地区の最南端に
設置されることになります(マップでは直線にしてありますが、
実際には多少曲線的なものになるようです)。
■小杉町2丁目開発計画ペデストリアンデッキ部分イメージ
これは、前述のA地区とB地区を結ぶペデストリアンデッキ部分を
上から描いたイメージ図です。
屋根つきのペデストリアンデッキの下に、広場が設けられている
のがわかります。
小杉町2丁目開発計画では、建物を高層化するにあたり、周辺に
歩道状空地を整備することになっています。
■再開発ビルの低層部フロアマップ
再開発ビルの低層部は2階部分まで建物面積が広くなっており、
ここにコンベンション施設や商業施設、事務所が入ることになります。
上記が、そのフロアマップです。
グレーの部分はマンションエリア(エントランスホールや駐車場、
防災センターやごみ収集所など)であることが確認されたもので、
白抜きの部分がそれ以外のエリアです。
A地区の2階はコンベンション施設が大部分を占めており、1、2階
の「不明」となっている部分が、商業施設、事務所等になりうると
いうことです。
これはあくまでマンションの機能が明確に割り当てられていない
スペースを「不明」としているもので、これが必ず商業施設になると
いうものではありません。
ごみ収集所や防災センターなどは設計段階から機能を割り当てて
おく必要があるために、現段階で確認ができるということだと思い
ます。
例えば、「不明」の部分は実際にはマンションの集会室など共用
施設として割り当てられる可能性もあるでしょう。
あらためてフロアマップを確認してみると、コンベンションホールと
庭園広場を除いた商業・業務施設となりうるスペースは限られて
おり、さほど多数の店舗が入る見込みはないことがわかりますね。
なお、3階以上はタワーマンション棟となり、完全にマンションエリア
となります。
■(仮称)小杉町2丁目開発計画の概要(A地区/B地区/合計)
主要用途:商業・業務・公益・教育施設、住宅
建築敷地面積:約8.480㎡/8,650㎡/約17,130㎡
※敷地面積から道路用地を除いた面積
建築面積:約5.,680㎡/約5,660㎡/約11,340㎡
建ぺい率:約67%/約65%
延床面積:約72,500㎡/約73,730㎡/約146,230㎡
容積対象床面積:約50,870㎡/約51,890㎡/合計102,760㎡
容積率:約600%/約600%
建物階数:地上54階・地下1階/地上54階・地下1階
建物高さ:約180m/約180m(最高部約190m)
建物構造:S造、RC造/S造、RC造
計画戸数:約640戸/約640戸/約1,280戸
計画人口:約1,920人/約1,920人/約3,840人
駐車場:約290台/約290台/約580台
駐輪場:約920台/約880台/約1,800台
公共的駐輪場:約130台/約70台/約200台
あらためて建築計画の概要をまとめると、上記のようになります。
前回エントリで、川崎市発表の面積約17,000㎡と事業区域の面積
20,227.79㎡の差異に疑問を持ったのですが、後者は道路用地を
除いた面積であることがわかりました。
この事業によって約3,000㎡、道路が拡張されるということになり
ます。
少し気になるのは、公共的駐輪場が約200台という点です。
フロアマップから推察される店舗数からすると十分なのですが、
A地区には大規模集客を行うコンベンションセンターがあります。
コンベンションセンターを稼働させるものとしては十分なのかどうか、
判断がつきかねるところです。
繰り返しになりますが、上記はあくまでも現段階での計画であり、
今後多少変更される可能性がありますので、あらかじめご了承
ください。
ただ、ある程度計画の具体的な姿が見えてきまして、イメージ図
なども眺めながら完成図を想像することができるようになりました。
今後、川崎市においてコンベンションセンターの内容等も具体化が
進められていきますので、検討推移なども注視してまいりたいと
思います。
【関連リンク】
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