東京機械製作所の「新丸子社宅」が解体開始
東京機械製作所の「新丸子社宅」の解体工事が始まりました。
社宅の解体後、同社がオーナーとなるオフィスビル「(仮称)武蔵
小杉F地区西街区ビル」が建設されることになります。
■解体が始まった東京機械製作所の「新丸子社宅」
東京機械製作所の「新丸子社宅」は、名前は新丸子ですが場所は
東急武蔵小杉駅前にあります。
ここは地名で言えば新丸子東3丁目ですので、地名が社宅名の
由来となったのでしょう。
■解体工事の看板
■騒音・振動の測定器
社宅はすでに仮囲いで囲われており、「新丸子社宅地解体除去
工事」という看板が出ています。
また、工事現場ではお馴染みの騒音・振動の測定器が設置されて
いました。現在の騒音・振動が歩道からリアルタイムで確認できる
ようになっています。
■事業計画のお知らせ
また、仮囲いには事業計画のお知らせも以前より掲示されていま
した。2011/6/16エントリで取り上げた、東京機械製作所のプレス
リリースによる情報から、多少の変更があります。
以前のリリースでは高さ56m・地上12階建てだったものが、この
公示では高さ59.99m・地上11階建てとなっています。1階あたりの
階高が高くなったことになりますね。
その他、建築面積や延床面積も多少変わっていますが、大きな
変更ではありません。
■完成・入居したブリリア武蔵小杉
現在、新丸子社宅の隣、新丸子東3丁目地区B地区では、ブリリア
武蔵小杉が完成・入居となっています。
以前も取り上げましたが、新丸子社宅2棟のうち、東急武蔵小杉駅
寄りの1棟は1974年から分譲されており、区分所有者がいる状況
でした。
区分所有者には土地と建物の所有権がありますので、それを解体
するため、このブリリア武蔵小杉の住戸が地権者住戸として、
区分所有者の方に割り当てられていました。
11月にブリリア武蔵小杉が入居開始となり、新丸子社宅にお住ま
いの方がブリリア武蔵小杉に引っ越しが完了したことをもって、
新丸子社宅の解体が着手されたというわけです。
■無人となった新丸子社宅
先日までは東急武蔵小杉駅寄りの分譲棟はまだ灯りがついていた
のですが、現在は完全に無人となり、夜には真っ暗になっています。
この2棟の解体が今後進められ、2012年2月中旬にはオフィスビルの
工事が着工する予定です。
2011/11/17エントリで取り上げたように、このオフィスビルやアリオ
武蔵小杉の開発は、東京機械製作所にとって経営危機を脱する
ための切実なプロジェクトです。
本業の印刷輪転機の製造・販売が大変厳しい状況にあり、所有する
不動産を活用して賃料収入を得るというのが、現在の東京機械製作
所の描く青写真となっています。
固定資産を売却しつつ決算を乗り切る状態の東京機械製作所に
とって、これら開発計画が予定通り進捗していくことは、非常に
重要な経営課題ですので、解体工事が無事に着手できたことは、
同社にとっては一安心といったところではないでしょうか。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:新丸子東3丁目地区
2011/5/14エントリ 東京機械製作所が新丸子東3丁目地区の社宅
跡地にオフィスビルを計画
2011/5/27エントリ 東京機械製作所が社宅跡地のオフィスビル開発
をリリース、店舗併設で2013年6月完成へ
2011/6/16エントリ 東京機械製作所のオフィスビルは高さ56m、
東急設計コンサルタントが設計を受託
2011/11/17エントリ 東京機械製作所が小杉御殿町の「新生寮」など
固定資産を売却