開かずの「御幸踏切」の歩道橋改修
2010/10/22エントリにおいて、「開かずの踏切」となっている御幸
踏切の歩道橋について取り上げました。
この歩道橋は老朽化し、安全上・防犯上も問題がある状態でした
が、このたび歩道橋の改修工事が行われました。
■御幸踏切の歩道橋
御幸踏切は、横須賀線武蔵小杉駅の南側にあります。新駅開業
以降、遮断時間が非常に長くなっており、「開かずの踏切」として
地域の問題となっています。
遮断時に歩行者が利用する歩道橋が併設されているのですが、
老朽化が進み、こちらについても安全・防犯上の問題が指摘され
ていました。
■歩道橋改修工事のお知らせ
御幸踏切の問題については地元の市議会議員等からも改善を
求める動きがあり、歩道橋の改修工事を行う意向を昨年より
川崎市が示していました。
2012年1月から改修工事が着手され、現在はほぼ完了に近づ
いている状態です。
前回エントリで指摘した歩道橋の課題は、
①老朽化が進み、穴が開くなど破損が見られる
②歩道橋内の視界が外部から遮られ、防犯上の懸念がある
上記の2点でしたが、これが今回改善されています。
■改修前の階段
■改修後の階段
まずこちらは、階段部分の改修です。
以前は穴があき、雑草まで生えているような状態だったのです
が、綺麗に修繕されました。
■改修前の壁面
■改修後の壁面
そしてこちらは、歩道橋の壁面をご覧ください。
従来は外部からは歩道橋内部が見えない状態だったのですが、
ご覧の通り壁面がシースルーになりました。
全体的に明るいイメージに変わりましたね。
■シースルーの壁から見える再開発ビル
この壁は成人男性の背丈ほどあるのですが、シースルーになった
ことにより、歩道橋から周辺の風景も見えるようになりました。
■照明の付け替え
そして防犯上重要とされているのが、やはり照明です。
今回の改修工事により、照明も付け替えが行われています。
これらの改修工事は、3月15日ごろには完了するようです。
従来は、特に夜間などは使用するのに心理的圧迫感がありまし
たが、これで多少なりとも改善されるものと思います。
■成田エクスプレス通過中の御幸踏切
・・・ただ、御幸踏切の課題は、根本的には交通遮断の軽減、
解消ですね。こちらはさらに難しい問題です。
この御幸踏切の東側には南武線の踏切があり、こちらは将来的
には連続立体交差事業により踏切自体が解消される構想が
あります。
御幸踏切はそういった根本的な対策は難しいように思いますの
で、新型の踏切システムの導入など、周辺対策を検討していく
ことになるのではないでしょうか。
■御幸踏切から見える武蔵小杉駅方面
【関連リンク】
2010/10/12エントリ 開かずの御幸踏切と、隣接の歩道橋