木月公園の「水準点」
ブレーメン通り商店街近くの木月公園に、川崎市の「水準点」が
ありました。
水準点とは、市内の標高を測定するため基準となるもので、市内
各地に設置されています。
■木月公園の水準点
こちらが、木月公園に設置された水準点です。四方を丸石に囲ま
れた四角い石が、地面に埋め込まれています。
この中央部を基準として、標高を測定するようです。
■水準点の立て札
すぐそばには、水準点に関する立て札が掲示されていました。
「この石は、川崎市水準点といいます。
水準点は、ここの地面の高さを調べるためのものです。
ここの高さは、標高6.9mです。
水準点を大切にしましょう。 川崎市」
上記の記述から、この地点の標高が6.9mであることがわかります。
■川崎市ウェブサイト 市内の標高
http://www.city.kawasaki.jp/30/30suisi/home/jiban/sub2.htm
川崎市の上記ページを参照すると、川崎市内の水準点の位置が
リスト化されています。水準点にはそれぞれ「水準点番号」が付与
されており、木月公園の番号は180となっています。
リストを見ていくと、水準点の測量結果として「亡失」と記載されて
いるものがあります。これは、何らかの事情で水準点が無くなって
しまったものと思われます。
公園の敷地内など公共の場所にあるものや、企業の私有地にある
ものなど、水準点の所在地はいろいろありますが、年月の経過に
よって周囲の環境も変っていくことでしょう。
そうした中で誤って撤去されてしまったり、忘れ去られてしまったり
するのかもしれません。
先ほどの立て札には「水準点を大切にしましょう」という記述があり
ましたが、それは亡失しないように、ということを指しているのでは
ないかと思います。
標高の測定は、地盤沈下の状況などを把握するもので、重要な
データです。特に、固定された場所で、長期間にわたっての経年
データを取っていくことが大切です。
日頃は公園や神社の片隅にあって、特別に意識することはありま
せんけれども、その存在意義を知ってみると、近所の他の地点の
状況も今度見てみようか、という気持ちになりました。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:生活情報:公園 木月公園