都市再生機構が「小杉3丁目南地区」の事業化を検討開始
武蔵小杉駅周辺において、また新たな都市整備事業の検討が
動き出すことになりました。「小杉3丁目南地区」です。
東急武蔵小杉駅の南口付近から小杉御殿町交差点にかけての、
二ヶ領用水沿いのエリアにあたります。
この地区における事業化の検討などが、今後都市再生機構に
よって行われることになります。
■小杉町3丁目南地区マップ
小杉3丁目南地区は、上記マップで青色で囲んだエリア内が
事業化検討地区として指定されています。
ここはちょうど府中街道拡幅が行われる地区であり、道路拡幅に
あわせて二ヶ領用水の水辺も活かした整備が検討されていました。
その事業化検討業務を、都市再生機構が行うこととなったわけ
です。
都市再生機構は、今後当該地区の地域の課題を整理し、
土地利用計画素案の検討を行います。それに基づいて、事業化の
検討、地元合意形成のための準備を行うことになります。
ですので、今回指定された地区がいきなり再開発地区に指定
され、再開発ビルが建つと決まったわけではありません。
■大野屋小杉店隣のビル
こちらは小杉3丁目南地区内の、大野屋小杉店隣のビルです。
府中街道から東急武蔵小杉駅や法政通り商店街に入る交差点の角
地にあります。
大野屋小杉店も含め、この一帯のビルも築年数が経過している
ことから、耐震性などの問題も含め永久に現状のままというわけ
にはいきません。
いずれは建物の更新時期が来ることになるでしょう。
■法政通り商店街・中原ブックランド本店
この建物の反対側、法政通り商店街の入り口付近も小杉3丁目
南地区に指定されています。
写真右手の中原ブックランド本店の建物も、かなり築年数が経過
しています。
■二ヶ領用水沿いの総合自治会館
こちらは、同じく小杉3丁目南地区内の総合自治会館です。
この建物の裏手は、二ヶ領用水の遊歩道に面しています。
今後府中街道が拡幅されますと、府中街道と二ヶ領用水の間の
土地がかなり細長くなります。
単に細長い土地を残すのではなく、二ヶ領用水のスペースを
活かした都市整備が検討されています。
この府中街道と二ヶ領用水の一体整備案については、2010/
6/4エントリで取り上げておりましたので、そちらもご参照ください。
■中原消防署跡地
とりあえず、都市再生機構(実際には同機構の委託先)が小杉
3丁目南地区における検討をまとめるのが2013年3月となって
いますので、実際に事業化が進むのはかなり先の話となるでしょう。
この地区における事業化は、当然ながら府中街道拡幅と一体と
なりますので、中長期的な検討ということになるのではないでし
ょうか。
ただ、都市再生機構がどのような地域の課題を抽出し、どのような
地区のありかたをまとめるのか、注目されるところです。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:その他関連情報 府中街道
2010/6/14エントリ 東京機械製作所跡地再開発始動と、府中街道と
二ヶ領用水の一体整備案
2011/10/1エントリ 川崎市が旧中原消防署跡地をJR東日本に売却、
新駅連絡通路跨線橋バリアフリー化のための隣接ビル代替地活用へ
2012/2/3エントリ JR武蔵小杉駅連絡通路跨線橋バリアフリー化に
伴う「森山ビル」の撤収開始