中原区内の小規模認可保育所の「開設」と疑問
【Reporter:はつしも】
川崎市では2008年4月に10箇所の小規模認可保育所が開設されることとされ、そのうち4箇所が中原区の予定となっており、川崎市ウェブサイトに告知がなされています。
■新設される保育所
●武蔵小杉駅
保育所名:(仮称)新丸子東地内保育所
所在地:中原区新丸子東2-901
設置法人:株式会社こどもの森
●新丸子駅
保育所名:(仮称)新丸子町地内保育所
所在地:中原区新丸子町727-3
設置法人:株式会社エス・エイ・ワイ
●元住吉駅
保育所名:(仮称)木月地内保育所
所在地:中原区木月2-17-1
設置法人:ワオ・ジャパン株式会社
●武蔵新城駅
保育所名:(仮称)上小田中地内保育所
所在地:中原区上小田中3-25-29
設置法人:株式会社エムケイグループ
■今後の予定
2007年12月14日(金):各施設のパンフを川崎市ウェブサイトに掲載
2007年12月17日(月):説明会詳細を川崎市ウェブサイトに掲載
2007年12月22日(土):AM10:00より中原区役所5階502会議室で説明会実施
2008年1月11日(金):2008年4月保育所入所の申し込み締切
■問い合わせ先
川崎市健康福祉局 こども計画課(川崎市ウェブサイトをご確認ください)
http://www.city.kawasaki.jp/e-news/info816/index.html
この小規模認可保育所の新設は、7/30エントリでご紹介した、川崎市の「保育緊急5か年計画」に基づき実施されるものです。
この計画の発表後、11/8エントリでお伝えしたとおり、中原区内に開設予定の小規模認可保育所5箇所のうち、武蔵新城を除く武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原の4箇所については、民間からの応募が期間内に行われなかったものと思われ、10日間の募集期間延長がなされていました。
それで、今回の川崎市の告知を読むと、結果として武蔵中原を除く新丸子、武蔵小杉、元住吉の3箇所ついては募集期間の延長により、無事民間から応募があり2008年4月の新設が可能となった・・・ように見えます。
しかし。
今回開設される4箇所をよくよく見ていくと、武蔵新城以外はいずれもすでに認定保育園等として現存する保育施設と、住所・設置法人とも同一であることが確認できます。
(仮称)新丸子東地内保育所=現・武蔵小杉わんぱく園
(仮称)新丸子町地内保育所=現・マミークラブ小杉
(仮称)木月地内保育所 =現・わおわおもとすみよし園
・・・ん? っていうことは保育所は結局増えないの?
ということで各保育所に確認してみたところ、マミークラブ小杉は近隣に移転し、現在の場所に小規模認可保育所が新設されるとのことでしたが、それ以外の保育所については新設ではなく、認定保育園→認可保育園への単純な「認可変更」であるということでした。
武蔵新城は距離が離れますのでさておき、今後保育事情が懸念される武蔵小杉周辺エリアでは、実際に純増となるのは1箇所のみとなります。
(中原区以外の開設予定保育所でも同じ様な処理になっているのかは確認していません)
考えてみれば、民間から応募のなかったものを、わずか10日程度の延長で状況が変わるとも思えず、確保するのは難しいことだと思います。
形式上、川崎市が保育緊急5ヵ年計画で掲げた「2007年度中に10箇所の小規模認可保育所の新設」は達成されたかのようになっていますが、内容をよく見れば、「民間との新設調整が不調だったものを、急遽認可変更にすりかえて新設目標達成の体裁をつくろった」ように見えます。
実際、問合せを行った既存の認定保育園の方も、「実は急に決まって・・・」ということで、急な話であった様子が伺われ、あまり明確になっていない感触でした。
武蔵中原については認可変更でも手当てできなかったということでしょうが、計画では2007年度で全ての小規模認可保育所の新設を行うものではなく、2010年度までにプラス3箇所、合計13箇所を新設するものですので、来年以降の開設に向けて調整が行われるものと思われます。
「保育緊急5か年計画」の主旨は、現状の待機児童を解消するために緊急に保育のキャパシティを増強が必要であるため、保育施設の「新設・拡大」を行うものです。計画達成の体裁を取り繕うあまり、本来の主旨が見失われることのないように望みます。
【関連リンク】
川崎市 保育緊急5か年計画
11/8エントリ 川崎市の「保育緊急5か年計画」に黄信号?
7/30エントリ 川崎市の保育緊急5ヵ年計画
武蔵小杉ライフ:生活情報:保育園・幼稚園
川崎市では2008年4月に10箇所の小規模認可保育所が開設されることとされ、そのうち4箇所が中原区の予定となっており、川崎市ウェブサイトに告知がなされています。
■新設される保育所
●武蔵小杉駅
保育所名:(仮称)新丸子東地内保育所
所在地:中原区新丸子東2-901
設置法人:株式会社こどもの森
●新丸子駅
保育所名:(仮称)新丸子町地内保育所
所在地:中原区新丸子町727-3
設置法人:株式会社エス・エイ・ワイ
●元住吉駅
保育所名:(仮称)木月地内保育所
所在地:中原区木月2-17-1
設置法人:ワオ・ジャパン株式会社
●武蔵新城駅
保育所名:(仮称)上小田中地内保育所
所在地:中原区上小田中3-25-29
設置法人:株式会社エムケイグループ
■今後の予定
2007年12月14日(金):各施設のパンフを川崎市ウェブサイトに掲載
2007年12月17日(月):説明会詳細を川崎市ウェブサイトに掲載
2007年12月22日(土):AM10:00より中原区役所5階502会議室で説明会実施
2008年1月11日(金):2008年4月保育所入所の申し込み締切
■問い合わせ先
川崎市健康福祉局 こども計画課(川崎市ウェブサイトをご確認ください)
http://www.city.kawasaki.jp/e-news/info816/index.html
この小規模認可保育所の新設は、7/30エントリでご紹介した、川崎市の「保育緊急5か年計画」に基づき実施されるものです。
この計画の発表後、11/8エントリでお伝えしたとおり、中原区内に開設予定の小規模認可保育所5箇所のうち、武蔵新城を除く武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原の4箇所については、民間からの応募が期間内に行われなかったものと思われ、10日間の募集期間延長がなされていました。
それで、今回の川崎市の告知を読むと、結果として武蔵中原を除く新丸子、武蔵小杉、元住吉の3箇所ついては募集期間の延長により、無事民間から応募があり2008年4月の新設が可能となった・・・ように見えます。
しかし。
今回開設される4箇所をよくよく見ていくと、武蔵新城以外はいずれもすでに認定保育園等として現存する保育施設と、住所・設置法人とも同一であることが確認できます。
(仮称)新丸子東地内保育所=現・武蔵小杉わんぱく園
(仮称)新丸子町地内保育所=現・マミークラブ小杉
(仮称)木月地内保育所 =現・わおわおもとすみよし園
・・・ん? っていうことは保育所は結局増えないの?
ということで各保育所に確認してみたところ、マミークラブ小杉は近隣に移転し、現在の場所に小規模認可保育所が新設されるとのことでしたが、それ以外の保育所については新設ではなく、認定保育園→認可保育園への単純な「認可変更」であるということでした。
武蔵新城は距離が離れますのでさておき、今後保育事情が懸念される武蔵小杉周辺エリアでは、実際に純増となるのは1箇所のみとなります。
(中原区以外の開設予定保育所でも同じ様な処理になっているのかは確認していません)
考えてみれば、民間から応募のなかったものを、わずか10日程度の延長で状況が変わるとも思えず、確保するのは難しいことだと思います。
形式上、川崎市が保育緊急5ヵ年計画で掲げた「2007年度中に10箇所の小規模認可保育所の新設」は達成されたかのようになっていますが、内容をよく見れば、「民間との新設調整が不調だったものを、急遽認可変更にすりかえて新設目標達成の体裁をつくろった」ように見えます。
実際、問合せを行った既存の認定保育園の方も、「実は急に決まって・・・」ということで、急な話であった様子が伺われ、あまり明確になっていない感触でした。
武蔵中原については認可変更でも手当てできなかったということでしょうが、計画では2007年度で全ての小規模認可保育所の新設を行うものではなく、2010年度までにプラス3箇所、合計13箇所を新設するものですので、来年以降の開設に向けて調整が行われるものと思われます。
「保育緊急5か年計画」の主旨は、現状の待機児童を解消するために緊急に保育のキャパシティを増強が必要であるため、保育施設の「新設・拡大」を行うものです。計画達成の体裁を取り繕うあまり、本来の主旨が見失われることのないように望みます。
【関連リンク】
川崎市 保育緊急5か年計画
11/8エントリ 川崎市の「保育緊急5か年計画」に黄信号?
7/30エントリ 川崎市の保育緊急5ヵ年計画
武蔵小杉ライフ:生活情報:保育園・幼稚園