武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

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2015年
05月30日

国土交通省が進める標準管理規約「コミュニティ条項」削除にパークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワーなど武蔵小杉の大規模マンション5棟が反対を表明

【Reporter:はつしも】

国土交通省が、「マンションの新たな管理ルールに関する検討会」を2012年より開催しています。
この検討会が「コミュニティ活動」を管理組合の役割として認める「コミュニティ条項」を標準管理規約から削除するべきとした報告書をとりまとめ、発表しました。

同省では今後、本改正に関するパブリック・コメントを募集するものとしています。

■国土交通省 マンションの新たな管理ルールに関する検討会について
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_
house_tk5_000013.html


「標準管理規約」とは、分譲マンションなどの管理規約の標準的なガイドラインです。
あくまでも標準的な指針であり準拠を義務付けるものではありませんが、実質的な雛形となっています。

これに対してはマンション管理の関連団体等から反対表明があったほか、13の大規模マンション連名による反対の意見書が5月28日に発表されました。

この意見書に対して、武蔵小杉からはパークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー・パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー・THE KOSUGI TOWER・エクラスタワー武蔵小杉・レジデンス・ザ・武蔵小杉が連名に加わっています。

■パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー マンション管理組合のコミュニティ業務に関する意見書について
http://www.midskytower.com/community_action.html
■パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー コミュニティ活動の維持推進のために:標準管理規約 「コミュニティ条項」 削除に反対する意見書に賛同しました。
http://stationforesttower.com/news/20150529_286

■ミッドスカイタワーとステーションフォレストタワー
認定を受けたパークシティ武蔵小杉2棟

本エントリは、何らかの意見の誘導等を行うものではありません。

いわゆる「コミュニティ条項」を削除すべきとする理由は国土交通省の検討会のウェブサイトに掲載されています。
ざっくりまとめると「町内会費の徴収など、本来個々人が判断すべき事項を管理組合が対応することは訴訟リスクがあるため、管理組合の役割から除外する」ということです。

一方、削除すべきでないとする理由は反対する団体によっても少しずつ異なる部分もありますが、パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワーのウェブサイトに論点を整理して掲載されています。
こちらもざっくりまとめると、「コミュニティ活動は管理組合の重要な役割であり、指摘される問題は条項の削除ではなくガイドラインの明確化などによって解決されるべき」ということです。

詳細についてはそれぞれのウェブサイトをご参照ください。

■武蔵小杉の大規模マンション群
武蔵小杉の大規模マンション群

制度上の問題の解決策はひとつではないと思いますが、マンション内外において人と人のつながりを作っていくことが大切であることは間違いなく、それは国土交通省の検討会でも否定されていません。

また折しも総務省も、2015年5月12日にマンションにおけるコミュニティ活動を推奨する通知を出しているところです。

■総務省 都市部をはじめとしたコミュニティの発展に向けて取り組むべき事項について(通知)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000356752.pdf

武蔵小杉には規模の大小を問わずたいへん多くのマンションがあり、そこに多くの方がお住まいです。
本サイトでは、「情報をお伝えする」立場から、地域のコミュニティ形成をはかるさまざまな取り組みをご紹介してまいりましたし、今後もさまざまな情報をお伝えしてまいりたいと思います。

【関連リンク】
NPO法人全国マンション管理組合連合会
一般社団法人日本マンション学会

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