「デスノート」「ドS刑事」などロケの定番、宮内の「廃工場スタジオ」
【Reporter:はつしも】
中原区等々力から宮内、高津区下野毛あたりにかけては、昔ながらの町工場街が広がっています。
2015/5/16エントリでご紹介した、「川崎ものづくりフェアin川崎」などで「メタルパッチワークアート」を提供している町工場グループ「チーム等々力」のように元気な町工場もありますが、中には廃業したところもあります。
そんな廃工場が現在ではレンタルスタジオとなりまして、テレビドラマのロケなどに提供されることがあります。
■中原区宮内の廃工場スタジオ
こちらが、各種ロケに提供されている廃工場です。
写真ではわかりにくいですが、建屋は3階建て構造になっています。外見はかつて工場として稼働していたときのままで、独特の雰囲気があります。
この場所は将来的には多摩川を渡る「等々力大橋(仮称)」につながる都市計画道路「宮内新横浜線」の予定地になっていまして、それも工場を閉鎖した理由のひとつではないかと思います。
■株式会社J大陸 廃工場スタジオ
http://www.j-tairiku.com/contents/studio/03koujyo.html
現在、ここは株式会社J大陸が管理する「廃工場スタジオ」として、一般に利用者の募集がかけられていました。
上記では6時間以内10万円、12時間以内20万円という価格設定になっています。
町工場が厳しい経営環境下にあって、有効な資産活用かもしれません。
■宮内の廃工場スタジオで撮影したとされる映像作品(一部)
「デスノート」、「ドS刑事」、「相棒13」、「ドン★キホーテ」、「特命係長只野仁」、「ケータイ刑事」、「家政婦のミタ」、「任侠ヘルパー」、「緊急取調室」、「ハガネの女」など多数
ここで撮影が行われた作品は多数ありますが、その多くが刑事ドラマとなっています。大体、事件現場として使われていることが多いようです。 確かに、犯人を追跡したり呼び出されたり遺体が発見されたりするとき、こういった廃工場のような場所がよく出てきますね。
松田翔太さんがヤクザ役で主演をつとめた「ドン★キホーテ」や、多部美華子さんが刑事役で主演した「ドS刑事」は、川崎区を舞台にしたドラマでした。
宮内の廃工場が出てきたのはそれぞれ1回だけでしたが、そういえば地元・川崎市のドラマだったことを思い出しました。
■事件現場でよく出てくる廃工場の内部
■宮内の廃工場でのコスプレ撮影会の告知
http://1-5.jp/feg/10f.html
※2005年の情報です。
また、この廃工場スタジオでは、2005年頃には「コスプレ撮影会」も何回か開催されていたようです。
上記を参照すると、当時の開催1回に対して女性のコスプレイヤーが74人、男性のコスプレイヤーが11人、カメラマンが10人も参加されています。
実に100人近くが集まったわけで、コスプレイヤー2,000円×85名とカメラマン4,000円×10名で合計21万円の売上となります。仮に10万円の利用料を払っても、十分ペイできる規模となります。
コスプレをして撮影をするには、廃工場のような「非日常的」な風景が必要となるのでしょう。
想像もしていませんでしたが、こういうマーケットも宮内には存在していたのですね。
■廃工場の最寄バス停「下枠鼻」
廃工場の最寄バス停は、「下枠鼻(しもわくばな)」という耳慣れない名前でした。
現在の地名には残されていない、昔の地名のようです。
■古い木造アパート「下枠鼻荘」
近隣には、古い木造アパート「下枠鼻荘」がありました。
新築のマンションで下枠鼻の名前が使われることはあまりなさそうですが、数十年前には今よりも身近な地名だったのではないでしょうか。
このあたりの地域の歴史も紐解いていくと、面白そうです。
■宮内の町工場街
等々力・宮内・下野毛にかけての町工場街は、少し歩くだけでもいろいろな発見があります。
武蔵小杉からは少し離れていますし、普段訪れるような場所ではないですけれども、まだまだ知られていない資産があるような気がしました。
過去エントリの「下野毛探訪」も、あわせてご参照ください。
【関連リンク】
2015/5/16エントリ 「川崎ものづくりフェアin等々力」のメタルパッチワークアートと、段ボールパーク
2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)
中原区等々力から宮内、高津区下野毛あたりにかけては、昔ながらの町工場街が広がっています。
2015/5/16エントリでご紹介した、「川崎ものづくりフェアin川崎」などで「メタルパッチワークアート」を提供している町工場グループ「チーム等々力」のように元気な町工場もありますが、中には廃業したところもあります。
そんな廃工場が現在ではレンタルスタジオとなりまして、テレビドラマのロケなどに提供されることがあります。
■中原区宮内の廃工場スタジオ
こちらが、各種ロケに提供されている廃工場です。
写真ではわかりにくいですが、建屋は3階建て構造になっています。外見はかつて工場として稼働していたときのままで、独特の雰囲気があります。
この場所は将来的には多摩川を渡る「等々力大橋(仮称)」につながる都市計画道路「宮内新横浜線」の予定地になっていまして、それも工場を閉鎖した理由のひとつではないかと思います。
■株式会社J大陸 廃工場スタジオ
http://www.j-tairiku.com/contents/studio/03koujyo.html
現在、ここは株式会社J大陸が管理する「廃工場スタジオ」として、一般に利用者の募集がかけられていました。
上記では6時間以内10万円、12時間以内20万円という価格設定になっています。
町工場が厳しい経営環境下にあって、有効な資産活用かもしれません。
■宮内の廃工場スタジオで撮影したとされる映像作品(一部)
「デスノート」、「ドS刑事」、「相棒13」、「ドン★キホーテ」、「特命係長只野仁」、「ケータイ刑事」、「家政婦のミタ」、「任侠ヘルパー」、「緊急取調室」、「ハガネの女」など多数
ここで撮影が行われた作品は多数ありますが、その多くが刑事ドラマとなっています。大体、事件現場として使われていることが多いようです。 確かに、犯人を追跡したり呼び出されたり遺体が発見されたりするとき、こういった廃工場のような場所がよく出てきますね。
松田翔太さんがヤクザ役で主演をつとめた「ドン★キホーテ」や、多部美華子さんが刑事役で主演した「ドS刑事」は、川崎区を舞台にしたドラマでした。
宮内の廃工場が出てきたのはそれぞれ1回だけでしたが、そういえば地元・川崎市のドラマだったことを思い出しました。
■事件現場でよく出てくる廃工場の内部
■宮内の廃工場でのコスプレ撮影会の告知
http://1-5.jp/feg/10f.html
※2005年の情報です。
また、この廃工場スタジオでは、2005年頃には「コスプレ撮影会」も何回か開催されていたようです。
上記を参照すると、当時の開催1回に対して女性のコスプレイヤーが74人、男性のコスプレイヤーが11人、カメラマンが10人も参加されています。
実に100人近くが集まったわけで、コスプレイヤー2,000円×85名とカメラマン4,000円×10名で合計21万円の売上となります。仮に10万円の利用料を払っても、十分ペイできる規模となります。
コスプレをして撮影をするには、廃工場のような「非日常的」な風景が必要となるのでしょう。
想像もしていませんでしたが、こういうマーケットも宮内には存在していたのですね。
■廃工場の最寄バス停「下枠鼻」
廃工場の最寄バス停は、「下枠鼻(しもわくばな)」という耳慣れない名前でした。
現在の地名には残されていない、昔の地名のようです。
■古い木造アパート「下枠鼻荘」
近隣には、古い木造アパート「下枠鼻荘」がありました。
新築のマンションで下枠鼻の名前が使われることはあまりなさそうですが、数十年前には今よりも身近な地名だったのではないでしょうか。
このあたりの地域の歴史も紐解いていくと、面白そうです。
■宮内の町工場街
等々力・宮内・下野毛にかけての町工場街は、少し歩くだけでもいろいろな発見があります。
武蔵小杉からは少し離れていますし、普段訪れるような場所ではないですけれども、まだまだ知られていない資産があるような気がしました。
過去エントリの「下野毛探訪」も、あわせてご参照ください。
【関連リンク】
2015/5/16エントリ 「川崎ものづくりフェアin等々力」のメタルパッチワークアートと、段ボールパーク
2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)