武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

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2008年
03月09日

中原図書館講演会「岡本太郎の見た日本」

【Reporter:はつしも】

岡本太郎、といえば川崎市出身の芸術家で、名前を知っている方も多いと思います。作品で言えば、大阪万博の「太陽の塔」を思い浮かべる方が多いでしょうか。

岡本太郎は高津村(現在の川崎市高津区二子)に生まれ、慶応義塾普通部から東京美術学校(現在の東京藝術大学)、ソルボンヌ大学を経て東京にアトリエを構え、数々の作品を生み出しました。

芸術家としての創作活動もさることながら、岡本太郎はさまざまな「日本の美」を発見した人でもありました。例えば縄文土器はそのひとつで、岡本太郎は博物館で「縄文の美を発見」したのです。

「激しく追いかぶさり重なり合って、隆起し、下降し、旋廻する隆線紋。これでもかこれでもかと執拗に迫る緊張感。しかも純粋に透った神経の鋭さ。常々芸術の本質として超自然的激越を主張する私でさえ、思わず叫びたくなる凄みである。」
(岡本太郎 「縄文土器論」より)

このように岡本太郎は、それまで評価されていなかった「日本の美」を再評価しているのですが、一般には「太陽の塔」ほどは知られていません。そうした側面にスポットを当てた講演会を中原図書館が開催します。

■赤坂憲雄講演会 「岡本太郎の見た日本」  
日時:平成20年3月19日(水)  午後6時30分~8時30分(開場:午後6時)
場所:中原市民館 大ホール
定員:450名(入場無料)
申込み:各市立図書館・図書館分館カウンターにて整理券を配布
     ※はがき、電話での申込みも可
問合せ:中原図書館 〒211-0063 川崎市中原区小杉町3-417
     (電話 044-722-4932)

■川崎市立図書館 「読書のまち・かわさき」講演会のお知らせ
http://www.library.city.kawasaki.jp/news/news080201.html

■赤坂憲雄氏プロフィール
1953年、東京生まれ。東京大学文学部卒。民俗学者として多数の著作を持ち、「東北学」を確立したことで知られる。在野で研究を進めてきたのち、1992年に東北芸術工科大学助教授に就任、現在では東北芸術工科大学研究センター長。
今回の講演テーマである「岡本太郎の見た日本」で2007年ドゥマゴ文学賞、2008年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

赤坂憲雄先生

・・・ということで、なかなか良い内容の講演会ではないかと思います。
実は、私もこういったイベントがあることは知らなかったのですが、今回は中原図書館から情報提供をいただきまして、ご紹介することとなりました。
大学などに授業料を払って講義を受けなければ聞けないような内容を、入場無料で近場で聞けるのですから、お得ではないかと思います。

中原図書館では、この企画に合わせてか、岡本太郎に関する本が1コーナーに集められていますので、予習も可能です。

■中原図書館
中原図書館
(※講演会の会場は中原図書館ではなく、中原市民館ですのでご注意ください)

川崎市では、「読書のまち・かわさき」を提唱し、活字離れが進む子どもなどに読書活動を推進しています。この講演会も、その一環で開催されるもののようです。

■読書のまち・かわさき シンボルマーク
読書のまち・かわさき シンボルマーク

 
読書や学びは、人それぞれのことですから、誰に強制されるものでもないですが、知的好奇心を持つことは、子どもでも大人でも大切なことではないかと思います。

地元の図書館などで、ちょっと調べれば様々なイベントが行われているようです。興味を持てるものがあれば、折角ですから有効活用できると良いと思います。

【関連リンク】
川崎市立図書館 公式サイト
中原市民館 公式サイト
岡本太郎美術館 公式サイト
岡本太郎記念館 公式サイト

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