「かわさきWi-Fi」がアクセスポイントを拡充、「Japan Connected-free Wi-Fi」に参画し民間事業者のアクセスポイントとも一体的利用
【Reporter:はつしも】
川崎市の福田市長は、市長選挙時の公約として「かわさきまるごとWi-Fi化計画」を掲げ、就任後に「かわさきWi-Fi」として整備を進めています。
この一環として、これまでに中原区内の公共施設においても「なかはらWi-Fi」としてアクセスポイントの設置が進められてきました。
2015/9/26エントリでご紹介した時点においては中原区役所・中原市民館・川崎市平和館の3か所(各施設内の一部)でしたが、その後JR武蔵小杉駅北口・新南口や民間事業者にもアクセスポイントが拡充されました。
また、 「かわさきWi-Fi」はこのたび「Japan Connected-free Wi-Fi」へ参画しました。これにより、専用の接続アプリによって川崎市が独自に整備を行うアクセスポイント(約400か所)に加えて、コンビニエンスストアなどの民間事業者が提供するアクセスポイント(川崎市内約1000か所・全国約14万か所)を一体的に利用することができるようになりました。
■川崎市ウェブサイト 「かわさきWi-Fi」がより便利に・より広範囲に拡大しました
http://www.city.kawasaki.jp/160/page/0000052336.html
■中原区内のアクセスポイント一覧
※上記表記は川崎市の発表資料に準じ、店名の明らかな誤り等を本サイトで一部訂正しております。
■中原区役所(1階ロビー)
■中原市民館(1階受付付近)
■川崎市平和館(2階図書室)
■災害時にサービス提供される市立小・中学校の校庭
※参考写真:今井中学校
まず行政施設では、基本的に前述の3か所から追加はありません。
ただこれに加えて、市立小・中学校159か所の校庭においては災害時に「かわさきWi-Fi」が提供されることになりました。
■武蔵小杉駅 新南口
また市内の主要駅にもアクセスポイントが追加されまして、中原区内では武蔵小杉駅に設置されました。
これは利用率が比較的高くなりそうです。
■リスト外で接続ができた「東口駅前広場」
川崎市から告知されているのは北口と新南口ですが、東口駅前広場においても「かわさきWi-Fi」は実際に接続可能でした。
リスト以外にもすでに設置されている場所、今後順次設置が行われる場所があろうかと思います。
さらに今回は、市内の民間事業者の店舗等にもアクセスポイントが拡充され、一覧で案内されています。中原区内では本日現在、リストに26か所が掲載されています。
この中では「協同組合武蔵小杉商店街」が目を引きますが、これは商店街全体をWi-Fi化しているわけではなく、府中街道沿いの商店街事務所にアクセスポイントを設置したということのようです。
■府中街道沿いの商店街事務所
あの場所で一般の方が接続することは正直考えにくいですけれども、商店街としてWi-Fi化の視点があることは大切ですね。
今後の取り組み拡大にも期待したいと思います。
■川崎市国際交流センター
また、川崎市国際交流センターは、公益財団法人川崎市国際交流協会が運営するものとして、民間事業者のアクセスポイントとしてリストアップされています。
「Japan Connected-free Wi-Fi」は外国人観光客等への利便性提供を主たる目的としていまして、施設側のニーズともマッチしたものです。
福田市長の公約においては、公衆無線LANを新しい社会インフラとして位置づけ、川崎市内に1万か所の無料アクセスポイントを整備することを目標として掲げていました。
どの程度のアクセスポイントが妥当かは別としても、少なくとも中原区内において3つの公共施設というだけでは、ユーザー登録を行う動機づけとしては厳しいものがありました。
現実を見ると、実際に川崎市が1万か所を整備することは難しい一方、市内にはすでに各民間事業者が整備したアクセスポイントが多数併存しています。
そうした状況を勘案すると、川崎市と民間事業者のアクセスポイントを横断的に利用できるサービスを導入するのが、より合理的な判断ということになるのでしょう。
■「Japan Connected-free Wi-Fi」のアプリ
■「Japan Connected-free Wi-Fi」のユーザー登録
「Japan Connected-free Wi-Fi」は、前述の通り専用のアプリを使用します。
簡単なユーザー登録(facebookアカウントでログインも可)が完了すれば、すぐにWi-Fiに接続が可能です。
■Japan Connected-free Wi-Fi」ウェブサイト
http://www.ntt-bp.net/jcfw/ja.html
本サービスでは90日間利用がない場合、登録情報は抹消される仕組みになっています。
現段階で利用者は少ないと思われますので、混雑でスピードが遅くなることはとりあえずなさそうです。
■「Japan Connected-free Wi-Fi」のアクセスポイントマップ
「Japan Connected-free Wi-Fi」のアクセスポイントは、アプリ及びウェブサイトで確認することができます。
■「紀伊國屋書店武蔵小杉店」のアクセスポイント
こちらは、「紀伊國屋書店武蔵小杉店」のアクセスポイントです。
事業者は異なりますが、専用アプリで共通の認証により接続することができます。
「Japan Connected-free Wi-Fi」は、外国人観光客等をメインターゲットにしたNTTグループのサービスで、前述の通り90日間利用がない場合は登録データが抹消されます。
再来日するかもわからない外国人観光客にとってはその方がありがたいですし、日本人としても「一時利用」の性質が後腐れがなくてかえって気軽に利用することができるでしょう。
人によって利便性の評価は異なると思いますので、アクセスポイントや使い勝手を確認して判断されると良いと思います。
さて、福田市長の選挙公約「かわさきまるごとWi-Fi化計画」は、単にアクセスポイントを整備するというものではなく、「通信業者からのローミング料で収益をあげるほか、防災・交通・福祉などの新しいビジネスを促進すること」を目的としたものでした。
現時点においてそういった新しい収益構造やビジネスの萌芽は明確には見えていませんが、今後の取り組みを見守ってまいりたいと思います。
【関連リンク】
・ガイドマップかわさき
※アクセスポイントの場所が参照できます。
・Japan Connected-free Wi-Fi
・2012/2/11エントリ 「E PRONTO武蔵小杉店」がパスタメニューと公衆無線LAN「Mzone」を提供開始
・2014/4/9エントリ コワーキングスペース「You+」が新丸子駅前に移転オープン
・2015/9/26エントリ 福田市長の選挙公約「かわさきまるごとWi-Fi化計画」の一環、中原区役所など公共施設の「なかはらWi-Fi」
川崎市の福田市長は、市長選挙時の公約として「かわさきまるごとWi-Fi化計画」を掲げ、就任後に「かわさきWi-Fi」として整備を進めています。
この一環として、これまでに中原区内の公共施設においても「なかはらWi-Fi」としてアクセスポイントの設置が進められてきました。
2015/9/26エントリでご紹介した時点においては中原区役所・中原市民館・川崎市平和館の3か所(各施設内の一部)でしたが、その後JR武蔵小杉駅北口・新南口や民間事業者にもアクセスポイントが拡充されました。
また、 「かわさきWi-Fi」はこのたび「Japan Connected-free Wi-Fi」へ参画しました。これにより、専用の接続アプリによって川崎市が独自に整備を行うアクセスポイント(約400か所)に加えて、コンビニエンスストアなどの民間事業者が提供するアクセスポイント(川崎市内約1000か所・全国約14万か所)を一体的に利用することができるようになりました。
■川崎市ウェブサイト 「かわさきWi-Fi」がより便利に・より広範囲に拡大しました
http://www.city.kawasaki.jp/160/page/0000052336.html
■中原区内のアクセスポイント一覧
行政施設等 | |
中原区役所 | 1階待合ロビー |
中原市民館 | 1階受付付近 |
川崎市平和館 | 2階図書コーナー |
市立小・中学校159か所(災害時) | 校庭等 |
主要駅 | |
武蔵小杉駅 | 北口周辺、新南口周辺 |
民間事業者等 | |
PCK Music Studio | 中原区木月住吉町21-5鈴木ビル3階D号 |
焼肉の店花天 | 中原区木月住吉町12-16サイトウハウスⅢ 1階 |
協同組合武蔵小杉商店街 | 中原区小杉町3丁目25 |
お好みハウス | 神奈川県川崎市中原区木月住吉町12-3Kハウス301号 |
マヤレストラン | 中原区新丸子東2丁目926-15マノア武蔵小杉1階 |
有限会社フィールコーポレーション | 中原区木月1丁目35-5ブランシェ元住吉103号 |
株式会社スミノ楽器店 | 中原区木月3丁目10-3 |
有限会社織部 | 中原区新丸子町738-1泉ビル |
有限会社中島商事オート・アミティー | 中原区新城3丁目4-1 |
木月鍼灸接骨院&BODY SALON フランジパニ | 中原区木月2丁目18-3古尾谷ビル1階 |
メガネのウインク元住吉店 | 中原区木月3丁目9-37 |
ダイビングクラブウポポ賊 | 中原区中丸子358-1 |
せせらぎ鍼灸整骨院 | 中原区下新城1丁目10-12戸田ルーベンス1階 |
株式会社大平屋 | 中原区新城1丁目2-20 |
成田生花店 | 中原区新城3丁目9-6アイビーテラス1階 |
ハーブ中国治療院 | 中原区新丸子東1丁目771 |
有限会社安藤硝子店 | 中原区小杉陣屋町2丁目6-28 |
パソコン教室わかるとできる武蔵新城校 | 中原区新城3丁目17-4 |
ケイズジャパン株式会社 | 中原区木月2丁目17-10ハイム木月1階 |
MTCパソコンスクール新城駅前教室 | 中原区新城3丁目17-8植竹ビル1階 |
川崎市国際交流センター | 中原区木月祗園町2-2川崎市国際交流センター1階 |
有限会社渋谷酒店 | 中原区小杉町3丁目19K WEST 40Q COPE 401号 |
有限会社鶴亀不動産 | 中原区下新城1丁目12-13松原マンション102号 |
いちかるパソコン教室 | 中原区下小田中1丁目28-23MSKクレスタ303号 |
KITCHEN 一朗 【参考エントリ】 |
中原区小杉町3丁目432小杉TOビル3階 |
パンジャビダバ 【参考エントリ】 |
中原区小杉町1丁目519田原ビル1階 |
■中原区役所(1階ロビー)
■中原市民館(1階受付付近)
■川崎市平和館(2階図書室)
■災害時にサービス提供される市立小・中学校の校庭
※参考写真:今井中学校
まず行政施設では、基本的に前述の3か所から追加はありません。
ただこれに加えて、市立小・中学校159か所の校庭においては災害時に「かわさきWi-Fi」が提供されることになりました。
■武蔵小杉駅 新南口
また市内の主要駅にもアクセスポイントが追加されまして、中原区内では武蔵小杉駅に設置されました。
これは利用率が比較的高くなりそうです。
■リスト外で接続ができた「東口駅前広場」
川崎市から告知されているのは北口と新南口ですが、東口駅前広場においても「かわさきWi-Fi」は実際に接続可能でした。
リスト以外にもすでに設置されている場所、今後順次設置が行われる場所があろうかと思います。
さらに今回は、市内の民間事業者の店舗等にもアクセスポイントが拡充され、一覧で案内されています。中原区内では本日現在、リストに26か所が掲載されています。
この中では「協同組合武蔵小杉商店街」が目を引きますが、これは商店街全体をWi-Fi化しているわけではなく、府中街道沿いの商店街事務所にアクセスポイントを設置したということのようです。
■府中街道沿いの商店街事務所
あの場所で一般の方が接続することは正直考えにくいですけれども、商店街としてWi-Fi化の視点があることは大切ですね。
今後の取り組み拡大にも期待したいと思います。
■川崎市国際交流センター
また、川崎市国際交流センターは、公益財団法人川崎市国際交流協会が運営するものとして、民間事業者のアクセスポイントとしてリストアップされています。
「Japan Connected-free Wi-Fi」は外国人観光客等への利便性提供を主たる目的としていまして、施設側のニーズともマッチしたものです。
福田市長の公約においては、公衆無線LANを新しい社会インフラとして位置づけ、川崎市内に1万か所の無料アクセスポイントを整備することを目標として掲げていました。
どの程度のアクセスポイントが妥当かは別としても、少なくとも中原区内において3つの公共施設というだけでは、ユーザー登録を行う動機づけとしては厳しいものがありました。
現実を見ると、実際に川崎市が1万か所を整備することは難しい一方、市内にはすでに各民間事業者が整備したアクセスポイントが多数併存しています。
そうした状況を勘案すると、川崎市と民間事業者のアクセスポイントを横断的に利用できるサービスを導入するのが、より合理的な判断ということになるのでしょう。
■「Japan Connected-free Wi-Fi」のアプリ
■「Japan Connected-free Wi-Fi」のユーザー登録
「Japan Connected-free Wi-Fi」は、前述の通り専用のアプリを使用します。
簡単なユーザー登録(facebookアカウントでログインも可)が完了すれば、すぐにWi-Fiに接続が可能です。
■Japan Connected-free Wi-Fi」ウェブサイト
http://www.ntt-bp.net/jcfw/ja.html
本サービスでは90日間利用がない場合、登録情報は抹消される仕組みになっています。
現段階で利用者は少ないと思われますので、混雑でスピードが遅くなることはとりあえずなさそうです。
■「Japan Connected-free Wi-Fi」のアクセスポイントマップ
「Japan Connected-free Wi-Fi」のアクセスポイントは、アプリ及びウェブサイトで確認することができます。
■「紀伊國屋書店武蔵小杉店」のアクセスポイント
こちらは、「紀伊國屋書店武蔵小杉店」のアクセスポイントです。
事業者は異なりますが、専用アプリで共通の認証により接続することができます。
「Japan Connected-free Wi-Fi」は、外国人観光客等をメインターゲットにしたNTTグループのサービスで、前述の通り90日間利用がない場合は登録データが抹消されます。
再来日するかもわからない外国人観光客にとってはその方がありがたいですし、日本人としても「一時利用」の性質が後腐れがなくてかえって気軽に利用することができるでしょう。
人によって利便性の評価は異なると思いますので、アクセスポイントや使い勝手を確認して判断されると良いと思います。
さて、福田市長の選挙公約「かわさきまるごとWi-Fi化計画」は、単にアクセスポイントを整備するというものではなく、「通信業者からのローミング料で収益をあげるほか、防災・交通・福祉などの新しいビジネスを促進すること」を目的としたものでした。
現時点においてそういった新しい収益構造やビジネスの萌芽は明確には見えていませんが、今後の取り組みを見守ってまいりたいと思います。
【関連リンク】
・ガイドマップかわさき
※アクセスポイントの場所が参照できます。
・Japan Connected-free Wi-Fi
・2012/2/11エントリ 「E PRONTO武蔵小杉店」がパスタメニューと公衆無線LAN「Mzone」を提供開始
・2014/4/9エントリ コワーキングスペース「You+」が新丸子駅前に移転オープン
・2015/9/26エントリ 福田市長の選挙公約「かわさきまるごとWi-Fi化計画」の一環、中原区役所など公共施設の「なかはらWi-Fi」