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2016年
05月12日

府中街道「小田切病院跡地」が老人ホームから15階建て店舗・診療所併設マンションに変更、「すきずき」入居ビルの医療ビル建て替え計画は白紙に

【Reporter:はつしも】

府中街道沿いにおいて、建物更新に伴う開発計画の変更が2件相次ぎました。

まず中原警察署隣接の「旧小田切病院跡地」においては、従来6階建て老人ホーム・診療所併設ビルが計画されていたものが、15階建て・109戸の店舗・診療所併設マンションに計画が見直されました。

もうひとつ、東急線高架沿いの「すきずき」が入居する雑居ビルにおいては、6階建ての医療ビルが計画されていたものが一旦白紙となりました。
こちらはまだ新たな計画は明らかになっておらず、引き続き検討が進められるようです。

まず、「旧小田切病院跡地」からご紹介していきましょう。

■旧小田切病院跡地
旧小田切病院跡地

■かつての小田切病院
かつての小田切病院

旧小田切病院跡地については、これまでにも一度計画変更が行われていました。
2013/6/4エントリで建て替え計画の第一報をお伝えした際には12階建てのマンション・クリニックの併設ビルが計画されていましたが、その後変更となり、6階建ての老人ホーム・診療所併設ビルに変更されたことを2014/6/17エントリでお伝えしておりました。

その後事情により工事が着手されないままに2年近くが経過しまして、このたびあらためて15階建ての店舗・診療所併設マンションに計画変更が行われたものです。

本日時点においてまだ「事業計画のお知らせ」は現地に掲示されていませんが、計画の概要は以下の通りです。

■旧小田切病院跡地マンションの計画概要
事業の名称 (仮称)武蔵小杉小田切マンション計画
建物の用途 共同住宅、店舗、診療所
高さ 46.26m
階数 15階
住宅戸数 109戸
事業区域の面積 1,530.91㎡
用途地域 商業地域
指定建ぺい率 80%
指定容積率 400%

最初のマンション計画に近いものに戻ってきた形になりますが、当初計画は事業区域974.10㎡に高さ38.35m・12階建・住宅戸数72戸のマンションを建設するというものでした。

新たな計画は現状の敷地奥にある仮設診療所などの敷地も含めて面積を拡張し、ビルもより高いものとして住宅戸数を37戸増加させたものとなっています。
分譲・賃貸の別はわかりませんが、いずれにせよ当初計画よりも収益性を高めたものとなっています。

今後遠からず現地に「事業計画のお知らせ」が掲示され、工事スケジュール等も示されることになるでしょう。



■府中街道沿いの「すきずき」が入居するビル
府中街道の「すきずき」が入居するビル

続いて、府中街道と東急線高架の交点にある、「すきずき」が入居するビルについてです。

こちらは2016/2/10エントリにおいて6階建ての医療ビルを建設する計画が具体化したことをお伝えしておりましたが、4月頃に白紙となりました。

医療ビル開発に向けて実際にクリニックの募集も行われていたのですが、現在は停止されている状態です。

■府中街道拡幅が予定される同地区
府中街道拡幅が予定される同地区

ただいずれにせよこの場所は府中街道の拡幅予定地となっていますので、いずれは取り壊しが必ず必要となる場所です。
また別途、立ち退き後に残る土地を活用した事業が検討されることでしょう。

武蔵小杉においてはさまざまな計画が動いていく中で、変更や中止が行われるものも出てきます。
ただそれでも基本的には完全中止ではなく何かしら見直しをかけて動いていく案件が多く、街としての活力を感じるところです。

■小田切病院跡地・すきずき入居ビルのマップ
小田切病院跡地・すきずき入居ビルのマップ

【関連リンク】
小田切病院 ウェブサイト
2013/6/4エントリ 小田切病院が12階建てのマンション・クリニック併設ビルに建て替えへ
2014/6/17エントリ 小田切病院建て替えの事業計画が6階建ての診療所・老人ホーム併設ビルに変更
2015/2/8エントリ 府中街道沿いの「小田切病院」「ホテル精養軒」が解体完了、それぞれ新棟建設へ
2016/2/10エントリ 府中街道沿い「すきずき」の雑居ビルの6階建て医療ビル建て替え計画が具体化、1階調剤薬局と上階クリニックで2018年春オープンを計画

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