ドン・キホーテグループの日本アセットマーケティングが武蔵小杉駅北口「小杉ビルディング」売却を決定、売却先は非公開
【Reporter:はつしも】
ドン・キホーテグループの不動産賃貸・不動産管理会社「日本アセットマーケティング」が、武蔵小杉駅北口の「小杉ビルディング」を売却しました。
売却先は非公開(国内の一般事業会社)であり、2016年9月23日付で契約を締結、2017年3月31日付で引き渡しが行われる予定です。
■日本アセットマーケティング 固定資産(信託受益権)の譲渡及び特別利益の計上並びに
業績予想の修正に関するお知らせ(PDFファイル)
http://www.jasset.co.jp/pdf/ir/2016/ir20160923_391.pdf
■武蔵小杉駅北口の「小杉ビルディング」
小杉ビルディングは、ドン・キホーテグループの「日本商業施設」が「有限会社レナ・ホールディングス」から2012年8月に取得した物件です。
その後証券化され、信託受益権の形で同グループの「日本アセットマーケティング」が保有をしていました。
同グループは、小杉ビルディングを改修し、新たなテナントを誘致するなどして、駅前の商業ビルとしてのバリューアップを行ってきたところです。
売却先に対する守秘義務により譲渡額は不明ですが、同社は当期決算において73.9億円の固定資産売却益を特別利益として計上するものとしています。
譲渡額はこれを上回る金額ということになるでしょう。
リリースでは同社純資産の「30%以上」であることが明記されていますが、これは上場企業としての開示基準(重要事実に該当)に基づくもので、実際の譲渡額がその近似値であるということを意味するものではありません。
■120億円で譲渡されたTKS武蔵小杉ビル
なお、同じく武蔵小杉駅前の「TKS武蔵小杉ビル」は、ケネディクスが2014年3月にケネディクス・オフィス投資法人に120億円で売却を行っていました。
ケネディクスが2013年7月に同ビルを取得した際の金額は約90億円であり、同社は当時約27億円の特別利益を計上することになりました。
築年数の浅さや面積の違いはありますが、多少、「小杉ビルディング」の譲渡額の参考になるかもしれません。
その他近年の武蔵小杉駅周辺の取引では、東京機械製作所玉川製造所第二工場の土地を住友不動産が取得した金額が、160億円でした。
■再整備が構想される武蔵小杉駅北口ロータリー
■小杉ビルディング、ホテル・ザ・エルシィ跡地と南武沿線道路
さて、「小杉ビルディング」は、武蔵小杉駅前にあってペデストリアンデッキを含むロータリー再整備や、隣接する「ホテル・ザ・エルシィ」「NEC小杉ビル」跡地の「(仮称)小杉駅北口地区開発計画」との兼ね合いがかねてから注目されていました。
「小杉ビルディング」のオーナーが変わることでどのような影響があるか、また気になるところですね。
「(仮称)小杉駅北口地区開発計画」については、2016/8/9エントリでお伝えした通り、三井不動産レジデンシャルが別個の事業として計画をすでに近隣住民向けに発表をしています。
■「小杉駅北口地区計画」の施設配置図
■「(仮称)小杉駅北口地区開発計画」の立面図
この計画は現段階で環境アセスメントや都市計画決定をしているわけではありませんから、もちろん根底から見直しになる可能性がゼロと断言できるものではありません。
ただ現状のステータスとしては、三井不動産レジデンシャルが上記の通り計画を提示しているということです。
いずれにしても「小杉ビルディング」は私有の固定資産ですので、権利者のご意向次第、というのは従来と変わりません。
現状は不明である取得者がどこか、に大きく左右されるでしょう。
本件につきましては、また今後の動きをお伝えしてまいりたいと思います。
【関連リンク】
・日本アセットマーケティング ウェブサイト
・日本商業施設株式会社 実績紹介
・武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
・2013/1/29エントリ 小杉ビルディングをドン・キホーテグループの日本商業施設が取得
・2013/11/16エントリ 「塚田農場武蔵小杉北口店」が2013年11月28日(木)オープン、予約受付開始
・2014/1/20エントリ 小杉ビルディングにカラオケ店「コート・ダジュール」2店舗目、武蔵小杉北口店が2014年3月上旬オープンへ
・2014/10/9エントリ 小杉ビルディングのデイリーヤマザキ跡地に「ファミリーマート武蔵小杉北口店」が2014年10月31日(金)オープン予定
・2014/12/19エントリ 小杉ビルディングのスパニッシュバル「BALSA BALSA」のパスタランチと、「ガスト」12月26日オープン準備中
・2014/12/30エントリ 小杉ビルディングの「ガスト」が本日グランドオープン、旧ドコモショップ跡地は2分割に
・2015/2/27エントリ 本日「東急ストア新丸子店」リニューアルオープン、「auショップ武蔵小杉北口」移転オープン
・2015/5/2エントリ 小杉ビルディングに「マツモトキヨシ武蔵小杉駅北口店」がオープン、処方箋受付を4月1日開始
・2015/6/29エントリ 武蔵小杉のソムリエ対決開幕。府中街道「クレフ」に続き、小杉ビルディング「ビストロランタン」本日オープン
・2016/8/9エントリ 三井不動産レジデンシャルがエルシィ跡地「(仮称)小杉駅北口地区開発計画」の概要を発表:170mタワー・3層程度の商業施設に文化交流施設等誘致、再開発ビル東西に広場を整備
ドン・キホーテグループの不動産賃貸・不動産管理会社「日本アセットマーケティング」が、武蔵小杉駅北口の「小杉ビルディング」を売却しました。
売却先は非公開(国内の一般事業会社)であり、2016年9月23日付で契約を締結、2017年3月31日付で引き渡しが行われる予定です。
■日本アセットマーケティング 固定資産(信託受益権)の譲渡及び特別利益の計上並びに
業績予想の修正に関するお知らせ(PDFファイル)
http://www.jasset.co.jp/pdf/ir/2016/ir20160923_391.pdf
■武蔵小杉駅北口の「小杉ビルディング」
小杉ビルディングは、ドン・キホーテグループの「日本商業施設」が「有限会社レナ・ホールディングス」から2012年8月に取得した物件です。
その後証券化され、信託受益権の形で同グループの「日本アセットマーケティング」が保有をしていました。
同グループは、小杉ビルディングを改修し、新たなテナントを誘致するなどして、駅前の商業ビルとしてのバリューアップを行ってきたところです。
売却先に対する守秘義務により譲渡額は不明ですが、同社は当期決算において73.9億円の固定資産売却益を特別利益として計上するものとしています。
譲渡額はこれを上回る金額ということになるでしょう。
リリースでは同社純資産の「30%以上」であることが明記されていますが、これは上場企業としての開示基準(重要事実に該当)に基づくもので、実際の譲渡額がその近似値であるということを意味するものではありません。
■120億円で譲渡されたTKS武蔵小杉ビル
なお、同じく武蔵小杉駅前の「TKS武蔵小杉ビル」は、ケネディクスが2014年3月にケネディクス・オフィス投資法人に120億円で売却を行っていました。
ケネディクスが2013年7月に同ビルを取得した際の金額は約90億円であり、同社は当時約27億円の特別利益を計上することになりました。
築年数の浅さや面積の違いはありますが、多少、「小杉ビルディング」の譲渡額の参考になるかもしれません。
その他近年の武蔵小杉駅周辺の取引では、東京機械製作所玉川製造所第二工場の土地を住友不動産が取得した金額が、160億円でした。
■再整備が構想される武蔵小杉駅北口ロータリー
■小杉ビルディング、ホテル・ザ・エルシィ跡地と南武沿線道路
さて、「小杉ビルディング」は、武蔵小杉駅前にあってペデストリアンデッキを含むロータリー再整備や、隣接する「ホテル・ザ・エルシィ」「NEC小杉ビル」跡地の「(仮称)小杉駅北口地区開発計画」との兼ね合いがかねてから注目されていました。
「小杉ビルディング」のオーナーが変わることでどのような影響があるか、また気になるところですね。
「(仮称)小杉駅北口地区開発計画」については、2016/8/9エントリでお伝えした通り、三井不動産レジデンシャルが別個の事業として計画をすでに近隣住民向けに発表をしています。
■「小杉駅北口地区計画」の施設配置図
■「(仮称)小杉駅北口地区開発計画」の立面図
この計画は現段階で環境アセスメントや都市計画決定をしているわけではありませんから、もちろん根底から見直しになる可能性がゼロと断言できるものではありません。
ただ現状のステータスとしては、三井不動産レジデンシャルが上記の通り計画を提示しているということです。
いずれにしても「小杉ビルディング」は私有の固定資産ですので、権利者のご意向次第、というのは従来と変わりません。
現状は不明である取得者がどこか、に大きく左右されるでしょう。
本件につきましては、また今後の動きをお伝えしてまいりたいと思います。
【関連リンク】
・日本アセットマーケティング ウェブサイト
・日本商業施設株式会社 実績紹介
・武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
・2013/1/29エントリ 小杉ビルディングをドン・キホーテグループの日本商業施設が取得
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