中原区は県内でもレベルが高い!小学生に人気のドッジボール大会レポート
【Reporter:こうじ】
10月2日(日)、東住吉小学校校庭で「第21回ジュニアドッジボール大会」が開催された。当日は汗ばむ秋晴れに恵まれ、14チームが出場。朝8時には各チームが校庭に集まり、ボールキャッチ、パス、アタック、フォーメーションなどでウォーミングアップ。9時35分からの開会式後、3ブロックに分かれてのリーグ戦(順位決め)、午後から決勝トーナメントが行われ、16時30分までみっちり試合漬けとなった。
中原区は元々からドッジボールが盛んな地域。
中原区子ども会連合会(以下、中子連)主催で春、夏、秋と年3回開催される中原区大会は、小学6年生まで(男子は3年生まで)出場資格がある。
中子連の審判長・田中光國さんによると「30年以上前は50チーム以上あり、校庭、体育館、河川敷と、練習場所を確保するのも一苦労だった。今の子ども達は習い事や塾が忙しく、趣味も多様化してチーム数が減っているのは寂しい」という。
一方、監督・コーチなど有志で春、秋と2回開催のジュニア大会は小学4年生まで(男子は同様3年生まで)が出場資格。
実行委員長の尾形さんは「小学生とは言え、低学年と高学年では力の差は歴然。そこで5、6年生中心で試合展開が進む大会だけでなく、底辺拡大と低学年でも楽しんでもらえる大会を目指して10年前に立ち上げたのがジュニア大会」という。内野は通常より1mずつ短い8×8mとし、小柄な子どもでもボールが届きやすいコートにしている。
ネットで調べると、現在親しまれているドッジボールの原型は1900~40年頃、発祥は英国らしく、ドッジ=DODGEとは身をかわすという意味らしい。地域ごとに独特のルールが存在し、中子連でも競技規則を定めており、例えば試合は3セットマッチ制とし、1セットの競技時間は5分、1度のボール保持でパスは4回以内、ボール保持後10秒以内に投げることなど、中原区の子どもに相応しいルールとしている。そのため、中原区外の試合に出場すると、ルールが若干異なり、躊躇することもあるそう。もちろん、ボールを強く当てすぎて怪我をしないように、顔面や肩から上などに当てることを禁止、いわゆる「顔面セーフ」(大人には昔懐かしい言葉かも)も健在である。
チーム編成は内野9名、外野6名の15名が基本のため、新規でチームを作る障壁となっている様子。今秋より、永くチームが存在していなかった玉川地域で、新たなチームが発足したものの、まだ部員5名。部長である山内義雄さんは「試合に出場できる人数を集めることが先決」という。
武蔵小杉は元々工場地帯であったため、子どもの数は限られていたが、この10年、再開発や高層マンションが立ち並んだことで小学生の人口も増えた。だからこそ、身近なスポーツとして楽しんでもらいたいものである。
男子の小学生スポーツと言えば野球、サッカー、最近はラグビーも人気。一方、女子の野外スポーツは意外にもドッジボール。ボール感覚とチームプレーを養う意味でも、今後の活動に注目していきたい。
■開会式で選手宣誓緒
全14チームがプラカード掲げ、全力投球を誓う。
■選手コート入場
「絶対勝つぞ、ヤー!」闘志を奮い立たせる。
■ジャンプボールでゲーム開始
やはり、背が高い子が、断然有利です。
■流行り? 守備は固まること
守りで多くのチームが採用しているのは、ボールを取れる上級生が前、下級生が後ろのフォーメーション。
下級生はボールの威力がないため、一度外野に出ると内野に戻ることは難しい。そこで内野は1ヵ所に固まり、上級生が鉄壁の受け身となる。上級生はボールに当たって外野に出ても、内野に戻ることができるのだ。
■勝負のカギは、素早い防御にあり
相手のパス回しは4回まで。つまり5回目にはシュートしなければならない。ボールは内野と外野で行ったり来たりするので、すぐに振り向き反応し、スキを見せず、中腰の守りの体制を整えることが肝心。
■「イチ、ニ~」と掛け声が大切
パス回しが4回以上オーバーしないように、指でカウント。ボールを投げない子たちも集中しているのです。
■他チームに囲まれ試合が続く。
コートは全4面用意されているが、午後のトーナメント戦で負けた子どもは、友達を応援したり、チームの戦術を学ぶ。
■大人、コーチ、監督のボルテージも最高潮
「声出せよ~」「打て、打て」「慌てるな、ゆっくりパス回ししろ」、一番興奮しているのは親、コーチ、監督かもしれない。勝敗に一喜一憂、試合後、子どもの敢闘に泣き出す親も。
■予選リーグ表
全14チームが3コートに分かれ1試合1セット行い、勝利数が高い順にトーナメントは有利なカードで戦える。予選が強くても、トーナメントで早々に敗退するチームもあり、勝負の世界は分からない。
■トーナメント表
3セットマッチで2ット先取。上位勝ち上がるチームのほとんどが、土日の午前2日間を練習に充てている。強くなるはずです。
■今回の 参加チーム一覧(14チーム)
・陣屋二丁目(優勝)
・下小田中第一(準優勝)
・丸子通一丁目(三位)
・陣屋一丁目(敢闘賞)
・天神町
・大谷戸東町
・下新城
・苅宿
・八幡町
・今井仲町
・大谷戸上町
・木月住吉
・新城中央
・宮内
■優勝カップ
3位までに渡されるカップとトロフィー。協賛社から副賞もありました。
■監督賞
全チームの監督より、チーム内で頑張った選手に贈られる。
こういう演出が個人力、チーム力を高めるんですね。
【関連リンク】
・玉川地区こども会 ドッヂボール部員募集
・中原区子連ドッヂボールのページ
・2009/11/11エントリ 中原区・武蔵小杉のスポーツチーム(1):富士通レッドウェーブ
・2009/12/4エントリ 中原区・武蔵小杉のスポーツチーム(2):NECレッドロケッツ
10月2日(日)、東住吉小学校校庭で「第21回ジュニアドッジボール大会」が開催された。当日は汗ばむ秋晴れに恵まれ、14チームが出場。朝8時には各チームが校庭に集まり、ボールキャッチ、パス、アタック、フォーメーションなどでウォーミングアップ。9時35分からの開会式後、3ブロックに分かれてのリーグ戦(順位決め)、午後から決勝トーナメントが行われ、16時30分までみっちり試合漬けとなった。
中原区は元々からドッジボールが盛んな地域。
中原区子ども会連合会(以下、中子連)主催で春、夏、秋と年3回開催される中原区大会は、小学6年生まで(男子は3年生まで)出場資格がある。
中子連の審判長・田中光國さんによると「30年以上前は50チーム以上あり、校庭、体育館、河川敷と、練習場所を確保するのも一苦労だった。今の子ども達は習い事や塾が忙しく、趣味も多様化してチーム数が減っているのは寂しい」という。
一方、監督・コーチなど有志で春、秋と2回開催のジュニア大会は小学4年生まで(男子は同様3年生まで)が出場資格。
実行委員長の尾形さんは「小学生とは言え、低学年と高学年では力の差は歴然。そこで5、6年生中心で試合展開が進む大会だけでなく、底辺拡大と低学年でも楽しんでもらえる大会を目指して10年前に立ち上げたのがジュニア大会」という。内野は通常より1mずつ短い8×8mとし、小柄な子どもでもボールが届きやすいコートにしている。
ネットで調べると、現在親しまれているドッジボールの原型は1900~40年頃、発祥は英国らしく、ドッジ=DODGEとは身をかわすという意味らしい。地域ごとに独特のルールが存在し、中子連でも競技規則を定めており、例えば試合は3セットマッチ制とし、1セットの競技時間は5分、1度のボール保持でパスは4回以内、ボール保持後10秒以内に投げることなど、中原区の子どもに相応しいルールとしている。そのため、中原区外の試合に出場すると、ルールが若干異なり、躊躇することもあるそう。もちろん、ボールを強く当てすぎて怪我をしないように、顔面や肩から上などに当てることを禁止、いわゆる「顔面セーフ」(大人には昔懐かしい言葉かも)も健在である。
チーム編成は内野9名、外野6名の15名が基本のため、新規でチームを作る障壁となっている様子。今秋より、永くチームが存在していなかった玉川地域で、新たなチームが発足したものの、まだ部員5名。部長である山内義雄さんは「試合に出場できる人数を集めることが先決」という。
武蔵小杉は元々工場地帯であったため、子どもの数は限られていたが、この10年、再開発や高層マンションが立ち並んだことで小学生の人口も増えた。だからこそ、身近なスポーツとして楽しんでもらいたいものである。
男子の小学生スポーツと言えば野球、サッカー、最近はラグビーも人気。一方、女子の野外スポーツは意外にもドッジボール。ボール感覚とチームプレーを養う意味でも、今後の活動に注目していきたい。
■開会式で選手宣誓緒
全14チームがプラカード掲げ、全力投球を誓う。
■選手コート入場
「絶対勝つぞ、ヤー!」闘志を奮い立たせる。
■ジャンプボールでゲーム開始
やはり、背が高い子が、断然有利です。
■流行り? 守備は固まること
守りで多くのチームが採用しているのは、ボールを取れる上級生が前、下級生が後ろのフォーメーション。
下級生はボールの威力がないため、一度外野に出ると内野に戻ることは難しい。そこで内野は1ヵ所に固まり、上級生が鉄壁の受け身となる。上級生はボールに当たって外野に出ても、内野に戻ることができるのだ。
■勝負のカギは、素早い防御にあり
相手のパス回しは4回まで。つまり5回目にはシュートしなければならない。ボールは内野と外野で行ったり来たりするので、すぐに振り向き反応し、スキを見せず、中腰の守りの体制を整えることが肝心。
■「イチ、ニ~」と掛け声が大切
パス回しが4回以上オーバーしないように、指でカウント。ボールを投げない子たちも集中しているのです。
■他チームに囲まれ試合が続く。
コートは全4面用意されているが、午後のトーナメント戦で負けた子どもは、友達を応援したり、チームの戦術を学ぶ。
■大人、コーチ、監督のボルテージも最高潮
「声出せよ~」「打て、打て」「慌てるな、ゆっくりパス回ししろ」、一番興奮しているのは親、コーチ、監督かもしれない。勝敗に一喜一憂、試合後、子どもの敢闘に泣き出す親も。
■予選リーグ表
全14チームが3コートに分かれ1試合1セット行い、勝利数が高い順にトーナメントは有利なカードで戦える。予選が強くても、トーナメントで早々に敗退するチームもあり、勝負の世界は分からない。
■トーナメント表
3セットマッチで2ット先取。上位勝ち上がるチームのほとんどが、土日の午前2日間を練習に充てている。強くなるはずです。
■今回の 参加チーム一覧(14チーム)
・陣屋二丁目(優勝)
・下小田中第一(準優勝)
・丸子通一丁目(三位)
・陣屋一丁目(敢闘賞)
・天神町
・大谷戸東町
・下新城
・苅宿
・八幡町
・今井仲町
・大谷戸上町
・木月住吉
・新城中央
・宮内
■優勝カップ
3位までに渡されるカップとトロフィー。協賛社から副賞もありました。
■監督賞
全チームの監督より、チーム内で頑張った選手に贈られる。
こういう演出が個人力、チーム力を高めるんですね。
【関連リンク】
・玉川地区こども会 ドッヂボール部員募集
・中原区子連ドッヂボールのページ
・2009/11/11エントリ 中原区・武蔵小杉のスポーツチーム(1):富士通レッドウェーブ
・2009/12/4エントリ 中原区・武蔵小杉のスポーツチーム(2):NECレッドロケッツ