等々力緑地北側で「等々力水処理センター」高度処理施設建設工事を実施中、仮囲いに「川崎市小学生下水道コンクール」全作品約900点を展示
【Reporter:はつしも】
現在、等々力緑地の北側において、川崎市上下水道局による「等々力水処理センター」の高度処理施設の建設が進められています。
この施設の導入により、下水含まれる窒素やリンを取り除く能力が大幅に向上し、東京湾の富栄養化を防止することが可能となります。
このたび、工事用の仮囲いにこの高度処理施設の建設に関する解説が掲示されるとともに、川崎市内の小学生による「平成28年度川崎市小学生下水道コンクール」の作品約900点が140mにわたって一斉公開されました。
■「等々力水処理センター」高度処理施設建設現場
「等々力水処理センター」は、等々力緑地の北側、ほぼ多摩川沿いにあります。
現在は広い敷地が更地の状態になっていまして、これからここに窒素やリンを取り除く高度処理施設が建設される計画です。
■高度処理事業の概要
■「良好な水環境を未来の子供たちに引き継ぐために」
広大な敷地で工事をするためには、当然ながら仮囲いの全長も長くなります。
その仮囲いに、等々力水処理センターの高度処理事業に関する説明が掲示されていました。
■川崎市の下水道の整備
まずは、川崎市の下水道の整備に関する説明です。
「川崎市の水」というと、昔の方には清流というイメージは正直ないと思いますが、下水道の整備等により現在では多摩川にアユが遡上するまでになりました。
■下水道施設のマップ
■中原区周辺の水処理センター
かgい 川崎市の各地では、「水処理センター」が下水の処理を行っています。
この下水道施設のマップを参照すると、中原区は「等々力水処理センター」が管轄しているのかと思いきや、同センターはほぼ高津区の大部分、宮前区・多摩区全域、麻生区の一部の下水を処理していることがわかりました。
中原区のほとんどは、幸区の「加瀬水処理センター」が担当しているのですね。
これは少々意外でした。
■等々力水処理センターの特長
ここには、等々力水処理センターの特長が書かれていました。
同センターは、下水処理に必要な空気の代わりに酸素を活用して、限られた地下空間に作られた全国的にも珍しい施設なのだそうです。
等々力水処理センターでも、一般的な公共施設と比べればかなり広く感じるのですが、水処理センターとしてはコンパクトな部類になります。
そのため、コンパクトな敷地でも窒素やリンの除去ができる新しい技術を導入した、高度処理施設を建設する計画です。
■等々力水処理センターの航空写真
今回、仮囲いの掲示をご紹介しているのは、上記写真右下の整備エリアです。
写真右端中央にあるのが川崎市上下水道局の事務棟で、水処理センターの上に見えるのが市民ミュージアムです。
■2016年7月時点の工事進捗状況
そしてこちらは、2016年7月時点の工事進捗状況です。
見た目には、現在とそれほど大きく変わりません。
■処理された水の放流
処理された水は、多摩川に放流されるほか、中原区では江川せせらぎ遊歩道の用水としても活用されています。
そのため、江川せせらぎ遊歩道の水はたいへんきれいで、そのままでは生物が住めません。
わざわざ自然の水質に近づける加工を加えているのです。
■「平成28年度川崎市小学生下水道作品コンクール」の作品展示
冒頭でご紹介した通り、この仮囲いには、「平成28年度川崎市小学生下水道作品コンクール」の作品、約900点が複製展示されています。
これは「絵画・ポスター部門」に応募された全作品を展示するもので、その全長は140mに及びます。
■今井小学校
■下沼部小学校
■玉川小学校
■西丸子小学校
■東住吉小学校
■宮内小学校
この展示は、川崎市7区ごとに順番に並べられています。
中原区からは今井小学校、下沼部小学校、玉川小学校、西丸子小学校、東住吉小学校、宮内小学校の絵が展示されていました。
■多摩川を描いた絵
テーマとしては、多摩川を描いたと思われる作品が多くありました。
それ以外にもさまざまな作品がありましたので、現地で鑑賞してみてください。
■「ガンバレ!!川崎フロンターレ」
最後に仮囲いに掲示されていたのは、「ガンバレ!!川崎フロンターレ」のイラストです。
川崎フロンターレのホームグラウンド・等々力陸上競技場のそばですから、これはやはり欠かせないということですね。
この等々力水処理センターの仮囲いは、等々力緑地の本当にはずれにありますから、通常の行動範囲ではなかなか前を通ることがないと思います。
等々力緑地をよく訪れている方でも、多くの方がおそらくご存じないのではないでしょうか?
お子さんの絵が展示されているということでもない限り、わざわざこのためだけに訪れるということは難しいかもしれませんが、何かついでがありましたら、足を伸ばしてみてもよいと思います。
■等々力水処理センターの工事現場と、上下水道局の事務棟
水処理センターの工事現場の隣には、川崎市上下水道局の事務棟があります。
壁面最上部に大きな時計がありまして(これは故障しているのですが)、「この建物はいったい何だろう」と疑問に思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
わたくしも実のところ、今回初めて知った次第です。
【関連リンク】
・川崎市報道発表資料 市内小学生が描いた下水道に関する絵画・ポスターを掲示します!!
・川崎市上下水道局 ウェブサイト
現在、等々力緑地の北側において、川崎市上下水道局による「等々力水処理センター」の高度処理施設の建設が進められています。
この施設の導入により、下水含まれる窒素やリンを取り除く能力が大幅に向上し、東京湾の富栄養化を防止することが可能となります。
このたび、工事用の仮囲いにこの高度処理施設の建設に関する解説が掲示されるとともに、川崎市内の小学生による「平成28年度川崎市小学生下水道コンクール」の作品約900点が140mにわたって一斉公開されました。
■「等々力水処理センター」高度処理施設建設現場
「等々力水処理センター」は、等々力緑地の北側、ほぼ多摩川沿いにあります。
現在は広い敷地が更地の状態になっていまして、これからここに窒素やリンを取り除く高度処理施設が建設される計画です。
■高度処理事業の概要
■「良好な水環境を未来の子供たちに引き継ぐために」
広大な敷地で工事をするためには、当然ながら仮囲いの全長も長くなります。
その仮囲いに、等々力水処理センターの高度処理事業に関する説明が掲示されていました。
■川崎市の下水道の整備
まずは、川崎市の下水道の整備に関する説明です。
「川崎市の水」というと、昔の方には清流というイメージは正直ないと思いますが、下水道の整備等により現在では多摩川にアユが遡上するまでになりました。
■下水道施設のマップ
■中原区周辺の水処理センター
かgい 川崎市の各地では、「水処理センター」が下水の処理を行っています。
この下水道施設のマップを参照すると、中原区は「等々力水処理センター」が管轄しているのかと思いきや、同センターはほぼ高津区の大部分、宮前区・多摩区全域、麻生区の一部の下水を処理していることがわかりました。
中原区のほとんどは、幸区の「加瀬水処理センター」が担当しているのですね。
これは少々意外でした。
■等々力水処理センターの特長
ここには、等々力水処理センターの特長が書かれていました。
同センターは、下水処理に必要な空気の代わりに酸素を活用して、限られた地下空間に作られた全国的にも珍しい施設なのだそうです。
等々力水処理センターでも、一般的な公共施設と比べればかなり広く感じるのですが、水処理センターとしてはコンパクトな部類になります。
そのため、コンパクトな敷地でも窒素やリンの除去ができる新しい技術を導入した、高度処理施設を建設する計画です。
■等々力水処理センターの航空写真
今回、仮囲いの掲示をご紹介しているのは、上記写真右下の整備エリアです。
写真右端中央にあるのが川崎市上下水道局の事務棟で、水処理センターの上に見えるのが市民ミュージアムです。
■2016年7月時点の工事進捗状況
そしてこちらは、2016年7月時点の工事進捗状況です。
見た目には、現在とそれほど大きく変わりません。
■処理された水の放流
処理された水は、多摩川に放流されるほか、中原区では江川せせらぎ遊歩道の用水としても活用されています。
そのため、江川せせらぎ遊歩道の水はたいへんきれいで、そのままでは生物が住めません。
わざわざ自然の水質に近づける加工を加えているのです。
■「平成28年度川崎市小学生下水道作品コンクール」の作品展示
冒頭でご紹介した通り、この仮囲いには、「平成28年度川崎市小学生下水道作品コンクール」の作品、約900点が複製展示されています。
これは「絵画・ポスター部門」に応募された全作品を展示するもので、その全長は140mに及びます。
■今井小学校
■下沼部小学校
■玉川小学校
■西丸子小学校
■東住吉小学校
■宮内小学校
この展示は、川崎市7区ごとに順番に並べられています。
中原区からは今井小学校、下沼部小学校、玉川小学校、西丸子小学校、東住吉小学校、宮内小学校の絵が展示されていました。
■多摩川を描いた絵
テーマとしては、多摩川を描いたと思われる作品が多くありました。
それ以外にもさまざまな作品がありましたので、現地で鑑賞してみてください。
■「ガンバレ!!川崎フロンターレ」
最後に仮囲いに掲示されていたのは、「ガンバレ!!川崎フロンターレ」のイラストです。
川崎フロンターレのホームグラウンド・等々力陸上競技場のそばですから、これはやはり欠かせないということですね。
この等々力水処理センターの仮囲いは、等々力緑地の本当にはずれにありますから、通常の行動範囲ではなかなか前を通ることがないと思います。
等々力緑地をよく訪れている方でも、多くの方がおそらくご存じないのではないでしょうか?
お子さんの絵が展示されているということでもない限り、わざわざこのためだけに訪れるということは難しいかもしれませんが、何かついでがありましたら、足を伸ばしてみてもよいと思います。
■等々力水処理センターの工事現場と、上下水道局の事務棟
水処理センターの工事現場の隣には、川崎市上下水道局の事務棟があります。
壁面最上部に大きな時計がありまして(これは故障しているのですが)、「この建物はいったい何だろう」と疑問に思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
わたくしも実のところ、今回初めて知った次第です。
【関連リンク】
・川崎市報道発表資料 市内小学生が描いた下水道に関する絵画・ポスターを掲示します!!
・川崎市上下水道局 ウェブサイト