武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2008年
04月25日

武蔵小杉再開発エリアの愛称と住居表示

hatsushimo.gif

川崎市議会の第1回定例会が行われ、その中で武蔵小杉再開発エリアの
愛称「MUSACO」住居表示について答弁がありましたので、
取り上げてみたいと思います。

これは、自民党の嶋崎嘉夫議員の質問に対して、中原区長とまちづくり
局長が答弁を行ったものです。まずは、議事録からの抜粋をご覧ください。

(以下、抜粋)

■嶋崎議員
同地区(武蔵小杉地区)のネーミングについては、MUSACOと決まり
ました。ネーミングの活用についての取り組みについて伺います。

■中原区長
愛称についての御質問でございますが、小杉駅周辺の愛称につきましては、
最近ではタウン誌や民間事業者などが使用している例がございます。
こうした愛称は、地域に自然な形で定着していくことが適当であると
考えておりますことから、今後ともその推移を見守ってまいりたいと
存じます。

■嶋崎議員
武蔵小杉駅周辺の愛称に関連しまして、MUSACOについてですが、
今後とも推移を見守っていくとのことですが、市側は市民に公募して
名称を決定し、何か無責任な答弁かと思います。その一方、ことしの
秋には入居が始まる小杉再開発南口地区では、新丸子東3丁目町会、
中丸子町会、市ノ坪町会と3町名にまたがっており、武蔵小杉再開発
エリアに入居されてくる方も違和感があると思われますが、あのエリアを
統一して新しい地名という考え方もあるのではないかと思います。
新しいまちにふさわしい町名としての考え方について、住居表示に
ついての見解を伺います。

■まちづくり局長
小杉駅周辺再開発に伴う町名についての御質問でございますが、
住居表示の実施につきましては、市街地の町名、地番のわかりにくい
地域から順次進めており、地元の機運が十分高まった地域において、
住民の方々の意向を反映させるため、自主運営の住居表示検討委員会の
設置をお願いし、検討していただくこととなっております。町名に
つきましては、この委員会の中で歴史的な背景や伝統、文化などを
勘案して設定することとなりますので、地元住民の総意が必要と
なります。したがいまして、御指摘の趣旨を踏まえ、区役所との連携を
図りながら、NPO法人小杉エリアマネジメントが組織化を予定している
仮称地域まちづくり会議の場などを活用して、積極的に地元の方々が
どのような意向をお持ちなのかなど幅広く御意見をお伺いした上で
取り組んでいく必要があるものと考えております。以上でございます。

(抜粋終わり)

・・・ということで、まずは武蔵小杉駅周辺エリアの愛称である
「MUSACO」ですが、実際のところこのネーミング、定着して
いませんよね。答弁によると地元のタウン誌や民間業者が使用して
いる例があるとのことですが、ごく一部の話ではないかと思います。
少なくとも私は見たことがありません。

中原区長の「推移を見守る」との答弁に対して嶋崎議員は「無責任
ではないか」、と感想を述べていらっしゃいますが、定着しない
ネーミングを無理に駅周辺で宣伝したりしてもちょっと寒いものが
ありますから、ほうっておけばいいのかなあ、個人的にはと思って
います。

ひょっとしたら、反応が微妙であることは行政側も空気を読んでいて、
フェードアウトを図っているのかしら、などと深読みしたりして
しまいます。

一方、武蔵小杉再開発エリアの住居表示についてですが、こちらは
まちづくり局長から比較的明確な答弁がありました。

まずは再開発エリアの地名をマップで確認してみましょう。

■武蔵小杉再開発エリアと地名
武蔵小杉再開発エリアと地名

新丸子東3丁目:
パークシティ武蔵小杉、レジデンス・ザ・武蔵小杉、東京機械製作所
玉川第一工場など

中丸子:
リエトコート武蔵小杉、THE KOSUGI TOWER、東京機械製作所
玉川第二工場の一部など

市ノ坪:
東京機械製作所玉川第二工場の一部

再開発エリア案件を町名で分けるとだいたいこのようになります。
新丸子東3丁目、中丸子、市ノ坪というそれぞれの地名は、歴史的に
ついた地名であり、駅名に由来するものでは当然ありません。

しかし、「武蔵小杉駅」というイメージを先に持っていると、
「武蔵小杉駅前なのに新丸子東?」と違和感を持たれる場合もある
ようです。特に、再開発エリアの新規転入の方ですと、「武蔵小杉駅に
マンションを買った」という鉄道駅の意識の方が強いのではないで
しょうか。

■武蔵小杉駅前の新丸子東3丁目
小杉駅南部地区C地区 駅前ロータリー用地

ただ、まちづくり局長の答弁によると、住居表示の変更は、まずは不便を
生じている地域を優先して進めており、また変更には住民の総意が必要で
あるとのこと。
NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント「仮称地域まちづくり会議」
なるものの組織化を予定しており、ここでまずはニーズを聞き取って
いくことになるようです。

一部の感覚や嗜好で簡単に変えられるものではなく、地元住民全体での
機運の盛り上がりが必要、ということですね。

【関連リンク】
タウンニュース中原区版 たった3票で決めていいの?小杉駅周辺地区の
愛称が「MUSACO(むさこ)」に決定

武蔵小杉ライフ:再開発情報:再開発マップ・日程

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