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2017年
05月07日

武蔵小杉駅周辺地区新設小学校の学区が2案に絞り込み、既存住宅街への影響を抑制/名称は「小杉小学校」「こすぎ小学校」が最終候補に

【Reporter:はつしも】

川崎市では、日本医科大学新丸子キャンパス跡地に「(仮称)小杉駅周辺地区新設小学校」の新設を進めています。

これまでに新設小学校の名称及び新たな通学区の検討が進められており、通学区が8案提示されたこと、名称についても住民からの意見募集を行ったことを2017/3/7エントリなどでお伝えしてまいりました。

このたび、通学区が8案のうち、小杉町2丁目・3丁目を対象とする「D案」、または小杉町2丁目・小杉御殿団地・小杉町3丁目のタワーマンションを対象とする「G案」から小杉御殿団地を除外した「G案修正案」の2案に絞られたことがあきらかになりました。

また新設小学校の名称についても、応募された名称のうち同様の応募が複数あった「小杉小学校」または「こすぎ小学校」の2案に絞られたことがわかりました。

まず、通学区の2案からご紹介していきましょう。

■通学区域D案(小杉町2丁目、3丁目)
D案 

まず、こちらが通学区域D案です。

新設小学校が所在する、従来西丸子小学区の「小杉町2丁目」に、従来今井小学区の小杉町3丁目を加えたものです。

■G案修正案(小杉町2丁目・エクラスタワー・プラウドタワー・小杉町3丁目東地区)
G案修正案

そしてこちらが、G案修正案です。

従来この案に含まれていた小杉御殿団地を除外し、新設小学校が所在する小杉町2丁目に、小杉町3丁目のタワーマンション3棟のみを対象とするものです。

■全8案の通学区域比較
対象地域 A B C D E F G G修正 H
●新丸子東1,2
●新丸子町
●小杉町1
●小杉町2
●御殿町2
(御殿団地)
●小杉町3
(プラウド)
(エクラス)
(東地区)
※小杉御殿町2丁目には、小杉御殿団地を含みます。また小杉町3丁目には、プラウドタワー・エクラスタワー・小杉町3丁目東地区を含みますが、上記の表ではそれぞれ別記しています。

新設小学校の通学区については、川崎市教育委員会による「通学区域等検討会議」で議論が行われてきました。

これまでに3回の検討会議が開催され、当初A~Dの4案が示されたものの、地域関係者等からの意見も踏まえて新たなE~G案も検討することとなりました。

新たな4案は地域関係者の意見を踏まえたもので、新設小学校が所在する「小杉町2丁目」を新設小学校の学区域とすることが確定としつつも既存住宅街への影響を抑え、そのかわりに新住民が多いタワーマンション地区を組み込む方向性で編成されたものです。

■G案から除外された小杉御殿団地(左)と小杉町2丁目(右)
学区の境目となる小杉御殿町と小杉町の境界 

川崎市教育委員会が行った新設小学校周辺地域の保護者・児童へのアンケートでは、学校変更への不安感・抵抗感が強く示される結果となりました。

当初案では上丸子小学校や中原小学校なども新たな通学区域に含まれていましたが、そのような地域の声に応えて学区の絞り込みが行われました。

今回は「G案」から小杉御殿団地も除外され、仮に「G案修正案」に決定した場合、

●さすがに対象学区域にせざるを得ない新設小学校の所在地
●これから建設されるなど新住民が多く抵抗感の少ないタワーマンション

このように対象を最小限に絞り込んだことになります。

ただ、それでは武蔵小杉駅周辺地区の児童急増に対応して新設を決めたはずの小学校の存在意義が相対的に希薄化することにもなります。

そのために児童数の多い今井小学校の学区「小杉町3丁目全域」を対象とする「D案」を、選択肢として残したものでしょう。

「D案」「G案修正案」のいずれかについて、5月末ごろに第4回の検討会議が開催され、最終案がまとめられる予定です。

なお、通学区域の公式な決定については所定の手続きを経たのち、2017年秋頃予定となっています。



そして新設小学校の名称ですが、冒頭に申し上げた通り「小杉小学校」または「こすぎ小学校」の2案に絞られました。

■応募された学校名
応募数 学校名案 よみがな
4 小杉小学校 こすぎ
2 こすぎ小学校 こすぎ
2 杉の子小学校 すぎのこ
1 こすぎ花桃小学校 こすぎはなもも
1 小杉大夢小学校 こすぎおおゆめ
1 ふれあい小学校 ふれあい
1 小杉町小学校 こすぎちょう
1 武蔵小杉小学校 むさしこすぎ
1 小杉の森小学校 こすぎのもり
1 小杉中央小学校 こすぎちゅうおう
1 南丸子小学校 みなみまるこ
1 新武蔵小学校 しんむさし
1 小杉北小学校 こすぎきた
1 武蔵小学校 むさし
1 丸子中央小学校 まるこちゅうおう
1 小杉瑞穂小学校 こすぎみずほ
1 こすぎ未来小学校 こすぎみらい

新設小学校の名称については本サイトでもご紹介した通り、昨年公募が行われました。
その結果が上記の表で、最終案に残った「小杉小学校」「こすぎ小学校」が複数の応募を得ています。
 
これは地域一般の反応としては、順当なところではないでしょうか。
 
学校名については、検討会議での意見をもとに教育委員会事務局で比較検討し、最終案をまとめることとなっています。

■新丸子キャンパス校舎の解体跡地
新丸子キャンパス校舎の解体跡地 

「(仮称)小杉駅周辺地区新設小学校」は、今後日本医科大学新丸子キャンパス跡地での建設工事が本格化していきます。

同校は2018年12月に完成したのち、2019年4月に開校が予定されています。

また今後の動向についても、お知らせしてまいりたいと思います。

【関連リンク】
川崎市教育委員会 小杉駅周辺地区における小学校の新設について
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
2011/10/29エントリ 川崎市と日本医科大学の、小学校新設に向けた協定内容
2012/2/24エントリ 日本医大再開発:武蔵小杉病院・新丸子校舎を移転、跡地開発および3,000㎡の公園を整備へ
2012/8/10エントリ 小杉町3丁目東地区に44階・160mタワー、エルシィ跡地に48階・170mタワー建設へ
2013/1/25エントリ 日本医科大学武蔵小杉病院の移転跡地に都市型住宅・福祉・商業の高層ビル2棟を誘導へ
2014/2/15エントリ 日本医科大学武蔵小杉病院跡地に三菱地所レジデンスが180mツインタワー・商業施設を建設へ
2014/9/7エントリ 川崎市が「日本医科大学武蔵小杉再開発計画」に関するアンケート結果を発表
2015/3/30エントリ 日本医科大学武蔵小杉キャンパス再開発の環境アセスメントが開始、三菱地所レジデンスによる180m・50階建てツインタワー計画が具体化
2015/7/22エントリ 川崎市が日本医科大学武蔵小杉病院再開発への「地域包括ケアシステム」導入方針を発表、同病院が権利床を川崎市に寄附へ
2015/12/3エントリ 日本医科大学武蔵小杉キャンパス再開発計画のイメージパースが公表、武蔵小杉再開発の最終景観がフォトモンタージュに
2016/3/23エントリ 川崎市が日本医科大学跡地の新設小学校の建築計画を発表、体育館屋上にグラウンドを整備し5階建て校舎とバルコニーで接続
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2017/3/3エントリ 「(仮称)小杉駅周辺地区新設小学校」の名称公募結果が発表:「小杉小学校」が最多応募、「こすぎ小学校」「杉の子小学校」が続く/教室は壁を作らずオープンスペースと一体化
 ・2017/3/7エントリ 「(仮称)小杉駅周辺地区新設小学校」の通学区案が新たに4案提示、いずれも既存住宅街の対象範囲縮小・小杉町3丁目はタワーマンションのみが対象に

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