等々力陸上競技場に残る、川崎フロンターレの軌跡。町工場「チーム等々力」の金属加工モニュメント
【Reporter:はつしも】
等々力陸上競技場の外壁に、川崎フロンターレのこれまでの歩みを記録したモニュメントが展示されています。
これは等々力の町工場で組織された「チーム等々力」が毎年作成しているもので、各年のフロンターレの戦績やメンバーを振り返ることができます。
■フロンターレの歩みを記録したモニュメント
フロンターレの歩みを記録したモニュメントは、等々力陸上競技場サイドスタンドの7番ゲート付近(釣池に面したエリア)にあります。
「OUR LIFE WITH FRONTALE」というタイトルの下に、金属を加工したパネルが年代順に並んでいます。
■最新2015年・2016年のパネル
こちらは、展示されている中では一番新しい、2015年(上)・2016年(下)のパネルです。
■2014年 J1 3位の戦績(22勝6分6敗)
■2016年 ACLベスト16、ヤマザキナビスコカップ3 位の戦績
本サイトでもお伝えした通り、2016シーズンの川崎フロンターレはJ1リーグ3位、チャンピオンシップでは準決勝敗退、天皇杯準優勝という結果を残しました。
初のタイトル獲得まで紙一重のところまで迫った戦績を、このモニュメントで振り返ることができます。
■2016年のメンバー一覧
それぞれのモニュメントには、各シーズンの選手の集合写真と名前・背番号・ポジションの一覧が掲載されています。
2016シーズンには、FC東京に移籍した大久保嘉人選手の名前も残されています。
それではここで、川崎フロンターレの歴史を振り返ってみましょう。
■1997年 JFL 3位
一番古いパネルは、1997年です。
この年に旧富士通川崎フットボールクラブがJリーグ準会員となり、名称が「川崎フロンターレ」になりました。
元Jリーガーによる戦力補強も行い、JFLで3位 になっています。
■1998年 JFL 2位、J2参入
その翌年、1998年は業務提携先のブラジル・グレミオからベット監督を迎え、JFL準優勝を果たします。
J1参入決定戦では敗れた結果、J2参入が決定しました。
■2004年 J2 優勝
その後フロンターレは2000年にJ1参入を果たし、一旦降格の憂き目をみるものの 2004年にJ2優勝、2005年以降はJ1に定着し安定した成績を残しています。
■2006年 J1 準優勝
こちらは2006年、フロンターレがJ1準優勝した年です。当時の主力であった我那覇選手が得点 力を発揮して活躍しました。
その後も準優勝はするものの、タイトルにはなかなか手が届かない状態が続いています。
フロンターレサポーターの皆さんにとって、タイトル獲得が「悲願」とされるゆえんです。
パネルを順番に見ていくと選手の移り変わりなどもわかりますし、フロンターレの歴史をコンパクトにひと巡りすることができました。
ここに「初優勝」のパネルが設置される日が、楽しみです。
■パネルの精密な金属加工
冒頭に申しあげたとおり、このパネルは等々力緑地そばの町工場グループ「チーム等々力」が作成したものです。
町工場の「ものづくり」の技術力を生かして、精密な金属加工が施されています。
上記写真はJリーグやヤマザキナビスコ、AFCチャンピオンズリーグ、天皇杯のロゴ部分です。
まるでお札のような、非常に細かい凹凸で表現 されていることがわかります。
■「ミラー名刺」印刷を応用した選手の写真
そして選手の写真は、「チーム等々力」による「ミラー名刺」(表面がミラーのようになっている名刺)の技術を応用して印刷したものだそうです。
カッティングシートを貼り付けたような加工では経年で剥離してしまいそうですが、これはより耐久性が期待できる印刷加工かと思います。
今回ご紹介したモニュメントは、等々力陸上競技場の目立たない場所にありますが、競技場外壁ですので試合開催時でなくても誰でも見ることができます。
サイドスタンドは今後改修が行われますので、その際にはどこかに移設されることになるでしょう。
フロンターレと地元の町工場の協力によってつくられたモニュメントは、地域密着を徹底するフロンターレらしい展示かと思いました。
■等々力陸上競技場近くの町工場街
■「チーム等々力」によるメタルパッチワークアー ト
なお、「チーム等々力」は、2015/5/16エントリでご紹介した「川崎ものづくりフェアin等々力」や、2011/11/26エントリでご紹介した「なかはらこども未来フェスタ」に出展するなど、地域のお子さん向けのワークショップ等を開催しています。
こうした地域貢献の取り組みは子どもたちが楽しく参加できますし、「ものづくり」の魅力を発信するものとして良いと思います。
【関連リンク】
(チーム等々力関連)
・チーム等々力 Facebokページ
・川崎市観光協会 等々力工業会
・2011/11/26エントリ 「第6回なかはら子ども未来フェスタ」開催 レポート
・2015/5/16エントリ 「川崎ものづくフェアin等々力」のメタル パッチワークアートと、段ボールパーク
(フロンターレ関連)
・武蔵小杉ブログ 川崎フロンターレ関連エントリ
・2015/3/13エントリ 等々力陸上競技場 新メインスタンド完成。報 道機関向け内覧会・完成記念式典最速レポート!
・2015/3/29エントリ 等々力陸上競技場新メインスタンドの、藤 子・F・不二雄ミュージアムコラボのブロンズ像 全8体をご紹介
・2016/12/20エントリ 川崎市市民ミュージアムで「2016川崎フロンターレ展」がスタート、鈑金ふろん太君づくりなど休日イベント開催/中村憲剛選手がJリーグMVPを最年長受賞
・2016/12/23エントリ 天皇杯準々決勝・川崎フロンターレvsFC東京クリスマス決戦を控え、小杉ビジョン・イトーヨーカドー武蔵小杉駅前店・富士通川崎工場・中原区役所がPRを一斉展開
・2016/12/29エントリ 川崎フロンターレが天皇杯決勝に進出、2017年元日14時より武蔵小杉駅南口駅前「こすぎコアパーク」でパブリックビューイング開催決定
・2017/1/7エントリ 「2016川崎フロンターレ展」に天皇杯準優勝トロフィーが登場/同展を最後に市民ミュージアムが長期改修、4月より指定管理者制度によるリニューアルオープンへ
・2017/4/13エントリ 無料チケットやサポートショップ優待など特典が一杯! 川崎フロンターレ後援会入会ガイド
等々力陸上競技場の外壁に、川崎フロンターレのこれまでの歩みを記録したモニュメントが展示されています。
これは等々力の町工場で組織された「チーム等々力」が毎年作成しているもので、各年のフロンターレの戦績やメンバーを振り返ることができます。
■フロンターレの歩みを記録したモニュメント
フロンターレの歩みを記録したモニュメントは、等々力陸上競技場サイドスタンドの7番ゲート付近(釣池に面したエリア)にあります。
「OUR LIFE WITH FRONTALE」というタイトルの下に、金属を加工したパネルが年代順に並んでいます。
■最新2015年・2016年のパネル
こちらは、展示されている中では一番新しい、2015年(上)・2016年(下)のパネルです。
■2014年 J1 3位の戦績(22勝6分6敗)
■2016年 ACLベスト16、ヤマザキナビスコカップ3 位の戦績
本サイトでもお伝えした通り、2016シーズンの川崎フロンターレはJ1リーグ3位、チャンピオンシップでは準決勝敗退、天皇杯準優勝という結果を残しました。
初のタイトル獲得まで紙一重のところまで迫った戦績を、このモニュメントで振り返ることができます。
■2016年のメンバー一覧
それぞれのモニュメントには、各シーズンの選手の集合写真と名前・背番号・ポジションの一覧が掲載されています。
2016シーズンには、FC東京に移籍した大久保嘉人選手の名前も残されています。
それではここで、川崎フロンターレの歴史を振り返ってみましょう。
■1997年 JFL 3位
一番古いパネルは、1997年です。
この年に旧富士通川崎フットボールクラブがJリーグ準会員となり、名称が「川崎フロンターレ」になりました。
元Jリーガーによる戦力補強も行い、JFLで3位 になっています。
■1998年 JFL 2位、J2参入
その翌年、1998年は業務提携先のブラジル・グレミオからベット監督を迎え、JFL準優勝を果たします。
J1参入決定戦では敗れた結果、J2参入が決定しました。
■2004年 J2 優勝
その後フロンターレは2000年にJ1参入を果たし、一旦降格の憂き目をみるものの 2004年にJ2優勝、2005年以降はJ1に定着し安定した成績を残しています。
■2006年 J1 準優勝
こちらは2006年、フロンターレがJ1準優勝した年です。当時の主力であった我那覇選手が得点 力を発揮して活躍しました。
その後も準優勝はするものの、タイトルにはなかなか手が届かない状態が続いています。
フロンターレサポーターの皆さんにとって、タイトル獲得が「悲願」とされるゆえんです。
パネルを順番に見ていくと選手の移り変わりなどもわかりますし、フロンターレの歴史をコンパクトにひと巡りすることができました。
ここに「初優勝」のパネルが設置される日が、楽しみです。
■パネルの精密な金属加工
冒頭に申しあげたとおり、このパネルは等々力緑地そばの町工場グループ「チーム等々力」が作成したものです。
町工場の「ものづくり」の技術力を生かして、精密な金属加工が施されています。
上記写真はJリーグやヤマザキナビスコ、AFCチャンピオンズリーグ、天皇杯のロゴ部分です。
まるでお札のような、非常に細かい凹凸で表現 されていることがわかります。
■「ミラー名刺」印刷を応用した選手の写真
そして選手の写真は、「チーム等々力」による「ミラー名刺」(表面がミラーのようになっている名刺)の技術を応用して印刷したものだそうです。
カッティングシートを貼り付けたような加工では経年で剥離してしまいそうですが、これはより耐久性が期待できる印刷加工かと思います。
今回ご紹介したモニュメントは、等々力陸上競技場の目立たない場所にありますが、競技場外壁ですので試合開催時でなくても誰でも見ることができます。
サイドスタンドは今後改修が行われますので、その際にはどこかに移設されることになるでしょう。
フロンターレと地元の町工場の協力によってつくられたモニュメントは、地域密着を徹底するフロンターレらしい展示かと思いました。
■等々力陸上競技場近くの町工場街
■「チーム等々力」によるメタルパッチワークアー ト
なお、「チーム等々力」は、2015/5/16エントリでご紹介した「川崎ものづくりフェアin等々力」や、2011/11/26エントリでご紹介した「なかはらこども未来フェスタ」に出展するなど、地域のお子さん向けのワークショップ等を開催しています。
こうした地域貢献の取り組みは子どもたちが楽しく参加できますし、「ものづくり」の魅力を発信するものとして良いと思います。
【関連リンク】
(チーム等々力関連)
・チーム等々力 Facebokページ
・川崎市観光協会 等々力工業会
・2011/11/26エントリ 「第6回なかはら子ども未来フェスタ」開催 レポート
・2015/5/16エントリ 「川崎ものづくフェアin等々力」のメタル パッチワークアートと、段ボールパーク
(フロンターレ関連)
・武蔵小杉ブログ 川崎フロンターレ関連エントリ
・2015/3/13エントリ 等々力陸上競技場 新メインスタンド完成。報 道機関向け内覧会・完成記念式典最速レポート!
・2015/3/29エントリ 等々力陸上競技場新メインスタンドの、藤 子・F・不二雄ミュージアムコラボのブロンズ像 全8体をご紹介
・2016/12/20エントリ 川崎市市民ミュージアムで「2016川崎フロンターレ展」がスタート、鈑金ふろん太君づくりなど休日イベント開催/中村憲剛選手がJリーグMVPを最年長受賞
・2016/12/23エントリ 天皇杯準々決勝・川崎フロンターレvsFC東京クリスマス決戦を控え、小杉ビジョン・イトーヨーカドー武蔵小杉駅前店・富士通川崎工場・中原区役所がPRを一斉展開
・2016/12/29エントリ 川崎フロンターレが天皇杯決勝に進出、2017年元日14時より武蔵小杉駅南口駅前「こすぎコアパーク」でパブリックビューイング開催決定
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・2017/4/13エントリ 無料チケットやサポートショップ優待など特典が一杯! 川崎フロンターレ後援会入会ガイド