中原区宮内と目黒通りをつなぐ「(仮称)等々力大橋」と接続道路の予定地を巡る。2017年度は下部工事が着工へ
【Reporter:はつしも】
中原区宮内と世田谷区玉堤を結ぶ、多摩川の新橋「(仮称)等々力大橋」の新設計画があります。
2010年12月27日に川崎市・東京都から報道発表が行われてから、しばらく大きな動きはありませんでしたが、2014年には地質調査、2015年には多摩沿線道路との取付け部の施工方法検討が行われ、2016年には橋梁建設工事の搬入路が整備されるなど、徐々に下準備が進められてきました。
さらに2017年度は1月24日に都市計画の事業認可が下り、これを受けて下部工事が着工になる見込みです。
長年の準備期間を経て、今後工事が本格化してくるものとみられます。
■川崎市 川崎都市計画道路の変更(3・3・10号 宮内新横浜線の変更)の告示内容
http://www.city.kawasaki.jp/500/page/0000005062.html
■宮内新横浜線と等々力大橋の整備マップ
上記の「都市計画道路の変更」にも記載の通り、「等々力大橋」は、都市計画道路宮内新横浜線と接続される形になり、東京都では目黒通りと直通します。
宮内新横浜線は中原区内では府中街道の「西下橋」交差点まで4車線で開通しており、府中街道から多摩川までの区間はまだ未着工の状態です。
■宮内新横浜線と府中街道が交わる「西下橋」の交差点
宮内新横浜線は、その名前の通り新横浜から宮内に至る都市計画道路です。
上記写真が府中街道と交わる「西下橋」交差点で、ここから多摩川まで4車線道路を伸ばしていく計画です。
■宮内新横浜線整備事業の掲示
ただ、府中街道から先は宮内の町工場街で、前述のとおり道路整備はまだまだこれからです。
宮内新横浜線が延伸予定のつきあたりに、整備事業に関する掲示がありました。
■宮内新横浜線延伸と等々力大橋の平面図
■等々力大橋と多摩沿線道路の接続部分のイメージパース
宮内新横浜線延伸の平面図を見ると、既存の細い道路を拡幅するのではなく、町工場の真ん中に新しい道路を通していくことがわかります。
イメージパースは多摩沿線道路との接続部分を示したもので、2015年にこの部分の工法が日本工営によって検討されていました。
■道路延伸予定地の「西宮内公園」
宮内新横浜線が延伸される予定地を歩いてみると、「西宮内公園」がありました。
これは細長い形状をしていまして、ちょうど道路にあわせた位置になっています。
■「西宮内公園」と連続した道路予定地
また「西宮内公園」と連続して、細長い空き地がありました。
こちらも道路予定地にあたり、公園と合わせて50m程度は用地が確保されている格好です。
■反対側の「廃工場スタジオ」
反対側には、川崎市による「道路予定地」の立札がありました。
なお、この先は2015/9/11エントリでご紹介した 「廃工場スタジオ」です。
ドラマの撮影などに使われるレンタルスタジオになっていますが、工場としての役割はすでに終えています。
道路工事が始まったら、廃工場スタジオも取り壊されることになるのではないでしょうか。
■等々力大橋の建設予定地
なお、この整備事業の事業期間は、西下橋の掲示では2021年までとされていますが、これはすでに大幅に遅れています。
2015年12月の川崎市議会では「2024年頃」という時期が示され、2016年3月の東京都の説明会では「2025年頃」という説明がありました。
川崎市側での用地取得はまだ進捗率が高くないようで、上記も予定通りに進捗するかどうかは不確定な部分もが多々あろうかと思います。
着工から10年程度の工期を見込むという話もあり、もう少し遅れるのかもしれません。
まだ当分は、道路予定地の町工場群も稼働を続けることでしょう。
【関連リンク】
・2008/12/8エントリ 宮内新横浜線と多摩川新橋
・2010/8/31エントリ 二ヶ領用水・西下橋交差点から等々力緑地付近
・2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
・2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)
・2015/9/11エントリ 「デスノート」「ドS刑事」などロケの定番、宮内の「廃工場スタジオ」
中原区宮内と世田谷区玉堤を結ぶ、多摩川の新橋「(仮称)等々力大橋」の新設計画があります。
2010年12月27日に川崎市・東京都から報道発表が行われてから、しばらく大きな動きはありませんでしたが、2014年には地質調査、2015年には多摩沿線道路との取付け部の施工方法検討が行われ、2016年には橋梁建設工事の搬入路が整備されるなど、徐々に下準備が進められてきました。
さらに2017年度は1月24日に都市計画の事業認可が下り、これを受けて下部工事が着工になる見込みです。
長年の準備期間を経て、今後工事が本格化してくるものとみられます。
■川崎市 川崎都市計画道路の変更(3・3・10号 宮内新横浜線の変更)の告示内容
http://www.city.kawasaki.jp/500/page/0000005062.html
■宮内新横浜線と等々力大橋の整備マップ
上記の「都市計画道路の変更」にも記載の通り、「等々力大橋」は、都市計画道路宮内新横浜線と接続される形になり、東京都では目黒通りと直通します。
宮内新横浜線は中原区内では府中街道の「西下橋」交差点まで4車線で開通しており、府中街道から多摩川までの区間はまだ未着工の状態です。
■宮内新横浜線と府中街道が交わる「西下橋」の交差点
宮内新横浜線は、その名前の通り新横浜から宮内に至る都市計画道路です。
上記写真が府中街道と交わる「西下橋」交差点で、ここから多摩川まで4車線道路を伸ばしていく計画です。
■宮内新横浜線整備事業の掲示
ただ、府中街道から先は宮内の町工場街で、前述のとおり道路整備はまだまだこれからです。
宮内新横浜線が延伸予定のつきあたりに、整備事業に関する掲示がありました。
■宮内新横浜線延伸と等々力大橋の平面図
■等々力大橋と多摩沿線道路の接続部分のイメージパース
宮内新横浜線延伸の平面図を見ると、既存の細い道路を拡幅するのではなく、町工場の真ん中に新しい道路を通していくことがわかります。
イメージパースは多摩沿線道路との接続部分を示したもので、2015年にこの部分の工法が日本工営によって検討されていました。
■道路延伸予定地の「西宮内公園」
宮内新横浜線が延伸される予定地を歩いてみると、「西宮内公園」がありました。
これは細長い形状をしていまして、ちょうど道路にあわせた位置になっています。
■「西宮内公園」と連続した道路予定地
また「西宮内公園」と連続して、細長い空き地がありました。
こちらも道路予定地にあたり、公園と合わせて50m程度は用地が確保されている格好です。
■反対側の「廃工場スタジオ」
反対側には、川崎市による「道路予定地」の立札がありました。
なお、この先は2015/9/11エントリでご紹介した 「廃工場スタジオ」です。
ドラマの撮影などに使われるレンタルスタジオになっていますが、工場としての役割はすでに終えています。
道路工事が始まったら、廃工場スタジオも取り壊されることになるのではないでしょうか。
■等々力大橋の建設予定地
なお、この整備事業の事業期間は、西下橋の掲示では2021年までとされていますが、これはすでに大幅に遅れています。
2015年12月の川崎市議会では「2024年頃」という時期が示され、2016年3月の東京都の説明会では「2025年頃」という説明がありました。
川崎市側での用地取得はまだ進捗率が高くないようで、上記も予定通りに進捗するかどうかは不確定な部分もが多々あろうかと思います。
着工から10年程度の工期を見込むという話もあり、もう少し遅れるのかもしれません。
まだ当分は、道路予定地の町工場群も稼働を続けることでしょう。
【関連リンク】
・2008/12/8エントリ 宮内新横浜線と多摩川新橋
・2010/8/31エントリ 二ヶ領用水・西下橋交差点から等々力緑地付近
・2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
・2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)
・2015/9/11エントリ 「デスノート」「ドS刑事」などロケの定番、宮内の「廃工場スタジオ」