川崎市が府中街道拡幅用地活用入札「第2回」を実施、「小杉町3丁目」用地を移動販売・露店による物販・飲食店舗等を用途に月額7万円台から募集
【Reporter:はつしも】
川崎市は現在、道路拡幅用地のうち、一定以上の期間にわたって事業が着手されない用地を民間事業者に貸し出して活用を進める事業を推進しています。
武蔵小杉周辺では府中街道(国道409号)の拡幅用地がこれにあたりまして、2017年4月以降には東急線高架下(中原区市ノ坪)に「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」、等々力緑地近く(中原区宮内)に「三井のリパーク川崎宮内4丁目」が相次いでオープンしました。
そしてこのたび、用地活用事業の「第2回募集」において、川崎信用金庫武蔵小杉支店近く(小杉町3丁目)の土地が「駐輪場、広場、公園、購買施設、食事施設」として、等々力緑地近く(宮内4丁目)の土地が「自動車駐車場」として入札が行われることになりました。
占用料は前者が月額78,100円、後者は月額66,000円からの入札となります。
■川崎市による道路予定地の利用者募集「第2回募集」
■府中街道拡幅の道路予定地活用マップ
■小杉町3丁目の対象用地(駐輪場、広場、公園、購買施設、食事施設)
■入札募集の掲示
まずこちらは、小杉町3丁目の対象用地です。
写真の手前側が川崎信用金庫武蔵小杉支店の仮店舗側で、対象用地はすでに拡幅用地として川崎市の取得が完了しています。
武蔵小杉周辺における今までの拡幅用地活用は「駐車場」「駐輪場」に限られていたのですが、この場所は周辺が商業地ということもあってか、用途が「駐輪場、広場、公園、購買施設、食事施設」ということになっています。
注目は「購買施設、食事施設」で、これはより具体的には「自動車を利用した移動販売や露店などの物販や飲食ができる購買施設または食事施設」と定義されています。
建築確認が必要な店舗建物は建設できないものの、移動販売やテントなどによる物販店舗・飲食店舗は営業ができるということです。
一方、「広場・公園」については、用途として設定する意図はなんでしょうか。
普通に考えて、川崎市など行政以外に「広場、公園」をわざわざ利用料を支払って整備する民間企業・団体等がいるものでしょうか。
国や県にしてもこの場所にミニサイズの公園等を整備する動機づけがあるものかどうか、この点は正直よくわかりませんでした。
なお、占用料は前掲の通り、1㎡あたり最低1,100円、敷地が71㎡ですから、月額78,100円から入札が可能です。
5年以内という期間限定ではありますが、新規出店にチャレンジをされる方にとってはチャンスといえるかもしれません。
■旧店舗解体前の対象用地(右側)
上記写真は、今回の対象用地を旧店舗解体前に撮影をしたものです。
対象用地は写真右側で、1階がメガネ店、2階がオリジナルTシャツ等の制作受託店舗が入る建物がありました。
この解体からすでに2年程度が経過しており、さらに今回の入札により5年間の店舗利用が可能なわけですから、立ち退きはもう少し後でも良かった、ともいえます。
勿論それを言っていては用地取得が進まなくなりますから、順次取得をしていくことになるわけですが、立ち退きをされた方からするとまた別の見方があるかもしれません。
■宮内4丁目の対象用地(用途:自動車駐車場)
■入札募集の掲示
もうひとつは、宮内4丁目の用地です。
この用地は駅からかなり距離がありますが、等々力緑地の入口のすぐそばにあります。
そのようなロケーションを勘案して、こちらは用途が自動車駐車場に限定されています。
■もともと駐車場だった対象用地
なお、この用地はご覧の通りもともと駐車場として活用されていたものでした。
それを府中街道拡幅のために川崎市が取得したものの、当面工事着工の見込みがないために改めて駐車場として活用する民間事業者を募集するというかたちです。
あまり初期コストをかけずに運用できそうな点は、本物件のメリットでしょう。
■「第1回」で入札された等々力緑地近くの「三井のリパーク川崎宮内4丁目」
なお、今回の入札対象用地からすぐ近くには、同様に川崎市の「第1回」募集により「三井のリパーク川崎宮内4丁目」として活用されることになった拡幅用地があります。
今回の用地は、これに比べるとかなり小規模なものです。
■同じく「第1回」で入札された東急線高架下「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」
「第1回」募集では、冒頭にご紹介した通り、用地を活用する民間事業者がスムーズに決定しました。
今回は小杉町3丁目においては店舗という選択肢もありますし、どのような活用がなされるものか個人的にも注目しています。
【関連リンク】
・川崎市ウェブサイト 道路予定地の利用者募集のご案内
・2017/3/30エントリ 川崎市の府中街道拡幅遊休地活用募集に東武プロパティーズなどが入札、東急武蔵小杉駅南口高架下に時間貸し駐輪場が4月5日(水)頃オープン
・2017/4/6エントリ 東急電鉄がフィル・カンパニーとの駐車場複合ビルに「すこやか小杉保育園」2017年8月頃開園を発表/高架下の府中街道拡幅予定地に「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」がオープン
・2017/5/31エントリ 府中街道拡幅遊休地活用「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」が利用料金を「16時間100円」に値下げ、等々力緑地近くに「三井のリパーク川崎宮内4丁目」がオープン
川崎市は現在、道路拡幅用地のうち、一定以上の期間にわたって事業が着手されない用地を民間事業者に貸し出して活用を進める事業を推進しています。
武蔵小杉周辺では府中街道(国道409号)の拡幅用地がこれにあたりまして、2017年4月以降には東急線高架下(中原区市ノ坪)に「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」、等々力緑地近く(中原区宮内)に「三井のリパーク川崎宮内4丁目」が相次いでオープンしました。
そしてこのたび、用地活用事業の「第2回募集」において、川崎信用金庫武蔵小杉支店近く(小杉町3丁目)の土地が「駐輪場、広場、公園、購買施設、食事施設」として、等々力緑地近く(宮内4丁目)の土地が「自動車駐車場」として入札が行われることになりました。
占用料は前者が月額78,100円、後者は月額66,000円からの入札となります。
■川崎市による道路予定地の利用者募集「第2回募集」
所在地 | 小杉町3丁目 | 宮内4丁目 |
面積 | 71㎡ | 165㎡ |
用途 | 駐輪場、広場、公園、購買施設、食事施設 | 自動車駐車場 |
利用期間 | 2018年4月1日から5年以内 | 2018年4月1日から5年以内 |
占用料月額 | 最低額1,100円/1㎡ 71㎡合計78,100円 |
最低額400円/1㎡ 165㎡合計66,000円 |
入札資料 | 川崎市ウェブサイト | 川崎市ウェブサイト |
■府中街道拡幅の道路予定地活用マップ
■小杉町3丁目の対象用地(駐輪場、広場、公園、購買施設、食事施設)
■入札募集の掲示
まずこちらは、小杉町3丁目の対象用地です。
写真の手前側が川崎信用金庫武蔵小杉支店の仮店舗側で、対象用地はすでに拡幅用地として川崎市の取得が完了しています。
武蔵小杉周辺における今までの拡幅用地活用は「駐車場」「駐輪場」に限られていたのですが、この場所は周辺が商業地ということもあってか、用途が「駐輪場、広場、公園、購買施設、食事施設」ということになっています。
注目は「購買施設、食事施設」で、これはより具体的には「自動車を利用した移動販売や露店などの物販や飲食ができる購買施設または食事施設」と定義されています。
建築確認が必要な店舗建物は建設できないものの、移動販売やテントなどによる物販店舗・飲食店舗は営業ができるということです。
一方、「広場・公園」については、用途として設定する意図はなんでしょうか。
普通に考えて、川崎市など行政以外に「広場、公園」をわざわざ利用料を支払って整備する民間企業・団体等がいるものでしょうか。
国や県にしてもこの場所にミニサイズの公園等を整備する動機づけがあるものかどうか、この点は正直よくわかりませんでした。
なお、占用料は前掲の通り、1㎡あたり最低1,100円、敷地が71㎡ですから、月額78,100円から入札が可能です。
5年以内という期間限定ではありますが、新規出店にチャレンジをされる方にとってはチャンスといえるかもしれません。
■旧店舗解体前の対象用地(右側)
上記写真は、今回の対象用地を旧店舗解体前に撮影をしたものです。
対象用地は写真右側で、1階がメガネ店、2階がオリジナルTシャツ等の制作受託店舗が入る建物がありました。
この解体からすでに2年程度が経過しており、さらに今回の入札により5年間の店舗利用が可能なわけですから、立ち退きはもう少し後でも良かった、ともいえます。
勿論それを言っていては用地取得が進まなくなりますから、順次取得をしていくことになるわけですが、立ち退きをされた方からするとまた別の見方があるかもしれません。
■宮内4丁目の対象用地(用途:自動車駐車場)
■入札募集の掲示
もうひとつは、宮内4丁目の用地です。
この用地は駅からかなり距離がありますが、等々力緑地の入口のすぐそばにあります。
そのようなロケーションを勘案して、こちらは用途が自動車駐車場に限定されています。
■もともと駐車場だった対象用地
なお、この用地はご覧の通りもともと駐車場として活用されていたものでした。
それを府中街道拡幅のために川崎市が取得したものの、当面工事着工の見込みがないために改めて駐車場として活用する民間事業者を募集するというかたちです。
あまり初期コストをかけずに運用できそうな点は、本物件のメリットでしょう。
■「第1回」で入札された等々力緑地近くの「三井のリパーク川崎宮内4丁目」
なお、今回の入札対象用地からすぐ近くには、同様に川崎市の「第1回」募集により「三井のリパーク川崎宮内4丁目」として活用されることになった拡幅用地があります。
今回の用地は、これに比べるとかなり小規模なものです。
■同じく「第1回」で入札された東急線高架下「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」
「第1回」募集では、冒頭にご紹介した通り、用地を活用する民間事業者がスムーズに決定しました。
今回は小杉町3丁目においては店舗という選択肢もありますし、どのような活用がなされるものか個人的にも注目しています。
【関連リンク】
・川崎市ウェブサイト 道路予定地の利用者募集のご案内
・2017/3/30エントリ 川崎市の府中街道拡幅遊休地活用募集に東武プロパティーズなどが入札、東急武蔵小杉駅南口高架下に時間貸し駐輪場が4月5日(水)頃オープン
・2017/4/6エントリ 東急電鉄がフィル・カンパニーとの駐車場複合ビルに「すこやか小杉保育園」2017年8月頃開園を発表/高架下の府中街道拡幅予定地に「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」がオープン
・2017/5/31エントリ 府中街道拡幅遊休地活用「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」が利用料金を「16時間100円」に値下げ、等々力緑地近くに「三井のリパーク川崎宮内4丁目」がオープン