餃子の王将武蔵小杉店に3ヶ月営業停止処分
女子高生2人にアルコールを提供したとして風営法違反に問われて
いた餃子の王将武蔵小杉店に対し、神奈川県公安委員会は5月23日
から8月22日まで3ヶ月間の営業停止処分を下しました。各種の
メディアにおいて報じられています。
■産経新聞 高校生に酒提供で営業停止3カ月、「餃子の王将」
直営店 川崎市
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080519/crm08051912
30009-n1.htm
事件の内容については2008/3/19エントリにおいても取り上げて
いますが、「餃子の王将武蔵小杉店」店員らが2007年12月18日
午後9時半から約2時間に、女子高生2人に熱かんの日本酒(1本
180ml)11本とウーロンハイ(焼酎50ml入り)1杯を提供した
ものです。
生徒2人はギョーザ、春巻き、鶏の空揚げ、冷や奴をつまみに飲酒し、
代金約5,100円を支払って店を出た後、路上で倒れたところを
県警自動車警ら隊員に保護され、1人は急性アルコール中毒で
病院に運ばれました。
■餃子の王将 武蔵小杉店
事件が報道されてから、3日間ほど休業したのちに営業再開し、
店舗内のリニューアルなどもして通常営業をしていましたが、
そのままご勘弁とはなりませんでした。
アルコールを提供する飲食店として重大な法令違反であり、厳しい
処分が下されたものと思います。
■餃子の王将武蔵小杉店 店舗休業のお知らせ
本日、武蔵小杉店の入口に行政処分による3ヶ月休業のお知らせが
掲示されていました。また、餃子の王将を運営する王将フードサービスの
ウェブサイトにもプレスリリースが出ています。
■当社店舗に対する行政処分に関するお知らせとお詫び
http://www.ohsho.co.jp/company/pdf/2008-05-19.pdf
王将フードサービスは大証一部に上場していますが、コンプライアンス
(法令順守)の不備は上場企業としては重大な企業リスクです。プレス
リリースにおいても今後のコンプライアンスの徹底がうたわれており
ますが、実際の店舗の現場でどのような施策がとられていくのでしょうか。
現在はCSR(企業の社会的責任)やコンプライアンスで企業が選別
される世の中になりつつあり、消費者も敏感になっています。環境対応が
購買動機の一要素になったり、アメリカなどではコンプライアンスの
不備から大規模な不買運動につながったりもしますね。
投資家側からしても、コンプライアンスのしっかりしていない企業は
いつ法令違反で事業が傾くかわからないリスクが高いために投資が
しにくく、株価の低迷にもつながります。結果、企業側の資金調達に
支障をきたしたり、割安感から敵対的買収を招いたりします。
企業にとってはCSR・コンプライアンスは決してきれいごとではなく、
生き残りのために必須の条件になりつつあるわけですね。
武蔵小杉ライフの店舗情報掲載基準にも、こういった要素は盛り込まれて
います。
ということで、3ヶ月間は南武線ガード下の灯りが消えることになります。
いつも繁盛しているようですから、がっかりされる方も多いのではないで
しょうか。駆け込み需要かどうか、今日の夜もよくお客さんが入って
いましたが・・・。
【関連リンク】
2008/3/19エントリ 餃子の王将武蔵小杉店で風営法違反
王将フードサービス 公式サイト