リエトコート武蔵小杉の空室率
ダヴィンチ・アドバイザーズの賃貸ツインタワー、リエトコート武蔵小杉の
うちイーストタワーが入居開始となってから2ヶ月が経過しました。
■リエトコート武蔵小杉とTHE KOSUGI TOWER
鹿島建設からの物件取得は無事に払込が完了し、賃貸物件としての
運用がスタートしているわけですが、周辺地域でも「灯りが増えない」と
話題にのぼるようになっています。
ダヴィンチ・アドバイザーズは不動産投資ファンドの運用会社であり、
リエトコート武蔵小杉も投資家から集めたファンド資金によって取得・
運用されているものです。
当然投資家としては空室率が気になりますが、ダヴィンチ・アドバイ
ザーズの賃貸物件については定期的に空室情報が開示されています。
今回はそのデータを見てみましょう。
■ダヴィンチ・アドバイザーズ 空室情報(住居)
http://www.davinci-advisors.com/property/property_home.pdf
■5月15日現在 首都圏内物件の空室戸数状況(空室戸数/総戸数)
物件名 | 空室戸数/総戸数 | 空室率 |
リエトコート武蔵小杉イースト |
363戸/542戸 |
67.0% |
リエトコート大島 |
2戸/313戸 |
0.6% |
リエトコート錦糸町 |
69戸/294戸 |
23.5% |
リエトコートアルクスタワー |
8戸/281戸 |
2.8% |
リエトコート夏目坂 |
47戸/165戸 |
28.5% |
リエトコート四谷 |
4戸/ 49戸 |
8.2% |
リエトコート浅草橋 |
3戸/ 49戸 |
6.1% |
サンモールクレスト |
5戸/ 34戸 |
14.7% |
エーデルハイム |
6戸/ 81個 |
7.4% |
※空室率は小数点第2位を四捨五入
こうして見ると、リエトコート武蔵小杉の空室率が突出していることが
わかりますね。
竣工時期の違いもありますが、同年同月(2008年3月)に竣工した大型
物件であるリエトコート夏目坂、リエトコート錦糸町がいずれも20%台と
なっていることから、このデータを見る限り、67%が空室となっている
現状のイーストタワーは「苦戦」と表現せざるを得ないように思います。
なお、仲介をレジデントファーストと行っているKENコーポレーションの
ウェブサイトの物件情報では、本日現在454件の空室がヒットしており、
空室率83.8%となりますが、他物件とのデータ比較の観点から、とりあえず
本エントリではダヴィンチ・アドバイザーズの開示情報を採っています。
■KENコーポレーション リエトコート武蔵小杉物件情報
http://www.kencorp.co.jp/housing/lease/search/?building_cd=157668
最初に募集を開始してからは9ヶ月近くが経過していること、最寄り駅と
なる横須賀線武蔵小杉駅の開業までまだ2年近くあることから、当面
急激な空室率の改善は見込めないものと思われます。地道に募集活動を
継続するということになるのでしょうか。
また、リエトコート武蔵小杉にはウエストタワーがいまだ募集されずに
控えており、需給バランスからは重たい状況です。こちらの動向も不明
ですが、いずれにせよ建設した以上何らかの形で市場にリリースされる
ことは間違いなく、そのタイミングが気になるところです。
3月の入居開始にあたり一旦取り払われていた賃貸募集の横断幕が、
最近ウエストタワーに復活していました。
■リエトコート武蔵小杉ウエストタワーの横断幕
あくまで「賃貸ツインタワー」と記載されていますので、タイミングを見て
賃貸募集が行われるものとも解釈できますが、このあたりはなかなか予想
しづらいところです。
【関連リンク】
リエトコート武蔵小杉 公式サイト
武蔵小杉ライフ:リエトコート武蔵小杉特別取材コンテンツ
武蔵小杉ライフ:再開発情報:中丸子地区
2008/3/25エントリ リエトコート武蔵小杉・3/29入居開始、ウエストタワーは?
2008/4/4エントリ リエトコート武蔵小杉入居開始