川崎市が武蔵小杉駅周辺道路の自転車走行環境整備を推進、中原郵便局前の一部区間に自転車ナビマークを設置
【Reporter:はつしも】
川崎市では、市内各地で車道における自転車の走行環境の整備を進めています。
中原区においては特に武蔵小杉駅周辺での「自転車ナビマーク」(自転車走行用のガイド)の設置を集中的に推進していまして、2016/12/16エントリなどでご紹介をしておりました。
このたび、自転車ナビマークの設置予定区間として指定されていた、中原郵便局前の道路の一部区間に設置が行われましたので、ご紹介します。
■武蔵小杉駅周辺の自転車ナビマーク設置計画
※青色が自転車専用レーン、赤色が自転車ナビマーク。いずれも実線が完成区間、点線は未完成区間。
■中原郵便局前の道路
こちらが、自転車ナビマークが設置された中原郵便局前の道路です。
ここは車道と分離された歩道がある区間と無い区間がありまして、車道の幅も十分とはいえないことから安全面では懸念がある道路でした。
■小杉町3丁目東地区前で途切れる自転車ナビマーク
今回の自転車ナビマークは、この道路で設置が予定された区間の一部しかカバーしていません。
具体的には前掲の図でも示した通りで、セントア武蔵小杉(写真左)・小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業(写真右)の前で途切れています。
最初に途中まで自転車ナビマークが設置されて、そのあと段階的に残り区間も工事が行われるものかと待っていましたが始まる兆しは今のところなく、どうやら当面このままのようです。
ここでナビマークが途切れるのも少々違和感を覚えますが、この先は小杉町3丁目東地区の再開発によって道路整備が行われます。
あるいはその工事の進捗待ちということなのかもしれません。
■十分な幅がない車道
さて、当然ではございますが、自転車ナビマークが設置されたからといって車道のスペースが広がるわけではありません。
前述の通りここは車道の幅も十分とはいえず、「この先、横断歩道あり」のひし形マークに、自転車ナビマークの領域が重なるような狭い環境です。
実際にナビマークに沿って自転車が通行した場合、自動車はおそらく中心線を越えて回避しないと自転車に接触してしまうのではないでしょうか。
当然その場合は、対向車との衝突リスクが出てくることになります。
■歩道の幅の変動
またこの道路は、歩道のや形状が各所で変動するという特徴があります。
上記写真手前はイトーヨーカドー武蔵小杉駅前店の前で、ここは車道と分離した歩道があります。
ところがその先に行くと、セントスクエア武蔵小杉の歩道状空地と、歩行者用のグリーンの歩行帯に分かれ、その外側に自転車専用レーンと車道という、やや複雑な形態になっています。
■複雑化する道路形状
セントスクエア武蔵小杉の歩道状空地はあくまでも「歩道に準じた私有地」、グリーンの帯が公共の歩行ゾーンということで、区分けとしてはやむを得ないということかと思います。
ただ純粋に道路利用者のことを考えると、歩道は歩道として一体化させて車道と分離するなど、道路全体をもっとシンプルにまとめなおしても良いような気がいたしました。
一方でセントア武蔵小杉前などは、歩行者の少なさに対してたいへん広い歩道が確保されています。
その目の前で自転車ナビマークが、現実的には自動車と接触する位置に設置されていることを思うと、少々バランスが悪いところがあります。
単に既存の歩道にマークをつけるだけでなく、必要に応じた道路の配分の見直しが必要なケースもあるかもしれませんね。
■武蔵中原駅周辺に設置された自転車ナビマーク
なお、JR武蔵中原駅周辺においても、南武沿線道路と中原街道の交差点付近に自転車ナビマークが設置されました。
現在はこちらも一部区間にとどまりますが、今後各地で段階的に拡大されていくのではないでしょうか。
【関連リンク】
・川崎市ウェブサイト 自転車通行環境整備に関する考え方等の策定について
・川崎市ウェブサイト 川崎市自転車通行環境整備実施計画(平成27年2月、PDF)
・2011/5/29エントリ 木月住吉町の自転車専用レーン
・2016/6/4エントリ 綱島街道拡幅:市ノ坪交差点~労災病院前交差点の自転車専用レーンが供用開始
・2015/3/21エントリ 府中街道拡幅区間の自転車専用レーンが一部供用開始
・2015/4/4エントリ 小杉町3丁目中央地区の都市計画道路が供用開始、自転車専用レーンを整備
・2016/2/12エントリ 武蔵小杉再開発・中丸子地区の新設幹線道路に自転車走行用ガイドが設置
・2016/8/1エントリ 綱島街道・武蔵小杉エリアの自転車専用レーンに誘導を行う、電光掲示板が設置
・2016/12/26エントリ パークシティ武蔵小杉周辺に自転車走行指導帯が設置、川崎市計画により武蔵小杉駅周辺の自転車通行環境を整備推進
・2017/4/11エントリ 武蔵小杉の自転車通行環境整備:中原警察署の敷地内に自転車走行指導帯が設置
・2018/3/26エントリ JR武蔵中原駅周辺、南武沿線道路と中原街道の交差点付近の一部区間に自転車ナビマークが設置
川崎市では、市内各地で車道における自転車の走行環境の整備を進めています。
中原区においては特に武蔵小杉駅周辺での「自転車ナビマーク」(自転車走行用のガイド)の設置を集中的に推進していまして、2016/12/16エントリなどでご紹介をしておりました。
このたび、自転車ナビマークの設置予定区間として指定されていた、中原郵便局前の道路の一部区間に設置が行われましたので、ご紹介します。
■武蔵小杉駅周辺の自転車ナビマーク設置計画
※青色が自転車専用レーン、赤色が自転車ナビマーク。いずれも実線が完成区間、点線は未完成区間。
■中原郵便局前の道路
こちらが、自転車ナビマークが設置された中原郵便局前の道路です。
ここは車道と分離された歩道がある区間と無い区間がありまして、車道の幅も十分とはいえないことから安全面では懸念がある道路でした。
■小杉町3丁目東地区前で途切れる自転車ナビマーク
今回の自転車ナビマークは、この道路で設置が予定された区間の一部しかカバーしていません。
具体的には前掲の図でも示した通りで、セントア武蔵小杉(写真左)・小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業(写真右)の前で途切れています。
最初に途中まで自転車ナビマークが設置されて、そのあと段階的に残り区間も工事が行われるものかと待っていましたが始まる兆しは今のところなく、どうやら当面このままのようです。
ここでナビマークが途切れるのも少々違和感を覚えますが、この先は小杉町3丁目東地区の再開発によって道路整備が行われます。
あるいはその工事の進捗待ちということなのかもしれません。
■十分な幅がない車道
さて、当然ではございますが、自転車ナビマークが設置されたからといって車道のスペースが広がるわけではありません。
前述の通りここは車道の幅も十分とはいえず、「この先、横断歩道あり」のひし形マークに、自転車ナビマークの領域が重なるような狭い環境です。
実際にナビマークに沿って自転車が通行した場合、自動車はおそらく中心線を越えて回避しないと自転車に接触してしまうのではないでしょうか。
当然その場合は、対向車との衝突リスクが出てくることになります。
■歩道の幅の変動
またこの道路は、歩道のや形状が各所で変動するという特徴があります。
上記写真手前はイトーヨーカドー武蔵小杉駅前店の前で、ここは車道と分離した歩道があります。
ところがその先に行くと、セントスクエア武蔵小杉の歩道状空地と、歩行者用のグリーンの歩行帯に分かれ、その外側に自転車専用レーンと車道という、やや複雑な形態になっています。
■複雑化する道路形状
セントスクエア武蔵小杉の歩道状空地はあくまでも「歩道に準じた私有地」、グリーンの帯が公共の歩行ゾーンということで、区分けとしてはやむを得ないということかと思います。
ただ純粋に道路利用者のことを考えると、歩道は歩道として一体化させて車道と分離するなど、道路全体をもっとシンプルにまとめなおしても良いような気がいたしました。
一方でセントア武蔵小杉前などは、歩行者の少なさに対してたいへん広い歩道が確保されています。
その目の前で自転車ナビマークが、現実的には自動車と接触する位置に設置されていることを思うと、少々バランスが悪いところがあります。
単に既存の歩道にマークをつけるだけでなく、必要に応じた道路の配分の見直しが必要なケースもあるかもしれませんね。
■武蔵中原駅周辺に設置された自転車ナビマーク
なお、JR武蔵中原駅周辺においても、南武沿線道路と中原街道の交差点付近に自転車ナビマークが設置されました。
現在はこちらも一部区間にとどまりますが、今後各地で段階的に拡大されていくのではないでしょうか。
【関連リンク】
・川崎市ウェブサイト 自転車通行環境整備に関する考え方等の策定について
・川崎市ウェブサイト 川崎市自転車通行環境整備実施計画(平成27年2月、PDF)
・2011/5/29エントリ 木月住吉町の自転車専用レーン
・2016/6/4エントリ 綱島街道拡幅:市ノ坪交差点~労災病院前交差点の自転車専用レーンが供用開始
・2015/3/21エントリ 府中街道拡幅区間の自転車専用レーンが一部供用開始
・2015/4/4エントリ 小杉町3丁目中央地区の都市計画道路が供用開始、自転車専用レーンを整備
・2016/2/12エントリ 武蔵小杉再開発・中丸子地区の新設幹線道路に自転車走行用ガイドが設置
・2016/8/1エントリ 綱島街道・武蔵小杉エリアの自転車専用レーンに誘導を行う、電光掲示板が設置
・2016/12/26エントリ パークシティ武蔵小杉周辺に自転車走行指導帯が設置、川崎市計画により武蔵小杉駅周辺の自転車通行環境を整備推進
・2017/4/11エントリ 武蔵小杉の自転車通行環境整備:中原警察署の敷地内に自転車走行指導帯が設置
・2018/3/26エントリ JR武蔵中原駅周辺、南武沿線道路と中原街道の交差点付近の一部区間に自転車ナビマークが設置