JR東日本が武蔵小杉新駅の混雑緩和対策でホーム増設2面2線化・北側改札口新設を発表、ホーム供用開始は2023年度を予定
【Reporter:はつしも】
本日、JR東日本が武蔵小杉新駅(横須賀線武蔵小杉駅)」のホームを増設し、「1面2線」から「2面2線」にするとともに、新駅北側に改札口を増設することを発表しました。
ホームの増設は2023年度、改札口の増設はそれ以降の予定となっています。
ホームの増設費用はJR東日本が、改札口の増設費用は川崎市が負担するということです。
■武蔵小杉新駅のホームおよび改札口増設図
※JR東日本報道発表資料より。クリックで拡大します。
武蔵小杉新駅は、武蔵小杉再開発事業の一環として、2010年3月に開業しました。
開業以来、周辺開発の進捗に伴って乗降客数は増加を続け、近年は各種メディアからその混雑状況が指摘されるようになっていました。
これまでに新駅の自動改札機増設や朝ラッシュ時限定の臨時改札口の設置なども行われ、一定の緩和効果がみられましたが、今回はより大きなコストを投入して、抜本的な改善を図るものとなっています。
■現在の「1面2線」のホーム
現在の武蔵小杉新駅はホームが1面ありまして、その両脇に上り・下り線路が走る「1面2線」の形態になっています。
今回の計画は線路は2線のまま変えず、上記写真左、NEC玉川事業場側に新たにホームを設置することで、従来のホームを上り専用、新設ホームを下り専用とするものです。
これが2023年度に完成すれば、ホーム上の混雑はかなり緩和されることになるでしょう。
■新たな改札口の設置エリア
そしてもうひとつの目玉が、新改札口の設置です。
これは新駅ホームの北側、現在のNEC玉川事業場の用地内に新設される予定です。
武蔵小杉新駅が開業して以降、南武線よりも北側の上丸子地区からアクセスできる改札口の新設について、根強い要望が地域から出ていました。
配置だけ見ると今回の改札口はそれに応えるもののように見えますが、今回JR東日本から発表された図を参照する限り、これは上丸子側から地下道などでストレートにアクセスはできず、現在建設中の上丸子跨線橋を超える必要があるようです。
■建設中の上丸子跨線橋
上丸子側からアクセスる場合、まず、この上丸子跨線橋を通行して、南武沿線道路と南武線をまたぎます。
■新設改札に向かうトンネル設置場所
そしてこちらの場所に、跨線橋の下をくぐる通路ができます。ここを直進すると、新設改札口に到達できるというわけです。
またJR東日本の図でも示されている通り、この通路は「旧武蔵小杉駅」からの「地上乗り換え」で最短距離にもなります。
このルートを作ることによって、現在の南武線ホーム経由からの乗り換えを分散させることも目的としたものです。
こちらの新設改札口は、下りホーム新設後の供用開始を予定していますので、なるべく早く完成することを期待したいですね。
■武蔵小杉新駅
川崎市の人口は当面増加が続くことが想定され、武蔵小杉に限らず南武線沿線全体での乗降客数増加はまだまだ続くものと思われます。
それが武蔵小杉駅での横須賀線や、湘南新宿ラインへの乗り換え需要増に直結してくることは確実です。
新ホーム・改札口の供用開始まであと5年かかると思うと少々気の長い話ですが、今回JR東日本が大規模な設備投資を決断したことは多くの方が歓迎されることでしょう。
今後設計等を通じて工期の短縮に向けた施工方法の精査を進めるということですから、また何か続報があればお伝えしたいと思います。
新南口前に新設された臨時改札
【関連リンク】
・JR東日本 プレスリリース JR横須賀線武蔵小杉駅及び駅周辺の混雑緩和に向けた取組を進めます(PDF)
・2015/7/30エントリ JR武蔵小杉駅が「行列ができる」新南口の自動改札機を2015年8月26日新型交換・1機増設を決定
・2015/8/26エントリ JR武蔵小杉駅の「行列ができる」新南口の自動改札機が、本日新型更新および1機増設
・2015/8/30エントリ JR武蔵小杉駅「南武線口」が9月2日に新型自動改札機に更新、「新南口」の行列は1機増設後も改善されず
・2015/9/2エントリ JR武蔵小杉駅南武線口の自動改札機が本日新型に更新、「幅の広い」改札機を配置
・2017/10/20エントリ JR武蔵小杉新駅「ニューデイズ武蔵小杉新南店」が2017年10月25日(水)23時閉店決定
・2017/10/24エントリ 府中街道沿いのメガネスーパー跡地に「ローソン」出店、武蔵小杉新駅改札前「川崎信金ATM」が10月25日(水)にニューデイズと同時閉店へ
・2017/12/6エントリ JR東日本が武蔵小杉駅の混雑緩和策を発表、2018年春に新南口ニューデイズ跡地に朝ラッシュ時限定の改札・エスカレーターを新設、南武線下りホームの一部を拡幅
・2018/4/1エントリ JR武蔵小杉の混雑緩和対策第1弾・南武線下りホーム拡幅とともに新南口ATMコーナーが供用開始、臨時改札口は4月26日(木)供用開始決定
・2018/4/18エントリ 四たび、「武蔵小杉駅からのお願いです」。JR東日本が新キャラクター「むさしこちゅぎ」を駅構内モニターに投入、歩きスマホなどマナー向上を呼びかけ中
・2018/4/26エントリ JR武蔵小杉駅新南口の臨時改札口が本日供用開始、エスカレーター行列が緩和
本日、JR東日本が武蔵小杉新駅(横須賀線武蔵小杉駅)」のホームを増設し、「1面2線」から「2面2線」にするとともに、新駅北側に改札口を増設することを発表しました。
ホームの増設は2023年度、改札口の増設はそれ以降の予定となっています。
ホームの増設費用はJR東日本が、改札口の増設費用は川崎市が負担するということです。
■武蔵小杉新駅のホームおよび改札口増設図
※JR東日本報道発表資料より。クリックで拡大します。
武蔵小杉新駅は、武蔵小杉再開発事業の一環として、2010年3月に開業しました。
開業以来、周辺開発の進捗に伴って乗降客数は増加を続け、近年は各種メディアからその混雑状況が指摘されるようになっていました。
これまでに新駅の自動改札機増設や朝ラッシュ時限定の臨時改札口の設置なども行われ、一定の緩和効果がみられましたが、今回はより大きなコストを投入して、抜本的な改善を図るものとなっています。
■現在の「1面2線」のホーム
現在の武蔵小杉新駅はホームが1面ありまして、その両脇に上り・下り線路が走る「1面2線」の形態になっています。
今回の計画は線路は2線のまま変えず、上記写真左、NEC玉川事業場側に新たにホームを設置することで、従来のホームを上り専用、新設ホームを下り専用とするものです。
これが2023年度に完成すれば、ホーム上の混雑はかなり緩和されることになるでしょう。
■新たな改札口の設置エリア
そしてもうひとつの目玉が、新改札口の設置です。
これは新駅ホームの北側、現在のNEC玉川事業場の用地内に新設される予定です。
武蔵小杉新駅が開業して以降、南武線よりも北側の上丸子地区からアクセスできる改札口の新設について、根強い要望が地域から出ていました。
配置だけ見ると今回の改札口はそれに応えるもののように見えますが、今回JR東日本から発表された図を参照する限り、これは上丸子側から地下道などでストレートにアクセスはできず、現在建設中の上丸子跨線橋を超える必要があるようです。
■建設中の上丸子跨線橋
上丸子側からアクセスる場合、まず、この上丸子跨線橋を通行して、南武沿線道路と南武線をまたぎます。
■新設改札に向かうトンネル設置場所
そしてこちらの場所に、跨線橋の下をくぐる通路ができます。ここを直進すると、新設改札口に到達できるというわけです。
またJR東日本の図でも示されている通り、この通路は「旧武蔵小杉駅」からの「地上乗り換え」で最短距離にもなります。
このルートを作ることによって、現在の南武線ホーム経由からの乗り換えを分散させることも目的としたものです。
こちらの新設改札口は、下りホーム新設後の供用開始を予定していますので、なるべく早く完成することを期待したいですね。
■武蔵小杉新駅
川崎市の人口は当面増加が続くことが想定され、武蔵小杉に限らず南武線沿線全体での乗降客数増加はまだまだ続くものと思われます。
それが武蔵小杉駅での横須賀線や、湘南新宿ラインへの乗り換え需要増に直結してくることは確実です。
新ホーム・改札口の供用開始まであと5年かかると思うと少々気の長い話ですが、今回JR東日本が大規模な設備投資を決断したことは多くの方が歓迎されることでしょう。
今後設計等を通じて工期の短縮に向けた施工方法の精査を進めるということですから、また何か続報があればお伝えしたいと思います。
新南口前に新設された臨時改札
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