武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

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2008年
06月20日

新丸子で京都の涼菓を

tsugomoli.gif

「夏越(なごし)の祓え」ってご存じですか?

私は、昨年、本を読んで知ったのですが、夏越の祓えとは、6月30日に
おこなう行事で、12月31日が「年越」であるのに対し、半分終わった
6月30日を「夏越」というそうです。

なんで「夏を越す」というかは、多分、旧暦に関係があるのでしょうね。
旧暦での季節は、4・5・6月が夏、7・8・9月が秋ですから、暦の上で
夏から秋になる日、が「夏越」というのだと思います。

夏越の祓えとは、半年、過ごしてきたなかで、知らず知らずにおかして
しまった罪や穢れを祓って、残りの半年の息災を願う神事だそうで、
関東生まれ関東育ちの私は知らなかったのですが(もちろん、関東
生まれ関東育ちでも、ご存じの方はいらっしゃると思いますが…)、
日本各地の神社でおこなわれ、とくに、京都の神社ではポピュラーな
行事らしいですね。

6月30日になると、「茅の輪」という、茅草を編んだ大きな輪っかが
神社の神前に設置され、それをくぐって、穢れを祓ったりするそうです。

…で、何かというと、実はお菓子の話になるんですが、この「夏越の
祓え」の日には、「水無月」というお菓子を食べる習慣が、京都には
あるそうです。

私が昨年、本で得た情報はそこまで。

ふーん「水無月」ねえ、どんなお菓子なんだろ。
外郎(ういろう)生地の上に小豆を散らして、三角の形に切った、
お菓子ねえ。おいしいのかな。

とそのときは思いつつ、そんなことは忘れ果てて過ごしておりました
ら、今日、新丸子で「水無月」を発見してしまいました。

私がいつも「とーふプリン」を買ってしまう新丸子の和菓子屋さん、
「桔梗屋」にて。
(とーふプリンについては、2008/2/24エントリを参照ください)

■菓心 桔梗屋
菓心 桔梗屋

■桔梗屋の「水無月」の看板
夏越の祓

条件反射とーふプリンをレジに運びつつ、思わず、「水無月」も注文
してしまいました。

■桔梗屋の水無月
水無月

包んでいただきながら「この水無月って、下の部分は、お餅なんです
か?」と聞くと、
「葛を使っているんですよ~」
とのこと。
「水無月、珍しいですよね。はじめて見ました。京都のほうでは一般的、
とか聞きますけど」
「そうなんですよ~。こっちのほうだと、デパートとかでも、1店とか2店
ぐらいしか扱ってないみたいですね。この前も、京都からいらしたという
方が、やっとここで見つけた~、といって、買っていかれました。この
あたりでも、作っているのは、うちぐらいかなあと思いますけど」

なるほど。

家に帰ってネットなどでも調べてみると、「水無月」は、6月30日に
食べる京都のお菓子
で、だいたい6月にだけ限定販売されている
ようで、京都でも老舗となると、6月30日しか販売しないらしいです。
とにかく、6月30日に食べるのが正式のようですね。

「桔梗屋」でも、実際に、6月30日までしか、販売しないとのこと。

さあ、実際に食べてみましょう。

水無月は、三角の形にカットされているのが特徴。これは、氷室の氷に
見立てられているそうです。昔、都の貴族は、6月1日に氷室から出した
氷を口にして、夏負けしないように願う風習があり、それに由来するそう
です。小豆には、魔除けの意味があるそうです。

食べてみると、もちもちっとして、小豆の甘さが口のなかに広がります。
京都伝統の和菓子というキモチで食べるせいか、上品な味わい。

京都の方には「6月30日に水無月を食べないと、夏が来た気がしない」と
いうお気持ちがあるのかな?

などと思いながら、はじめての水無月を味わったのでした。

ご興味のある方は、6月30日まで、期間限定の味わいを楽しんでみて
ください。

■菓心 桔梗屋マップ
新丸子・菓心 桔梗屋マップ

【関連リンク】
菓心 桔梗屋 公式サイト
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:和菓子 菓心 桔梗屋
2008/2/24エントリ くせになる味

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