「第7回関東労災病院 病院祭」レポート:手術室見学にも創意工夫、屋上ヘリポートから武蔵小杉のパノラマを鑑賞
【Reporter:はつしも】
2018年11月3日(土)に、「第7回 関東労災病院 病院祭」が開催されました。
病院祭では、医師・看護師・薬剤師などの体験コーナー、健康チェックなど多彩な企画に加えて、「病院見学ツアー」が人気を集めました。
本エントリでは、「病院見学ツアー」にフォーカスしてレポートをお届けしたいと思います。
■「関東労災病院」
関東労災病院は、1957年に木月住吉町に開院した大規模病院です。
「地域のランドマーク病院」として地域に開かれた病院であることをコンセプトとし、その一環として毎年11月頃に「病院祭」を開催しています。
■手術室の見学
病院祭の中でも、たいへん人気なのが「病院見学ツアー」です。
今年は屋上ヘリポート、手術室、レントゲン室の見学を行いました。
事前申込制ですが、あっという間に埋まってしまいましたので、残念ながら参加できなかったという方も多いのではないでしょうか。
■手術室の入室ボタン
まず、手術室に入る前は、入口脇にある入室ボタンを足で踏みます。
手術室に入るにあたっては手の殺菌などを行っていますので、ドアを手で触れないための仕組みです。
■「無影灯」
手術室内には、各所に設備に関する説明がありました。
上記は「無影灯」で、手術の際に手元に影ができないよう、複数の投光部によって照らすものです。
■「電気メス」
続いてこちらは、「電気メス」の説明です。
今回は新たな仕掛けとして、実際の映像を見ながら説明が受けられるようになっていました。
電気メスは高周波の電気を流すことによって温度上昇や火花を生じさせます。
この熱が細胞を爆発・蒸散させることによって切開が可能となり、また同時に水分蒸発とタンパク質の凝固を伴うことで凝固作用も伴います。
つまり、皮膚を切りながら同時に止血もできるというのが大きな特徴なのだそうです。
■腹腔鏡手術体験
また手術室では、腹腔鏡手術の体験ができました。
腹腔鏡(ラパロ)手術とは、腹部に内視鏡を挿入して、テレビモニターに映る映像を見ながら手術を行うものです。
写真のような器具を使って手術を進めていきますが、腹部を大きく切り開く必要がないため、術後の回復が早いのが特徴です。
この体験コーナーは、籠の中に入っているお菓子を手術器具でつかんでみるゲームになっていました。
■様々な手術器具の展示
またほかにも、様々な手術器具の展示がありまして、それぞれ自由に触れるようになっていました。
見るだけではやはりどういったものかわからないのがほとんどですので、スタッフの方が親切に説明してくださいます。
■クイズコーナー
■賞品のカラフル包帯
こちらも新企画、お子さん向けのクイズコーナーです。
参加賞として、カラフルな包帯をもらえました。
■脊椎や胸椎の固定手術
■人工関節
さらに今回は、脊椎や胸椎の固定、人工関節などの手術見本も新たに展示されていました。
こういった施術をするプロセスを想像すると、かなりの技術や精神力、体力を必要とすることがわかります。
できればお世話にならないように生きていきたいですが、将来のことは誰にもわかりません。
たいへん興味深く、展示を見ていきました。
■屋上ヘリポートの見学
さて、一転して次は「屋上ヘリポート」の見学です。
関東労災病院では、ヘリコプターでの救急救命も想定してヘリポートが設置されています。
病院祭の見学ツアーでは、毎年(天候が悪くなければ)このヘリポートの見学を行っています。
ヘリポートからは、武蔵小杉のタワーマンションは勿論、コンディションの良い日には富士山なども望むことができます。
■東住吉小学校の校庭と東急武蔵小杉駅方面
武蔵小杉方面で視線を足元に移すと、関東労災病院のすぐ隣にある東住吉小学校の校庭が見えました。
同校の校庭は、武蔵小杉周辺ではかなり広い部類に入ります。
その先には東急武蔵小杉駅や、グランツリー武蔵小杉の姿も確認できます。
■「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン」と「プラウドタワー武蔵小杉」
武蔵小杉で一番新しいタワーマンション「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン」2棟と、その手前にある「プラウドタワー武蔵小杉」です。
左側の「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン タワーズウエスト」も、外見上はほぼ完成しました。
3つのタワーの少し手前に中層のマンションがいくつかありますが、これは府中街道沿いや法政通り商店街沿いのマンションです。
■「リエトコート武蔵小杉」と「THE KOSUGI TOWER」
一方、再開発初期に建設されたタワーマンションも見ていきましょう。
「リエトコート武蔵小杉」と「THE KOSUGI TOWER」です。
写真の一番右端には、「NEC玉川ルネサンスシティ ノースタワー」も見えます。
また、写真手前の足元には東住吉小学校の校舎がありました。
■法政二中・高方面
続いてこちらは、法政大学第二中学校・高等学校方面です。
白い時計台を見つけることができるでしょうか。
■東急元住吉駅方面
南側に視点を転じると、東急元住吉駅が見えました。
ここは内側に目黒線が2線、外側に東横線2線、さらに外側に東横線の追い越し専用線2線がありますので、合計6線と高架線の幅が広くなっています。
それをまたぐ東急元住吉の橋上駅舎と、展望デッキのガラス窓を肉眼でも見ることができました。
なお、写真奥に見える高層ビルは、新横浜のプリンスホテルではないかと思います。
■井田山方面
東急元住吉駅よりも少し東側、井田山方面です。
井田山の上には、川崎市立井田病院(写真中央)が見えました。
当然ではありますが、井田病院の上の方からも関東労災病院が見えるということですね。
■住吉高等学校
ヘリポートから東側には、新川崎や大田区方面のビルが遠くに見えます。
それよりも一番手前、綱島街道を挟んだ向かい側には、中原平和公園と神奈川県立住吉高等学校の敷地が広がっていました。
緑の多い環境が近くにあるというのも、良いですね。
■ヘリポートからのパノラマ画像
※クリックで拡大します。
最後に、ヘリポートからのパノラマ画像を掲載しておきます。
主に武蔵小杉方面を中心に作成したものですので、ご参照ください。
今回の見学ツアーでは、冒頭にご紹介した通り他にも「レントゲン室」の見学を行っておりますが、また来年以降ご紹介したいと思います。
レポートは以上ですが、「関東労災病院 病院祭」では、スタッフの方のホスピタリティーは総じて高いように思われました。
毎年の基本的なイベントの枠組みは同じでも、「手術室見学」でご紹介したように、「よりわかりやすくする」アイデアを盛り込んでバージョンアップを続けているのも特徴です。
仮にこういった取り組みをしなくても、人口が急増する武蔵小杉にあって日々の診療業務で多忙な状態のはずですから、誰に文句を言われるものでもないでしょう。
その中で工夫も凝らしながら開催されているわけですから、「地域のランドマーク病院」は標榜するだけのスローガンではなく、ひとりひとりのスタッフの方にも意識として浸透しているのではないか、と感じた次第です。
【関連リンク】
・関東労災病院 公式ウェブサイト
・2009/1/8エントリ 関東労災病院の新棟
・2009/5/25エントリ 武蔵小杉で出産する:関東労災病院(前編)
・2009/5/26エントリ 武蔵小杉で出産する:関東労災病院(後編)
・2012/12/9エントリ 関東労災病院の病院見学会レポート:屋上パノラマと多彩な催しで初開催
・2013/10/3エントリ 「第2回関東労災病院 病院祭」が2013年10月27日(日)開催
・2014/11/8エントリ 「第3回関東労災病院 病院祭」レポート:手術室見学から医師・薬剤師体験まで多彩に開催
・2015/1/29エントリ 関東労災病院のバラ園と、事務管理棟・職員宿舎建設計画
・2015/11/28エントリ 「第4回関東労災病院 病院祭」開催レポート:武蔵小杉パノラマと、「ルーティン」を大切に支える地域医療
・2016/9/13エントリ 「ドクターX」などで登場、関東労災病院で勝村政信さん・谷原章介さんのサインを展示、「もとすみフォトクラブ」写真展も開催中
・2016/11/3エントリ 「第5回関東労災病院 病院祭」レポート:見学ツアー・ドクター体験・レントゲンクイズ・健康チェックなど企画充実
・2016/11/15エントリ 「第5回関東労災病院 病院祭」レポート番外編:武蔵小杉の最新パノラマと、元住吉・新川崎・二子玉川など周辺の眺望
・2017/11/25エントリ 「第6回関東労災病院 病院祭」レポート:腹腔鏡手術・縫合体験などドクター体験新企画などが好評、創立60周年の歴史特別展示も実施
2018年11月3日(土)に、「第7回 関東労災病院 病院祭」が開催されました。
病院祭では、医師・看護師・薬剤師などの体験コーナー、健康チェックなど多彩な企画に加えて、「病院見学ツアー」が人気を集めました。
本エントリでは、「病院見学ツアー」にフォーカスしてレポートをお届けしたいと思います。
■「関東労災病院」
関東労災病院は、1957年に木月住吉町に開院した大規模病院です。
「地域のランドマーク病院」として地域に開かれた病院であることをコンセプトとし、その一環として毎年11月頃に「病院祭」を開催しています。
■手術室の見学
病院祭の中でも、たいへん人気なのが「病院見学ツアー」です。
今年は屋上ヘリポート、手術室、レントゲン室の見学を行いました。
事前申込制ですが、あっという間に埋まってしまいましたので、残念ながら参加できなかったという方も多いのではないでしょうか。
■手術室の入室ボタン
まず、手術室に入る前は、入口脇にある入室ボタンを足で踏みます。
手術室に入るにあたっては手の殺菌などを行っていますので、ドアを手で触れないための仕組みです。
■「無影灯」
手術室内には、各所に設備に関する説明がありました。
上記は「無影灯」で、手術の際に手元に影ができないよう、複数の投光部によって照らすものです。
■「電気メス」
続いてこちらは、「電気メス」の説明です。
今回は新たな仕掛けとして、実際の映像を見ながら説明が受けられるようになっていました。
電気メスは高周波の電気を流すことによって温度上昇や火花を生じさせます。
この熱が細胞を爆発・蒸散させることによって切開が可能となり、また同時に水分蒸発とタンパク質の凝固を伴うことで凝固作用も伴います。
つまり、皮膚を切りながら同時に止血もできるというのが大きな特徴なのだそうです。
■腹腔鏡手術体験
また手術室では、腹腔鏡手術の体験ができました。
腹腔鏡(ラパロ)手術とは、腹部に内視鏡を挿入して、テレビモニターに映る映像を見ながら手術を行うものです。
写真のような器具を使って手術を進めていきますが、腹部を大きく切り開く必要がないため、術後の回復が早いのが特徴です。
この体験コーナーは、籠の中に入っているお菓子を手術器具でつかんでみるゲームになっていました。
■様々な手術器具の展示
またほかにも、様々な手術器具の展示がありまして、それぞれ自由に触れるようになっていました。
見るだけではやはりどういったものかわからないのがほとんどですので、スタッフの方が親切に説明してくださいます。
■クイズコーナー
■賞品のカラフル包帯
こちらも新企画、お子さん向けのクイズコーナーです。
参加賞として、カラフルな包帯をもらえました。
■脊椎や胸椎の固定手術
■人工関節
さらに今回は、脊椎や胸椎の固定、人工関節などの手術見本も新たに展示されていました。
こういった施術をするプロセスを想像すると、かなりの技術や精神力、体力を必要とすることがわかります。
できればお世話にならないように生きていきたいですが、将来のことは誰にもわかりません。
たいへん興味深く、展示を見ていきました。
■屋上ヘリポートの見学
さて、一転して次は「屋上ヘリポート」の見学です。
関東労災病院では、ヘリコプターでの救急救命も想定してヘリポートが設置されています。
病院祭の見学ツアーでは、毎年(天候が悪くなければ)このヘリポートの見学を行っています。
ヘリポートからは、武蔵小杉のタワーマンションは勿論、コンディションの良い日には富士山なども望むことができます。
■東住吉小学校の校庭と東急武蔵小杉駅方面
武蔵小杉方面で視線を足元に移すと、関東労災病院のすぐ隣にある東住吉小学校の校庭が見えました。
同校の校庭は、武蔵小杉周辺ではかなり広い部類に入ります。
その先には東急武蔵小杉駅や、グランツリー武蔵小杉の姿も確認できます。
■「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン」と「プラウドタワー武蔵小杉」
武蔵小杉で一番新しいタワーマンション「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン」2棟と、その手前にある「プラウドタワー武蔵小杉」です。
左側の「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン タワーズウエスト」も、外見上はほぼ完成しました。
3つのタワーの少し手前に中層のマンションがいくつかありますが、これは府中街道沿いや法政通り商店街沿いのマンションです。
■「リエトコート武蔵小杉」と「THE KOSUGI TOWER」
一方、再開発初期に建設されたタワーマンションも見ていきましょう。
「リエトコート武蔵小杉」と「THE KOSUGI TOWER」です。
写真の一番右端には、「NEC玉川ルネサンスシティ ノースタワー」も見えます。
また、写真手前の足元には東住吉小学校の校舎がありました。
■法政二中・高方面
続いてこちらは、法政大学第二中学校・高等学校方面です。
白い時計台を見つけることができるでしょうか。
■東急元住吉駅方面
南側に視点を転じると、東急元住吉駅が見えました。
ここは内側に目黒線が2線、外側に東横線2線、さらに外側に東横線の追い越し専用線2線がありますので、合計6線と高架線の幅が広くなっています。
それをまたぐ東急元住吉の橋上駅舎と、展望デッキのガラス窓を肉眼でも見ることができました。
なお、写真奥に見える高層ビルは、新横浜のプリンスホテルではないかと思います。
■井田山方面
東急元住吉駅よりも少し東側、井田山方面です。
井田山の上には、川崎市立井田病院(写真中央)が見えました。
当然ではありますが、井田病院の上の方からも関東労災病院が見えるということですね。
■住吉高等学校
ヘリポートから東側には、新川崎や大田区方面のビルが遠くに見えます。
それよりも一番手前、綱島街道を挟んだ向かい側には、中原平和公園と神奈川県立住吉高等学校の敷地が広がっていました。
緑の多い環境が近くにあるというのも、良いですね。
■ヘリポートからのパノラマ画像
※クリックで拡大します。
最後に、ヘリポートからのパノラマ画像を掲載しておきます。
主に武蔵小杉方面を中心に作成したものですので、ご参照ください。
今回の見学ツアーでは、冒頭にご紹介した通り他にも「レントゲン室」の見学を行っておりますが、また来年以降ご紹介したいと思います。
レポートは以上ですが、「関東労災病院 病院祭」では、スタッフの方のホスピタリティーは総じて高いように思われました。
毎年の基本的なイベントの枠組みは同じでも、「手術室見学」でご紹介したように、「よりわかりやすくする」アイデアを盛り込んでバージョンアップを続けているのも特徴です。
仮にこういった取り組みをしなくても、人口が急増する武蔵小杉にあって日々の診療業務で多忙な状態のはずですから、誰に文句を言われるものでもないでしょう。
その中で工夫も凝らしながら開催されているわけですから、「地域のランドマーク病院」は標榜するだけのスローガンではなく、ひとりひとりのスタッフの方にも意識として浸透しているのではないか、と感じた次第です。
【関連リンク】
・関東労災病院 公式ウェブサイト
・2009/1/8エントリ 関東労災病院の新棟
・2009/5/25エントリ 武蔵小杉で出産する:関東労災病院(前編)
・2009/5/26エントリ 武蔵小杉で出産する:関東労災病院(後編)
・2012/12/9エントリ 関東労災病院の病院見学会レポート:屋上パノラマと多彩な催しで初開催
・2013/10/3エントリ 「第2回関東労災病院 病院祭」が2013年10月27日(日)開催
・2014/11/8エントリ 「第3回関東労災病院 病院祭」レポート:手術室見学から医師・薬剤師体験まで多彩に開催
・2015/1/29エントリ 関東労災病院のバラ園と、事務管理棟・職員宿舎建設計画
・2015/11/28エントリ 「第4回関東労災病院 病院祭」開催レポート:武蔵小杉パノラマと、「ルーティン」を大切に支える地域医療
・2016/9/13エントリ 「ドクターX」などで登場、関東労災病院で勝村政信さん・谷原章介さんのサインを展示、「もとすみフォトクラブ」写真展も開催中
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