「なかはらミュージカル」がアミガサ事件を描く公演「GREIFEN」を3月9日(土)10日(日)上演、1月26日(土)に完売必至のチケット販売
【Reporter:はつしも】
中原区の市民ミュージカル「なかはらミュージカル」の第7回公演「GREIFEN」が、2018年3月9日(土)、10日(日)に中原市民館において開催されます。
1月26日(土)より、同公演チケットの一般販売がスタートいたしますので、ご紹介いたします。
なお、本チケットは毎回人気が高く早々に完売となる可能性があります。
あらかじめご了承ください。
■「なかはらミュージカル」第7回公演「GREIFEN」
■「なかはらミュージカル」第7回公演「GREIFEN」の開催概要
「なかはらミュージカル(なかミュー)」は、中原市民館の開館記念事業「NAKAHARA ACT STREET」の企画として2013年に誕生した市民ミュージカルです。
中原区の地域人材を活用した音楽・芸術の振興、中原区の魅力発信を行うとともに、世代をこえた豊かな交流の場づくりや地域への理解を深めること、次世代を担う子どもたちを育てていくことなどを目的としたものです。
出演者は毎年公募制であり、今回も73名もの幅広い年代の地域住民が集まりました。
また本公演は全日程のチケットが短期間で完売するほどで、興行としても高い人気を有しています。
従来は中原区役所の「地域課題対応事業」として公演を続けてきましたが、今回の「第7回公演」からは行政管轄から独立し、新たに「一般社団法人 New Act Society」の事業としてスタートすることになりました。
■第1回公演「水の郷のものがたり」
■第5回公演「多摩川伝」
2013年に第1回公演として上演されたのが「水の郷のものがたり」。
二ヶ領用水の歴史をテーマにした作品でした。
翌年度からは「NAKAHARA ACT STREET」から中原区地域課題対応事業として独立し、「桃の里のものがたり」「多摩川伝」など、中原区を舞台にしたオリジナル作品の上演を行ってきたところです。
「なかはらミュージカル」は毎年地域の歴史に触れる内容となっていまして、公演を通じて演じる側も、観る側も地域への理解を深めることができます。
そして今回の第7回公演は「GREIFEN(グライフェン)」と題し、「アミガサ事件」をテーマに上演されます。
「アミガサ事件」とは、1914年(大正3年)9月16日、大雨が降るたびに洪水に悩まされてきた橘樹郡御幸村の住民、約200名が「多摩川の築堤」を神奈川県知事に求めるべく決起した事件のことです。
この集団は目印として編み笠をかぶっていたことから、「アミガサ事件」として後世に伝わっています。
道中、より広範囲の住民も加わって500人ほどが神奈川県庁に押し寄せたといわれ、代表者が当時の知事と面談して地域の窮状と築堤の必要性を訴えました。
これをきっかけとして各地で築堤運動が活発となり、御幸村の一帯には道路をかさ上げした「有吉堤」が1916年に完成するなど、現在の多摩川の治水の礎ともなりました。
タイトルの「GREIFEN(グライフェン)」とは、ドイツ語で「掴む」の意味。
自分たちの力で平和な暮らしを掴み取ろうとした先人たちの物語です。
■「アミガサ事件」の決起の場所となった八幡大神
■「アミガサ事件百年の碑」
こちらが、決起の場所となった中原区上平間の「八幡大神」です。
「アミガサ事件」から100年が経過した2014年には、この神社の境内に記念碑が設置されました。
■「アミガサ事件」後に築堤された「有吉堤」の遺構と、竣工百年の記念碑(中丸子児童公園)
一方こちらは、当時の「有吉堤」の遺構が残る「中丸子児童公園」です。
写真奥が一段高くなっているのが、道路をかさ上げした堤の部分です。
この遺構の前にも、2016年に記念碑が建立されました。こちらは「有吉堤竣工100年」を記念したものです。
つまり、「アミガサ事件」から100年が2014年、「有吉堤竣工」から100年が2016年ということですね。
長年にわたって苦しんできたことを、この事件が2年で動かしたわけですから、振り返ってみると地域にとってたいへん大きなできごとだったことがわかります。
なお、「アミガサ事件」については2016/12/22エントリでもご紹介していますので、ご参照ください。
このような歴史について、100年以上経ってから地域の皆さんが演じるというのは、当時の方にはなかなか想像できなかったことと思います。
郷土本を読むのは億劫かもしれませんが、地域の皆さんが一体となった「なかはらミュージカル」を、純粋にエンターテイメントとして楽しんでみてはいかがでしょうか。
【関連リンク】
・なかはらミュージカル ウェブサイト
・一般社団法人New Act Society
・なかはらミュージカル facebookページ
・2013/2/16エントリ 「なかはらアクトストリート2013」「中原空襲展」開催レポート
・2016/12/22エントリ 多摩川の築堤を直訴「アミガサ事件」による「有吉堤」完成から100年。八幡大神・中丸子児童公園の記念碑と遺構をめぐる
・2017/6/7エントリ 東急武蔵小杉駅の情報発信スポット「こすぎアイ」で地域イベント告知を開始、「なかはらミュージカル」実行委員・ボランティアスタッフ・出演者を募集中
・2018/1/26エントリ 「なかはらミュージカル」第6回公演「新・多摩川伝」が2018年3月10日(土)・11日(日)開催、人気のチケット一般販売が1月27日(土)スタート
・2018/5/26エントリ 市民ミュージカル「なかはらミュージカル」がアミガサ事件をテーマに「第7回公演」を2019年3月上演、出演者募集の事前説明会を6月17日(日)に開催
中原区の市民ミュージカル「なかはらミュージカル」の第7回公演「GREIFEN」が、2018年3月9日(土)、10日(日)に中原市民館において開催されます。
1月26日(土)より、同公演チケットの一般販売がスタートいたしますので、ご紹介いたします。
なお、本チケットは毎回人気が高く早々に完売となる可能性があります。
あらかじめご了承ください。
■「なかはらミュージカル」第7回公演「GREIFEN」
■「なかはらミュージカル」第7回公演「GREIFEN」の開催概要
ストーリー | 時は大正4年。御幸村(当時の中原)は多摩川が氾濫する度に村一面が海と 化し、大八車で家財道具を持ち出さなければならないほど、人々は水害に 悩まされていた。東京へ堤防工事を訴えるも折しも第一次世界大戦が勃発。 帝都東京は守りを固め、工事に回す予算はなく、人々の陳情は先延ばしにさ れていた。御幸村会議員、秋元家の一人娘である小百合は、屋敷で働く女中 の環と一緒に築堤運動に参加。環は5年前の関東大水害の生き残りであり、 そこで支えてくれた一人の男性との再会を願っていた。ある晩、嵐が村を 襲い大きな被害が出る。人々の怒りは頂点へ達し、直接知事へ訴えるべく、 目印に編み笠を被り県庁を目指す。たどり着いた先で小百合と環が出会っ た人物は、環が探していたあの男性だった。約100年前、人々が知恵を 絞り命がけで掴み取った、希望の物語。 |
公演日時 | ●2019年3月9日(土) ・森組12:30開演(開場12:00) ・風組17:00開演(開場16:30) ●2019年3月10日(日) ・森組12:30開演(開場12:00) ・風組17:00開演(開場16:30) |
会場 | 中原市民館2F 多目的ホール【アクセス】 |
観劇料 | おとな・こども共通2,000円 全席自由 |
チケット購入方法 | ●販売開始:2019年1月26日(土)18:30~20:30 ●販売場所:中原市民館2F多目的ホール ※会場を借りてのチケット販売のため、時間外の来場はご遠慮ください。 ※26日以降のチケット販売はウェブサイトをご参照ください。 |
問い合わせ先 | なかはらミュージカル実行委員会 TEL 080-3469-4330 E-MAIL nakaharamusical2019@gmail.com |
スタッフ | ●プロデュース:森田シゲル ●演出・脚本・演技指導:和泉さな ●音楽:松本麻衣 ●歌唱指導:南智子 ●振付・ダンス指導:富岡ひかり |
主催 | なかはらミュージカル実行委員会 |
後援 | 川崎市中原区・川崎市教育委員会・公益財団法人川崎市生涯学習財団・「音楽のまち・かわさき」推進協議会・社会福祉法人川崎市中原区社会福祉協議会・中原区文化協会・中原区PTA協議会・中原区子ども会連合会・NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント |
Web | ●なかはらミュージカル 公式サイト https://www.naka-myu.com/ ●なかはらミュージカル facebookページ https://www.facebook.com/nakaharamusical |
「なかはらミュージカル(なかミュー)」は、中原市民館の開館記念事業「NAKAHARA ACT STREET」の企画として2013年に誕生した市民ミュージカルです。
中原区の地域人材を活用した音楽・芸術の振興、中原区の魅力発信を行うとともに、世代をこえた豊かな交流の場づくりや地域への理解を深めること、次世代を担う子どもたちを育てていくことなどを目的としたものです。
出演者は毎年公募制であり、今回も73名もの幅広い年代の地域住民が集まりました。
また本公演は全日程のチケットが短期間で完売するほどで、興行としても高い人気を有しています。
従来は中原区役所の「地域課題対応事業」として公演を続けてきましたが、今回の「第7回公演」からは行政管轄から独立し、新たに「一般社団法人 New Act Society」の事業としてスタートすることになりました。
■第1回公演「水の郷のものがたり」
■第5回公演「多摩川伝」
2013年に第1回公演として上演されたのが「水の郷のものがたり」。
二ヶ領用水の歴史をテーマにした作品でした。
翌年度からは「NAKAHARA ACT STREET」から中原区地域課題対応事業として独立し、「桃の里のものがたり」「多摩川伝」など、中原区を舞台にしたオリジナル作品の上演を行ってきたところです。
「なかはらミュージカル」は毎年地域の歴史に触れる内容となっていまして、公演を通じて演じる側も、観る側も地域への理解を深めることができます。
そして今回の第7回公演は「GREIFEN(グライフェン)」と題し、「アミガサ事件」をテーマに上演されます。
「アミガサ事件」とは、1914年(大正3年)9月16日、大雨が降るたびに洪水に悩まされてきた橘樹郡御幸村の住民、約200名が「多摩川の築堤」を神奈川県知事に求めるべく決起した事件のことです。
この集団は目印として編み笠をかぶっていたことから、「アミガサ事件」として後世に伝わっています。
道中、より広範囲の住民も加わって500人ほどが神奈川県庁に押し寄せたといわれ、代表者が当時の知事と面談して地域の窮状と築堤の必要性を訴えました。
これをきっかけとして各地で築堤運動が活発となり、御幸村の一帯には道路をかさ上げした「有吉堤」が1916年に完成するなど、現在の多摩川の治水の礎ともなりました。
タイトルの「GREIFEN(グライフェン)」とは、ドイツ語で「掴む」の意味。
自分たちの力で平和な暮らしを掴み取ろうとした先人たちの物語です。
■「アミガサ事件」の決起の場所となった八幡大神
■「アミガサ事件百年の碑」
こちらが、決起の場所となった中原区上平間の「八幡大神」です。
「アミガサ事件」から100年が経過した2014年には、この神社の境内に記念碑が設置されました。
■「アミガサ事件」後に築堤された「有吉堤」の遺構と、竣工百年の記念碑(中丸子児童公園)
一方こちらは、当時の「有吉堤」の遺構が残る「中丸子児童公園」です。
写真奥が一段高くなっているのが、道路をかさ上げした堤の部分です。
この遺構の前にも、2016年に記念碑が建立されました。こちらは「有吉堤竣工100年」を記念したものです。
つまり、「アミガサ事件」から100年が2014年、「有吉堤竣工」から100年が2016年ということですね。
長年にわたって苦しんできたことを、この事件が2年で動かしたわけですから、振り返ってみると地域にとってたいへん大きなできごとだったことがわかります。
なお、「アミガサ事件」については2016/12/22エントリでもご紹介していますので、ご参照ください。
このような歴史について、100年以上経ってから地域の皆さんが演じるというのは、当時の方にはなかなか想像できなかったことと思います。
郷土本を読むのは億劫かもしれませんが、地域の皆さんが一体となった「なかはらミュージカル」を、純粋にエンターテイメントとして楽しんでみてはいかがでしょうか。
【関連リンク】
・なかはらミュージカル ウェブサイト
・一般社団法人New Act Society
・なかはらミュージカル facebookページ
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