武蔵小杉の老舗「三角堂薬局」が府中街道拡幅により市ノ坪交差点付近に2月1日移転、1940年以来79年間営業した地から立ち退き
【Reporter:はつしも】
府中街道の武蔵小杉周辺区間において、長年にわたって道路拡幅事業が推進されています。
東横化学前~東急線高架下の「市ノ坪工区」は一部が供用開始となり、現在は東急高架下~小杉御殿町交差点の「小杉工区」の用地取得が順次進められているところです。
この事業の進捗に伴って、「小杉工区」内にある「三角堂薬局」が立ち退きを行うことになりました。
同薬局は2019年2月1日をもって市ノ坪交差点付近に完成したビル1階に移転となり、1940年(昭和15年)以来79年にわたって営業を続けてきた地を離れることになります。
■府中街道の「三角堂薬局」
道路拡幅事業には、道路の両側を拡幅するものと、道路の片側の建物は生かし、もう片側のみを立ち退かせて拡幅を行うものの2種類があります。
府中街道の「小杉工区」は後者のパターンで、中原警察署側を生かし、今回立ち退きを行う「三角堂薬局」側を拡幅させる計画となっています。
三角堂薬局側には、2015年6月30日の閉店当時創業50年の歴史があった「エル・アミーゴ」、2018年12月31日の閉店(横浜市栄区に移転)まで48年間にわたって営業してきた「満留賀」など、たいへん古くからの店舗が軒を連ねていました。
■「三角堂薬局」移転のお知らせ
今回移転する「三角堂薬局」は、お知らせにも書いてある通り、1940年からこの場所で営業をしてきたということです。
現在の建物はそう古くはありませんから、途中で建て替えはあったかと思いますが、「エル・アミーゴ」を超える79年間もの歴史があったわけです。
同薬局は閉店ではなく、市ノ坪交差点付近の新築ビルへの移転となります。
移転は「当分の間」ということですから、将来的に現地近くに戻ってくる可能性もありそうですね。
■「三角堂薬局」が移転するビル
「三角堂薬局」が移転するのは、市ノ坪交差点の少し北側に完成した新築ビルの1階です。
ここはかつて「リンガーハット」などがあった場所で、立ち退きと道路拡幅を行ったのち、残された用地にマンションが3棟相次いで建設されました。
これらのマンションの低層部は、これまでのエントリでご紹介した「さんぐり屋」など、各種店舗が入居しています。
■「三角堂薬局」オープンのお知らせ
「三角堂薬局」新店舗の入口ドアはすでに完成していまして、オープンのお知らせも掲示されていました。
薬局は大規模な設備工事等は不要でしょうから、あとは薬の在庫とデータベース等をもって移転してくるだけではないでしょうか。
従来の場所からは東急線を挟んで反対側になりますので、利用者層は多少変動があるかもしれません。
【関連リンク】
・武蔵小杉ライフ:再開発情報:その他関連情報 府中街道
(府中街道遊休地活用関連)
・2017/3/30エントリ 川崎市の府中街道拡幅遊休地活用募集に東武プロパティーズなどが入札、東急武蔵小杉駅南口高架下に時間貸し駐輪場が4月5日(水)頃オープン
・2017/4/6エントリ 東急電鉄がフィル・カンパニーとの駐車場複合ビルに「すこやか小杉保育園」2017年8月頃開園を発表/高架下の府中街道拡幅予定地に「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」がオープン
・2017/5/31エントリ 府中街道拡幅遊休地活用「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」が利用料金を「16時間100円」に値下げ、等々力緑地近くに「三井のリパーク川崎宮内4丁目」がオープン
・2017/11/28エントリ 川崎市が府中街道拡幅用地活用入札「第2回」を実施、「小杉町3丁目」用地を移動販売・露店による物販・飲食店舗等を用途に月額7万円台から募集
・2018/4/11エントリ 川崎市が府中街道拡幅遊休地活用を推進、小杉町3丁目の川崎信金前に「TOBU PARK武蔵小杉駅第2駐輪場」がオープン
・2018/8/1エントリ 川崎市が府中街道拡幅の遊休地活用を推進、等々力緑地入口に「タイムズ川崎宮内第2」がオープン
(その他府中街道拡幅関連)
・2012/3/1エントリ さよなら、リンガーハット川崎武蔵小杉店
・2012/8/11エントリ 府中街道の中華料理店「かんちゃん」閉店、府中街道拡幅用地の取得進む
・2015/5/25エントリ 府中街道拡幅により安いステーキ「エル・アミーゴ」が閉店、50年の歴史に幕
・2015/8/24エントリ 武蔵小杉「吉岡時計店」の、3万分の1の奇跡。オスの三毛猫「ジロー君」と、「ミケタン」
・2016/12/7エントリ 府中街道拡幅区間に残る、「黒焼き」のうなぎ専門店。相撲部屋を移築した「むさし野」
・2017/1/8エントリ 相撲部屋を移築した「黒焼き」のうなぎ専門店「むさし野」が、府中街道拡幅のため閉店
・2017/10/5エントリ 「ニッポンレンタカー中原区役所前営業所」が府中街道拡幅のために一時閉鎖、用地提供の上11月10日(金)再オープンへ
・2017/11/15エントリ 府中街道拡幅後の新築ビル「SOARS」「クレスト武蔵小杉Ⅱ」が竣工、「SOARS」2階に洋食ダイニング「さんぐり家」が11月下旬オープン
・2017/11/30エントリ 府中街道拡幅:「ニッポンレンタカー中原区役所前営業所」が営業再開・「フラワーマルシェ」移転先募集・「むさし野」周辺ビル解体着手
・2018/12/11エントリ 府中街道の蕎麦店「満留賀」が道路拡幅のため2018年12月31日をもって閉店、48年の歴史に幕。来年2月4日に横浜市旭区に移転オープン
府中街道の武蔵小杉周辺区間において、長年にわたって道路拡幅事業が推進されています。
東横化学前~東急線高架下の「市ノ坪工区」は一部が供用開始となり、現在は東急高架下~小杉御殿町交差点の「小杉工区」の用地取得が順次進められているところです。
この事業の進捗に伴って、「小杉工区」内にある「三角堂薬局」が立ち退きを行うことになりました。
同薬局は2019年2月1日をもって市ノ坪交差点付近に完成したビル1階に移転となり、1940年(昭和15年)以来79年にわたって営業を続けてきた地を離れることになります。
■府中街道の「三角堂薬局」
道路拡幅事業には、道路の両側を拡幅するものと、道路の片側の建物は生かし、もう片側のみを立ち退かせて拡幅を行うものの2種類があります。
府中街道の「小杉工区」は後者のパターンで、中原警察署側を生かし、今回立ち退きを行う「三角堂薬局」側を拡幅させる計画となっています。
三角堂薬局側には、2015年6月30日の閉店当時創業50年の歴史があった「エル・アミーゴ」、2018年12月31日の閉店(横浜市栄区に移転)まで48年間にわたって営業してきた「満留賀」など、たいへん古くからの店舗が軒を連ねていました。
■「三角堂薬局」移転のお知らせ
今回移転する「三角堂薬局」は、お知らせにも書いてある通り、1940年からこの場所で営業をしてきたということです。
現在の建物はそう古くはありませんから、途中で建て替えはあったかと思いますが、「エル・アミーゴ」を超える79年間もの歴史があったわけです。
同薬局は閉店ではなく、市ノ坪交差点付近の新築ビルへの移転となります。
移転は「当分の間」ということですから、将来的に現地近くに戻ってくる可能性もありそうですね。
■「三角堂薬局」が移転するビル
「三角堂薬局」が移転するのは、市ノ坪交差点の少し北側に完成した新築ビルの1階です。
ここはかつて「リンガーハット」などがあった場所で、立ち退きと道路拡幅を行ったのち、残された用地にマンションが3棟相次いで建設されました。
これらのマンションの低層部は、これまでのエントリでご紹介した「さんぐり屋」など、各種店舗が入居しています。
■「三角堂薬局」オープンのお知らせ
「三角堂薬局」新店舗の入口ドアはすでに完成していまして、オープンのお知らせも掲示されていました。
薬局は大規模な設備工事等は不要でしょうから、あとは薬の在庫とデータベース等をもって移転してくるだけではないでしょうか。
従来の場所からは東急線を挟んで反対側になりますので、利用者層は多少変動があるかもしれません。
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(その他府中街道拡幅関連)
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