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2019年
06月23日

「神奈川県立武蔵小杉高校」と武蔵小杉周辺が舞台の小説「高校事変」が発売中、住吉書房新丸子店には特設コーナーが設置

【Reporter:はつしも】

松岡圭祐氏による小説「高校事変」(角川文庫)が、2019年5月24日に発売されました。

同作品は武蔵小杉を舞台にしており、架空の高校「神奈川県立武蔵小杉高校」を主な舞台としつつ、作中においてタワーマンション、NEC玉川ルネッサンスシティ、グランツリー武蔵小杉、喫茶まりも、住吉高校、小杉町3丁目、JR武蔵小杉駅でかつて発生していた改札口行列など、ローカルスポットが多数登場します。

■「高校事変」(松岡圭祐作・角川文庫)
高校事変

松岡圭祐氏は、100万部を突破したデビュー作「催眠」、テレビドラマ化された「探偵の探偵」、ミステリー作品「万能鑑定士Q」などで知られる作家です。

人が死なない「万能鑑定士Q」などライトな作品の一方、バイオレンスやハードボイルド寄りの作品もありますが、全体としてエンターテイメントが中心といえます。

本作品「高校事変」はバイオレンス系の作品で、角川書店の公式サイトでは下記のように紹介されています。


孤独な女子高生VS.武装集団! 校舎は日本の縮図と化した! 優莉結衣(ゆうり・ゆい)は、平成最大のテロ事件を起こし死刑になった男の次女。事件当時、彼女は9歳で犯罪集団と関わりがあった証拠はない。今は武蔵小杉高校の2年生。この学校を総理大臣が訪問することになった。総理がSPとともに校舎を訪れ生徒や教員らとの懇親が始まるが、突如武装勢力が侵入。総理が人質にとられそうになる。別の教室で自習を申し渡されていた結衣は、逃げ惑う総理ら一行と遭遇。次々と襲ってくる武装勢力を化学や銃器のたぐいまれなる知識や機転で次々と撃退していく。一方、高校を占拠した武装勢力は具体的な要求を伝えてこない。真の要求は? そして事件の裏に潜む驚愕の真実とは? 人質になった生徒たちと共に、あなたは日本のすべてを知る!


武蔵小杉高校が武装勢力に占拠され、女子高生が立ち向かうー。
いわゆるライトノベルにありそうな設定は、好みが分かれるところかもしれません。

本エントリでご紹介しているのは、純粋に「舞台が武蔵小杉で、ローカルスポットが多数登場する」という1点のみによるものですので、あらかじめご了解ください。

また前述の通り、一定のバイオレンス描写がありますので、苦手な方はご留意ください。

■横須賀線の「高校事変」中吊り広告
横須賀線の中吊り広告

本作では、メインの舞台が「神奈川県立武蔵小杉高校」となっています。
偏差値52で、神奈川県立住吉高校よりも少し新丸子寄りの高校という設定です。

■神奈川県立住吉高等学校
住吉高等学校

近年、メディア報道など露出増加によって世間的に「武蔵小杉」の知名度が急上昇していますが、「武蔵小杉」というのは便宜上の駅名なのであって、それがそのまま学校名に使われるのは考えにくいところです。

「川崎市立小杉小学校」が2019年4月に新規開校したように、地名からであれば「小杉高校」となるでしょうか。

そのようなこともあって、「地域のことをあまり理解されていないのでは」と思いつつ、「とはいえ武蔵小杉ネタは押さえておくのが義務」ということで期待値は低めで読んでみたところ、思ったよりも武蔵小杉の地理関係はリサーチされていたように思います。

■現在は解消されたJR武蔵小杉駅新南口のエスカレーター待機列
朝のラッシュ時の行列

「武蔵小杉駅は毎朝のように入場制限」「JR武蔵小杉駅の改札行列」(実際にはエスカレーターの部分的なボトルネック行列。現在は解消済み)や、「高慢なタワーマンション住民」など、メディアを読んで盛り込んだと思われる事実誤認や表面的な理解は一部目につきましたが、小説の舞台設定というだけでそこまで指摘するのも厳しいかもしれません。

武蔵小杉周辺にお住いの方であれば、各所で出てくる地元の名前をシンプルに楽しめるのではないかと思います。

■住吉書房新丸子店の特設コーナー
住吉書房新丸子店の特設コーナー

住吉書房新丸子店の特設コーナー

地元を舞台にした作品ということで、新丸子駅西口の「住吉書房新丸子店」では、「高校事変」の特設コーナーが設置されていました。

こういった露出のアップで、手に取られる方もいらっしゃることでしょう。

なお、この「高校事変」はシリーズ化が決定しており、「高校事変2」も出版されるそうです。
次回はまた舞台を変えて、どこかの架空の高校が登場するのではないでしょうか。

【関連リンク】
KADOKAWAウェブサイト 高校事変
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:書店 住吉書房新丸子店
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