川崎フロンターレは最終節勝利で今季リーグ4位、Jリーグアウォーズで田中碧選手がクラブ初のベストヤングプレーヤー賞を受賞
【Reporter:はつしも】
昨日、J1リーグ最終節(第34節)が開催され、今季リーグ戦の全日程が終了しました。
川崎フロンターレは北海道コンサドーレ札幌と対戦し、開始早々のエース小林悠選手による先取点と、脇坂泰斗選手のフリーキックからの見事な追加点により、2-1で今季最終戦を勝利で飾りました。
これにより川崎フロンターレは今季を勝点60(16勝12引分6敗)の「4位」で終えることとなりました。
そして本日、Jリーグで優秀な成績を収めた選手等を表彰する「Jリーグアウォーズ」が開催され、新星ボランチ・田中碧(たなか あお)選手が「ベストヤングプレーヤー賞」(新人王)を獲得しました。
■J1リーグ 5位までの順位表(最終節終了時点)
■イトーヨーカドー武蔵小杉駅前店のオフィシャルグッズショップ
まず今季の戦績で目立つのは、引分(12引分)の多さです。
第3節においては今季優勝した横浜F・マリノスの対戦がありましたが、このときは後半終了間際の失点により勝利を逃し、ドローに終わりました。
シーズンを通して、「勝ちきれない」試合が昨季よりも増加しています。
これはJ1連覇を果たした川崎フロンターレを各クラブが研究したこと、また「川崎戦は引き分けでもよい」と割り切って守りを固める傾向が強かったことなどが要因として挙げられます。
一方、優勝の横浜F・マリノスも含め上位3チームは7~8敗を喫しており、川崎フロンターレの6敗はリーグ最少となります。
取りこぼしがあともうすこし少なければ、3連覇の可能性は十分あったでしょう。
■ルヴァンカップ優勝杯(Jリーグカップ)を掲げる
また過去に4度にわたって決勝で敗退した「ルヴァンカップ(Jリーグカップ)」を今季は獲得しました。
「一発勝負に弱い」と言われ続けた川崎フロンターレにとって、まさに悲願のカップ戦初タイトルでした。
成果の部分も勘案して、全体として決して悪くないシーズンであったといえると思います。
■AFCチャンピオンズリーグ(ACL)「蔚山現代戦」
さて、アジア各国の上位クラブが対戦して「アジア王者」を決定する国際大会「AFCチャンピオンズリーグ(ACL、アジアチャンピオンズリーグ)」の出場権は、J1リーグの上位3クラブに与えられます。
川崎フロンターレはこの基準には届かなかったわけですが、「天皇杯」の優勝クラブにも出場権が与えられるため、もし今季J1で3位の鹿島アントラーズが天皇杯を制した場合、4位のフロンターレはACLの予選プレーオフに進出することができます。
今季ACLはグループステージ敗退となったフロンターレとしては、ACLでの雪辱も果たしたいところです。
そして本日開催されたのが、「Jリーグアウォーズ」です。
今回、川崎フロンターレはクラブとしてはフェアプレー賞を受賞しました。
また個人では優秀選手賞に谷口彰悟・大島僚太・中村憲剛・家長昭博の4選手が選ばれました。
このうち中村憲剛選手は、2005年から15年連続の受賞となります。
■Jリーグtwitter ベストヤングプレーヤーは田中碧選手
そして、今回ベストヤングプレーヤー賞(新人王)を獲得したのが、川崎フロンターレの新星ボランチ、田中碧選手です。
ベストヤングプレーヤー賞はかつて柴崎岳選手や南野拓実選手なども受賞しており、フロンターレからは初の受賞となりました。
田中碧選手は、ユース出身の生え抜きで、今季3年目の21歳です。
今季、川崎フロンターレのボランチには大島僚太選手、守田英正選手と日本代表クラスが揃い、そこに割って入るのはかなりハードルが高いと思われました。
しかし、第3節のマリノス戦で直前に出場できなくなった大島選手に代わって急遽出場してから存在感を見せ、主力としてチームの中盤を支えました。
川崎フロンターレらしい足元の技術は勿論ですが、果敢かつクリーンにボールを奪い取るフィジカルの強さが持ち味です。
■ユース時代の田中碧選手
■ボランチで活躍する田中碧選手
■田中碧選手のトゥーロン国際大会「大会優秀選手賞第3位」トロフィー
■トゥーロン国際大会公式Youtubeチャンネル 田中碧選手プレイ動画集
田中碧選手は今季はU-16時代以来の年代別日本代表(U-22)に選出され、若手の登竜門とされるトゥーロン国際大会で中軸として活躍しました。
同大会で「大会優秀選手3位」「ベストイレブン」に選出されています。
またブラジル遠征ではブラジルU-22代表戦でミドルシュートで2ゴールを挙げるなどインパクトを残し、2020東京五輪代表の中心と目されるまでになりました。
■初のA代表選出
■Jリーグtwitter 代理で賞を受け取るのはふろん太君
そして田中碧選手は、12月に開催される「E-1選手権」の日本代表に選出され、シーズンを終えてすぐに韓国に旅立っています。
今回は国内組中心で、東京五輪世代を育成するという目的によるものではありますが、同選手にとって初の「A代表」(年齢制限のないフル代表)選出となりました。
そのため、本日のJリーグアウォーズには参加できず、マスコットキャラクターのふろん太君が代理で賞を受け取りました。
■年明けは川崎大師での必勝祈願から
本日は川崎フロンターレの麻生グラウンドにおいて、今シーズンのチーム解散式が行われました。
日本代表に選出されている選手を除いてオフに入り、年明けの「必勝祈願」を待つことになります。
【関連リンク】
・Jリーグアウォーズ 受賞者一覧
・川崎フロンターレ Jリーグアウォーズ各賞受賞のお知らせ
・武蔵小杉ブログ 川崎フロンターレ関連エントリ
(田中碧選手関連)
・2017/12/9エントリ 年内、まだ等々力でフロンターレを応援できる!「高円宮杯U-18プリンスリーグ」最終節前橋育英高校戦が12月10日(日)開催/田中碧選手が出場した昨年最終節を振り返る
・2018/9/15エントリ 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌戦で両チーム共同の北海道地震復興支援募金活動を実施、ユース出身田中碧選手がプロデビュー初得点で川崎が7-0圧勝
・2018/11/11エントリ 川崎フロンターレJ1連覇翌日、麻生グラウンドで「あさお青玄まつり」開催。青玄寮住人の守田英正選手・田中碧選手らがファンサービス
・2019/3/10エントリ 川崎フロンターレ「アウェイ横浜F・マリノス戦」観戦レポート:2-2ドローも田中碧選手が絶妙パスでアシスト、レンタル中・三好康児選手は募金活動実施
・2019/4/28エントリ 川崎フロンターレがヴィッセル神戸戦を制しリーグ3連勝、新星ボランチ田中碧選手がイニエスタ選手抑えボール奪取など躍動
・2019/1/15エントリ 川崎フロンターレが2019シーズン始動:川崎大師で必勝祈願、武蔵小杉にはバナナ隊長・MVP家長昭博選手や新年ご挨拶回りの田中碧選手らが登場
・2019/11/10エントリ 「第10回あさお青玄まつり」が川崎フロンターレ麻生グラウンドで開催:脇坂・守田両選手がサッカー教室参加、田中碧選手が来年退寮を表明
(Jリーグアウォーズ関連)
・2018/12/18エントリ 「2018Jリーグアウォーズ」で川崎フロンターレの家長昭博選手がMVP・7選手がベスト11選出、大島僚太選手がベストゴール賞を受賞
(ルヴァンカップ優勝関連)
・2019/10/26エントリ 川崎フロンターレがルヴァンカップ初優勝しラゾーナで市民報告会実施、優勝賞金の一部を台風19号被災地支援に提供へ
・2019/11/23エントリ 川崎フロンターレのルヴァンカップ初優勝に寄せる、武蔵小杉・新丸子・武蔵中原の祝賀メッセージ総まとめ
昨日、J1リーグ最終節(第34節)が開催され、今季リーグ戦の全日程が終了しました。
川崎フロンターレは北海道コンサドーレ札幌と対戦し、開始早々のエース小林悠選手による先取点と、脇坂泰斗選手のフリーキックからの見事な追加点により、2-1で今季最終戦を勝利で飾りました。
これにより川崎フロンターレは今季を勝点60(16勝12引分6敗)の「4位」で終えることとなりました。
そして本日、Jリーグで優秀な成績を収めた選手等を表彰する「Jリーグアウォーズ」が開催され、新星ボランチ・田中碧(たなか あお)選手が「ベストヤングプレーヤー賞」(新人王)を獲得しました。
■J1リーグ 5位までの順位表(最終節終了時点)
順位 | クラブ | 勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得失点差 |
1 | 横浜FM | 70 | 22 | 4 | 8 | 30 |
2 | FC東京 | 64 | 19 | 7 | 8 | 17 |
3 | 鹿島 | 63 | 18 | 9 | 7 | 24 |
4 | 川崎F | 60 | 16 | 12 | 6 | 23 |
5 | C大阪 | 59 | 18 | 5 | 11 | 14 |
■イトーヨーカドー武蔵小杉駅前店のオフィシャルグッズショップ
まず今季の戦績で目立つのは、引分(12引分)の多さです。
第3節においては今季優勝した横浜F・マリノスの対戦がありましたが、このときは後半終了間際の失点により勝利を逃し、ドローに終わりました。
シーズンを通して、「勝ちきれない」試合が昨季よりも増加しています。
これはJ1連覇を果たした川崎フロンターレを各クラブが研究したこと、また「川崎戦は引き分けでもよい」と割り切って守りを固める傾向が強かったことなどが要因として挙げられます。
一方、優勝の横浜F・マリノスも含め上位3チームは7~8敗を喫しており、川崎フロンターレの6敗はリーグ最少となります。
取りこぼしがあともうすこし少なければ、3連覇の可能性は十分あったでしょう。
■ルヴァンカップ優勝杯(Jリーグカップ)を掲げる
また過去に4度にわたって決勝で敗退した「ルヴァンカップ(Jリーグカップ)」を今季は獲得しました。
「一発勝負に弱い」と言われ続けた川崎フロンターレにとって、まさに悲願のカップ戦初タイトルでした。
成果の部分も勘案して、全体として決して悪くないシーズンであったといえると思います。
■AFCチャンピオンズリーグ(ACL)「蔚山現代戦」
さて、アジア各国の上位クラブが対戦して「アジア王者」を決定する国際大会「AFCチャンピオンズリーグ(ACL、アジアチャンピオンズリーグ)」の出場権は、J1リーグの上位3クラブに与えられます。
川崎フロンターレはこの基準には届かなかったわけですが、「天皇杯」の優勝クラブにも出場権が与えられるため、もし今季J1で3位の鹿島アントラーズが天皇杯を制した場合、4位のフロンターレはACLの予選プレーオフに進出することができます。
今季ACLはグループステージ敗退となったフロンターレとしては、ACLでの雪辱も果たしたいところです。
そして本日開催されたのが、「Jリーグアウォーズ」です。
今回、川崎フロンターレはクラブとしてはフェアプレー賞を受賞しました。
また個人では優秀選手賞に谷口彰悟・大島僚太・中村憲剛・家長昭博の4選手が選ばれました。
このうち中村憲剛選手は、2005年から15年連続の受賞となります。
■Jリーグtwitter ベストヤングプレーヤーは田中碧選手
ベストヤングプレーヤー賞
— Jリーグ (@J_League) 2019年12月8日
ベストヤングプレーヤー賞に輝いたのは#川崎フロンターレ#田中碧 選手✨㊗️@frontale_staff#JアウォーズもDAZN #Jリーグアウォーズ#Jリーグ
@DAZN_JPN で生配信中!https://t.co/Qhmma1Lv3K pic.twitter.com/m5SByXTj8g
そして、今回ベストヤングプレーヤー賞(新人王)を獲得したのが、川崎フロンターレの新星ボランチ、田中碧選手です。
ベストヤングプレーヤー賞はかつて柴崎岳選手や南野拓実選手なども受賞しており、フロンターレからは初の受賞となりました。
田中碧選手は、ユース出身の生え抜きで、今季3年目の21歳です。
今季、川崎フロンターレのボランチには大島僚太選手、守田英正選手と日本代表クラスが揃い、そこに割って入るのはかなりハードルが高いと思われました。
しかし、第3節のマリノス戦で直前に出場できなくなった大島選手に代わって急遽出場してから存在感を見せ、主力としてチームの中盤を支えました。
川崎フロンターレらしい足元の技術は勿論ですが、果敢かつクリーンにボールを奪い取るフィジカルの強さが持ち味です。
■ユース時代の田中碧選手
■ボランチで活躍する田中碧選手
■田中碧選手のトゥーロン国際大会「大会優秀選手賞第3位」トロフィー
■トゥーロン国際大会公式Youtubeチャンネル 田中碧選手プレイ動画集
田中碧選手は今季はU-16時代以来の年代別日本代表(U-22)に選出され、若手の登竜門とされるトゥーロン国際大会で中軸として活躍しました。
同大会で「大会優秀選手3位」「ベストイレブン」に選出されています。
またブラジル遠征ではブラジルU-22代表戦でミドルシュートで2ゴールを挙げるなどインパクトを残し、2020東京五輪代表の中心と目されるまでになりました。
■初のA代表選出
■Jリーグtwitter 代理で賞を受け取るのはふろん太君
ベストヤングプレーヤー賞を受賞した#川崎フロンターレ の #田中碧 選手の
— Jリーグ (@J_League) 2019年12月8日
代わりに賞を受け取るのは、
マスコットの #ふろん太 ✨@frontale_staff@kawasaki_f#Jリーグ#Jアウォーズ#JアウォーズもDAZN
@DAZN_JPN で生配信中!https://t.co/Qhmma1Lv3K pic.twitter.com/INHZCvDFwu
そして田中碧選手は、12月に開催される「E-1選手権」の日本代表に選出され、シーズンを終えてすぐに韓国に旅立っています。
今回は国内組中心で、東京五輪世代を育成するという目的によるものではありますが、同選手にとって初の「A代表」(年齢制限のないフル代表)選出となりました。
そのため、本日のJリーグアウォーズには参加できず、マスコットキャラクターのふろん太君が代理で賞を受け取りました。
■年明けは川崎大師での必勝祈願から
本日は川崎フロンターレの麻生グラウンドにおいて、今シーズンのチーム解散式が行われました。
日本代表に選出されている選手を除いてオフに入り、年明けの「必勝祈願」を待つことになります。
【関連リンク】
・Jリーグアウォーズ 受賞者一覧
・川崎フロンターレ Jリーグアウォーズ各賞受賞のお知らせ
・武蔵小杉ブログ 川崎フロンターレ関連エントリ
(田中碧選手関連)
・2017/12/9エントリ 年内、まだ等々力でフロンターレを応援できる!「高円宮杯U-18プリンスリーグ」最終節前橋育英高校戦が12月10日(日)開催/田中碧選手が出場した昨年最終節を振り返る
・2018/9/15エントリ 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌戦で両チーム共同の北海道地震復興支援募金活動を実施、ユース出身田中碧選手がプロデビュー初得点で川崎が7-0圧勝
・2018/11/11エントリ 川崎フロンターレJ1連覇翌日、麻生グラウンドで「あさお青玄まつり」開催。青玄寮住人の守田英正選手・田中碧選手らがファンサービス
・2019/3/10エントリ 川崎フロンターレ「アウェイ横浜F・マリノス戦」観戦レポート:2-2ドローも田中碧選手が絶妙パスでアシスト、レンタル中・三好康児選手は募金活動実施
・2019/4/28エントリ 川崎フロンターレがヴィッセル神戸戦を制しリーグ3連勝、新星ボランチ田中碧選手がイニエスタ選手抑えボール奪取など躍動
・2019/1/15エントリ 川崎フロンターレが2019シーズン始動:川崎大師で必勝祈願、武蔵小杉にはバナナ隊長・MVP家長昭博選手や新年ご挨拶回りの田中碧選手らが登場
・2019/11/10エントリ 「第10回あさお青玄まつり」が川崎フロンターレ麻生グラウンドで開催:脇坂・守田両選手がサッカー教室参加、田中碧選手が来年退寮を表明
(Jリーグアウォーズ関連)
・2018/12/18エントリ 「2018Jリーグアウォーズ」で川崎フロンターレの家長昭博選手がMVP・7選手がベスト11選出、大島僚太選手がベストゴール賞を受賞
(ルヴァンカップ優勝関連)
・2019/10/26エントリ 川崎フロンターレがルヴァンカップ初優勝しラゾーナで市民報告会実施、優勝賞金の一部を台風19号被災地支援に提供へ
・2019/11/23エントリ 川崎フロンターレのルヴァンカップ初優勝に寄せる、武蔵小杉・新丸子・武蔵中原の祝賀メッセージ総まとめ