東住吉小学校の綱島街道沿い新フェンスが供用開始、倒壊リスク対応で既存ブロック塀を解体改修
【Reporter:はつしも】
建築基準法の基準に適合していない疑いがあるために解体され、仮設フェンスになっていた東住吉小学校の綱島街道沿いのフェンス改修工事が完了し、供用開始となりました。
■東住吉小学校の綱島街道側に完成したフェンス
このフェンス改修には、これまでお伝えしてきた背景があります。
2018年6月18日、大阪府北部を震源地とする地震により高槻市内の小学校のブロック塀が倒壊し、登校中の児童が下敷きになって亡くなるという事故が発生しました。
事故発生後、このブロック塀は建築基準法が定める基準を満たしていなかったことが明らかになりました。
これを受けて、川崎市においても市立学校57校の塀や投てき板の現地調査を行いました。
結果として、中原区内の大戸小学校、平間小学校、東住吉小学校、下小田中小学校、住吉小学校など、24校において現行の建築基準法に適合していない疑いがあることが2018年7月13日に発表されています。
今回のフェンス改修は、その安全対策として実行されたものです。
■従来の東住吉小学校のブロック塀
■ブロック塀の注意喚起
こちらは、改修前の当初のブロック塀です。
建築基準法に適合していない疑いが認められたものの、即日作り変えることはできないため、応急処置として近づかないよう注意喚起が行われました。
■ブロック塀の解体
■暫定のフェンス設置
とはいえ、この場所は歩道橋で歩道部分が非常に狭くなっているため、現実的にブロック塀に近づかずに通行するのは困難でした。
第二次の対策として、まずはブロック塀を解体し、工事現場などに設置する暫定のフェンスが設置されました。
これが2018年の12月のことです。
■今回完成したフェンス
暫定フェンスの設置から1年余りを要して、このたび新しいフェンスが完成しました。
建築基準法に適合するもので、当然ながらブロック塀に比べて安全性が向上しています。
■新しいフェンスと従来フェンスの境界
■従来フェンス
なお、東住吉小学校はブロック塀になっていたのは綱島街道沿いだけで、ほかの外周部は上記写真のような黒いフェンスになっていました。
こちらは背も低いですしそれほどの重量もないため、古びてはいますがブロック塀のような倒壊リスクは少ないものと思われます。
なお、他の小学校でブロック塀以外に投てき板にリスクが認められた場所では、同様に改修工事などが行われています。
2018年7月13日の報道発表から各地で恒久対策が実行されるまでには一定の時間を要しましたが、予算計上などのプロセスもあったかと思います。
またいずれ大きな地震は必ず発生するでしょうから、見落とされているリスクがないか、あらためて再確認したいところです。
【関連リンク】
・川崎市立東住吉小学校 ウェブサイト
・2018/8/10エントリ 川崎市がブロック塀等に建築基準法不適合の疑いある市立小中学校24校を発表、東住吉小ブロック塀や大戸小投てき板などに警告を掲示
・2018/12/27エントリ 東住吉小学校のブロック塀が建築基準法不適合疑いにより解体、川崎市の調査で指摘された24校で対応進める
(防災インフラ関連)
・2009/5/31エントリ 武蔵小杉STMビルのサイレンが誤作動
・2010/6/15エントリ 中原消防署が住宅用火災報知機設置を呼びかけ
・2011/4/9エントリ 中原区役所の臨時給水所
・2014/3/30エントリ 本日供用開始「武蔵小杉駅東口駅前広場」の防災など各種機能
・2014/4/24エントリ 川崎市が災害時における帰宅困難者向けリーレット「武蔵小杉駅版」を配布、一時滞在施設マップを掲載
・2016/4/14エントリ 川崎市が「武蔵小杉駅周辺エリア防災計画」を発表、大震災時の駅周辺混乱抑制・安全対策を推進
・2016/6/1エントリ 国土交通省が多摩川・鶴見川・相模川水系の洪水氾濫シミュレーションを公開、武蔵小杉等任意地点への洪水到達時間と最大浸水深が検索可能に
・2018/5/7エントリ 中原区役所の「災害時応急給水拠点(臨時給水所)」看板がリニューアル、上下水道局職員キャラクター「ウォータン」が登場
・2019/6/3エントリ 武蔵小杉新駅ロータリーにNEC製の「防災行政無線受信機」が設置、有事に災害情報や避難指示を放送
(防災訓練関連)
・2009/8/19エントリ 水難事故に備えよう
・2010/3/26エントリ THE KOSUGI TOWERの消防訓練
・2012/10/22エントリ 「下小田中小学校おやじの会」が小学校における被災・宿泊体験を実施
・2014/3/20エントリ 西街区商業施設・武蔵小杉東急スクエアの消防訓練
(高層ビルの防災関連)
・2012/9/14エントリ パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワーが川崎市の「高層集合住宅の震災対策に関する整備基準」適合第1号に認定
・2013/7/1エントリ パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワーで「RJC48」のマンション防災勉強会が開催
・2013/8/31エントリ 川崎市総合防災訓練によりパークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー・等々力緑地でヘリ救助訓練等防災イベントを実施
・2013/9/27エントリ パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワーが川崎市の「高層集合住宅の震災対策に関する整備基準」適合第2号に認定
・2015/2/22エントリ 「こすぎ防災フェス」が2015年3月14日(土)開催、ミッドスカイタワーの階段999段で「階段駆け上がりレース川崎大会」同時開催
・2015/3/14エントリ 武蔵小杉の防災一大イベント「こすぎ防災フェス」「第8回階段駆け上がりレース川崎大会」開催レポート
・2015/11/16エントリ 中原消防署がNEC玉川ルネッサンスシティ・ノースタワーで37階・829段の「階段駆け上がり訓練」を実施
(双腕作業機ASTACO関連)
・2011/6/29エントリ 中原消防署に双腕作業機「ASTACO」配備
・2018/3/12エントリ 中原消防署前に、双腕作業機「ASTACO」や消防隊員のミニチュアが展示
・2019/8/11エントリ 中原消防署に配備、双腕作業機「ASTACO」の「双腕置き場」
(中原消防団関連)
・2014/9/13エントリ 中原消防団が踊る「恋するフォーチュンクッキー」で団員募集PR
・2016/4/22エントリ 夜の東住吉小学校で、中原消防団が消防ホースの巻き取り訓練を実施
・2017/6/5エントリ 「第46回中原消防団消防大会」が等々力緑地で開催、中原区の各分団が救助・出動・消火の技を競い合う
・2019/1/6エントリ 「平成31年中原地区消防出初式」が等々力緑地で開催、消防航空隊ヘリ「そよかぜ2号」も登場
(防災イベント・啓発関連)
・2017/11/26エントリ 中原警察署×コスギスイッチON!「交番の日制定記念日イベント」が11月27日(月)開催、「災害フードフェス」も同時開催
・2018/1/20エントリ スポーツ・防災・安全安心イベント「110カップ」が等々力陸上競技場で本日開催、非常食アレンジメニューや機動隊車両、富士通レッドウェーブシュートチャレンジが人気に
・2018/11/9エントリ 「中原区消防防災フェア」がグランツリー武蔵小杉とこすぎコアパークで11月11日(日)開催、中原消防署一日消防署長に就任「SHISHAMO」がトークイベントに登場
・2019/11/16エントリ 「中原区消防・防災フェア2019」が武蔵小杉で開催:格闘家・所英男さんが1日消防署長に、地元在住人気漫画家・迫稔雄さんのサイン会も実施
・2020/1/24エントリ 漫画家・迫稔雄さんが描く中原消防署火災予防ポスターが掲示、フロンターレ田中碧・ブレイブサンダース篠山竜青など地元チーム選手が似顔絵に
建築基準法の基準に適合していない疑いがあるために解体され、仮設フェンスになっていた東住吉小学校の綱島街道沿いのフェンス改修工事が完了し、供用開始となりました。
■東住吉小学校の綱島街道側に完成したフェンス
このフェンス改修には、これまでお伝えしてきた背景があります。
2018年6月18日、大阪府北部を震源地とする地震により高槻市内の小学校のブロック塀が倒壊し、登校中の児童が下敷きになって亡くなるという事故が発生しました。
事故発生後、このブロック塀は建築基準法が定める基準を満たしていなかったことが明らかになりました。
これを受けて、川崎市においても市立学校57校の塀や投てき板の現地調査を行いました。
結果として、中原区内の大戸小学校、平間小学校、東住吉小学校、下小田中小学校、住吉小学校など、24校において現行の建築基準法に適合していない疑いがあることが2018年7月13日に発表されています。
今回のフェンス改修は、その安全対策として実行されたものです。
■従来の東住吉小学校のブロック塀
■ブロック塀の注意喚起
こちらは、改修前の当初のブロック塀です。
建築基準法に適合していない疑いが認められたものの、即日作り変えることはできないため、応急処置として近づかないよう注意喚起が行われました。
■ブロック塀の解体
■暫定のフェンス設置
とはいえ、この場所は歩道橋で歩道部分が非常に狭くなっているため、現実的にブロック塀に近づかずに通行するのは困難でした。
第二次の対策として、まずはブロック塀を解体し、工事現場などに設置する暫定のフェンスが設置されました。
これが2018年の12月のことです。
■今回完成したフェンス
暫定フェンスの設置から1年余りを要して、このたび新しいフェンスが完成しました。
建築基準法に適合するもので、当然ながらブロック塀に比べて安全性が向上しています。
■新しいフェンスと従来フェンスの境界
■従来フェンス
なお、東住吉小学校はブロック塀になっていたのは綱島街道沿いだけで、ほかの外周部は上記写真のような黒いフェンスになっていました。
こちらは背も低いですしそれほどの重量もないため、古びてはいますがブロック塀のような倒壊リスクは少ないものと思われます。
なお、他の小学校でブロック塀以外に投てき板にリスクが認められた場所では、同様に改修工事などが行われています。
2018年7月13日の報道発表から各地で恒久対策が実行されるまでには一定の時間を要しましたが、予算計上などのプロセスもあったかと思います。
またいずれ大きな地震は必ず発生するでしょうから、見落とされているリスクがないか、あらためて再確認したいところです。
【関連リンク】
・川崎市立東住吉小学校 ウェブサイト
・2018/8/10エントリ 川崎市がブロック塀等に建築基準法不適合の疑いある市立小中学校24校を発表、東住吉小ブロック塀や大戸小投てき板などに警告を掲示
・2018/12/27エントリ 東住吉小学校のブロック塀が建築基準法不適合疑いにより解体、川崎市の調査で指摘された24校で対応進める
(防災インフラ関連)
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