神奈川県が県内12地点の人口流動分析データを発表・更新、ブレーメン通り商店街では緊急事態宣言後に人出が増加
【Reporter:はつしも】
神奈川県が、新型コロナウイルス対策としての「外出自粛要請後」の人口流動分析データを発表しています。
横浜駅、川崎駅、相模大野駅、横須賀中央駅など県内の主要駅周辺においては、感染被害発生前や緊急事態宣言前に比べて大幅な人口減がみられました。
一方、元住吉のブレーメン通り商店街、湘南の鵠沼海岸においては逆に人口が増加していることがわかりました。
■神奈川県が発表した人口流動分析データ(4月17日(金)15時時点と各時点の比較)
①前日:4月16日(木)15時時点
②緊急事態宣言前:4月7日(火)15時時点
③感染被害発生以前:1月18日(土)~2月14日(金)の4週間の平日・休日の平均
※神奈川県発表資料より
※横浜駅周辺及び川崎駅周辺は4月18日(土)時点のデータを使用
このデータは、株式会社ドコモ・インサイトマーケティングの「モバイル空間統計」によるもので、携帯電話ネットワークのビッグデータを活用しています。
2020年1月18日~2月14日の4週間の平日・休日の平均を「感染拡大前」、4月6日(月)~7日(火)を「緊急事態宣言前」のデータとし、「緊急事態宣言後」の直近日(今回記事化は4月16日(木)のデータ)と比較を行っています。
ブレーメン通り商店街では、4月16日(木)のデータが、「緊急事態宣言前」よりも11.6%増、「感染拡大前」より22.4%増と大きく増加する結果になっています。
確かに緊急事態宣言後、「ブレーメン通り商店街が賑わっている」という証言を本サイトでもSNS等で複数見かけました。
それらの個々人の体感が、データで裏付けられた形です。
なお、上記データは神奈川県が更新しており、本日4月20日付で4月19日データをもとにした比較が発表されています。
ブレーメン通り商店街で増加がみられる点では共通ですが、4月17日データの方が比較対象が「平日」で揃っているため、こちらを掲載いたしました。
■ブレーメン通り商店街青年部twitter
こうした現状を受けて、ブレーメン通り商店街青年部twitterでは、非常に強いトーンで注意喚起のメッセージを発信しています。
ここまで強いメッセージは、商店街自身からでないとなかなか出せませんね。
■賑わうブレーメン通り商店街(※過去の参考写真です。直近のものではありません)
ブレーメン通り商店街は、首都圏でも屈指の「賑わう商店街」として知られています。
新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言の発令により、武蔵小杉等周辺の大型商業施設が食品スーパー部門や日用品などを除いて休業となりました。
また日吉東急Avenueは食品スーパー部門で感染者が発生したことにより、全館が長期休業になっています。
もとより利便性の高い商店街に、周辺地域の買い物ニーズが集中したことや、リモートワークの拡大により平日の昼間人口が増加したことなどが背景にあるかもしれません。
ブレーメン通り商店街ほどではありませんが、「松原商店街」(横浜市)も増加しています。
他の地域では「鵠沼海岸周辺」が大幅に増加しているのも気になりますね。
詳細はわかりませんが、海岸の開けた場所ということで、お出かけが集中したものでしょうか。
武蔵小杉周辺でも、多摩川土手や河川敷などが休日には賑わっていたようです。
今回のように、感覚値ではなくデータを解析してみることは、事実を認識するためにたいへん重要だと思います。
【関連リンク】
・神奈川県ウェブサイト 神奈川県の外出自粛要請後の人口変動分析
・川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
・川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
・川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
・2020/3/5エントリ 新型コロナウイルス対策で東急スクエア・ららテラスなど武蔵小杉の商業施設が営業短縮、公共施設は機能縮小し各種イベントが中止に
・2020/3/11エントリ 東日本大震災から9年の武蔵小杉:川崎フロンターレが「ReMind-1」募金を実施、新型コロナ対応で街頭活動に代えて銀行振込で受付
・2020/3/19エントリ 武蔵小杉のソメイヨシノが開花、「第43回こすぎ名物花見市」「富士通フェスティバル春まつり川崎2020」「第35回中原桃まつり」は中止に
・2020/3/27エントリ 新型コロナウイルス拡大防止の外出自粛要請を受け、「武蔵小杉東急スクエア」「ららテラス武蔵小杉」が3月28日(土)、29日(日)臨時休業に
・2020/4/1エントリ 川崎フロンターレオフィシャルグッズ&カフェ「AZZURRO NERO × FRO CAFE(フロカフェ)」本日オープン、「お風呂」コンセプトの店内を完全レポート
・2020/4/2エントリ 新型コロナウイルス影響で川崎市立学校は4月17日まで臨時休業に、市立図書館機能制限は「当面の間」に延長
・2020/4/3エントリ 新型コロナウイルス対応で武蔵小杉のグランツリー・ららテラス・東急スクエア・小杉プラザ・フロカフェなどが4月4日(土)・5日(日)臨時休業
・2020/4/5エントリ 川崎市内の新型コロナウイルス感染者が60名に到達:中原区12名が最多、性別・年代・職業別では「働き盛り男性会社員」が高比率に
・2020/4/7エントリ 新型コロナウイルス対応「緊急事態宣言」発令、武蔵小杉の東急スクエア・ららテラス・グランツリー・ヨーカドー等が4/8から一部除き長期休業に
・2020/4/10エントリ 上丸子山王町のブックカフェ「COYAMA」でオンライン古本市を開催、新型コロナウイルスによる臨時休業下でSNS活用
・2020/4/11エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数が本日過去最多18名増で累計114名に、中原区が最多・働き盛り会社員比率高まる
・2020/4/15エントリ 「ナチュラマーケット」が食品スーパー「ナチュラストアー」を期間限定開店、生産者・取引業者連携で新型コロナウイルス影響による食品ロスを防止
・2020/4/15エントリ 川崎フロンターレが新型コロナウイルス対策でオリジナルマスク販売、需要急減の陸前高田市・キャンプ地等の物産紹介にビデオ会議背景画像を配布
・2020/4/18エントリ 新型コロナウイルス対応で武蔵小杉周辺飲食店がテイクアウト拡大、センターロードで「くろちゃん」「くろべこ」が山形牛カルビ弁当や串焼き等販売
・2020/4/18エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数は4/18発表で172名に:全市で若干増加鈍化も最多・中原区はカーブ上昇、会社員比率は減少
神奈川県が、新型コロナウイルス対策としての「外出自粛要請後」の人口流動分析データを発表しています。
横浜駅、川崎駅、相模大野駅、横須賀中央駅など県内の主要駅周辺においては、感染被害発生前や緊急事態宣言前に比べて大幅な人口減がみられました。
一方、元住吉のブレーメン通り商店街、湘南の鵠沼海岸においては逆に人口が増加していることがわかりました。
■神奈川県が発表した人口流動分析データ(4月17日(金)15時時点と各時点の比較)
①前日:4月16日(木)15時時点
②緊急事態宣言前:4月7日(火)15時時点
③感染被害発生以前:1月18日(土)~2月14日(金)の4週間の平日・休日の平均
モニタリング地点 | ①前日比 | ②緊急事態宣言前比 | ③感染拡大前比 |
鵠沼海岸駅周辺 | +28.8% | +24.2% | +84.7% |
鎌倉駅周辺 | ▲0.9% | ▲11.6% | ▲37.7% |
箱根湯本周辺 | ▲10.7% | ▲26.5% | ▲45.4% |
横浜駅周辺 | ▲25.7% | ▲63.5% | ▲77.5% |
川崎駅周辺 | ▲29.1% | ▲55.9% | ▲68.1% |
藤沢駅周辺 | +1.8% | ▲18.4% | ▲32.9% |
小田原駅周辺 | ▲2.1% | ▲21.2% | ▲30.5% |
相模大野駅周辺 | ▲2.9% | ▲21.9% | ▲32.9% |
海老名駅周辺 | ▲0.7% | ▲18.6% | ▲33.0% |
横須賀中央駅周辺 | ▲5.0% | ▲23.4% | ▲34.3% |
松原商店街周辺 | ▲0.2% | +3.6% | +4.2% |
ブレーメン商店街周辺 | +0.1% | +11.6% | +22.4% |
※神奈川県発表資料より
※横浜駅周辺及び川崎駅周辺は4月18日(土)時点のデータを使用
このデータは、株式会社ドコモ・インサイトマーケティングの「モバイル空間統計」によるもので、携帯電話ネットワークのビッグデータを活用しています。
2020年1月18日~2月14日の4週間の平日・休日の平均を「感染拡大前」、4月6日(月)~7日(火)を「緊急事態宣言前」のデータとし、「緊急事態宣言後」の直近日(今回記事化は4月16日(木)のデータ)と比較を行っています。
ブレーメン通り商店街では、4月16日(木)のデータが、「緊急事態宣言前」よりも11.6%増、「感染拡大前」より22.4%増と大きく増加する結果になっています。
確かに緊急事態宣言後、「ブレーメン通り商店街が賑わっている」という証言を本サイトでもSNS等で複数見かけました。
それらの個々人の体感が、データで裏付けられた形です。
なお、上記データは神奈川県が更新しており、本日4月20日付で4月19日データをもとにした比較が発表されています。
ブレーメン通り商店街で増加がみられる点では共通ですが、4月17日データの方が比較対象が「平日」で揃っているため、こちらを掲載いたしました。
■ブレーメン通り商店街青年部twitter
Stay home.
— 公式ブレーメン通り商店街青年部 (@seinenbu_bremen) 2020年4月12日
家にいよう‼️ 商店街へ来て頂けるのは嬉しいです。しかし、どうか今はお買い物の時だけにしてください。皆さんの健康が1番大事‼️中原区にも感染してしまった方が出ております。もし現状が終息できた日には私達ブレーメントリオンが再び街を盛り上げます‼️#ブレーメン通り商店街 #元住吉 pic.twitter.com/J6dun54dxb
はっきり言わせていただきますと特に土日の元住吉周辺やブレーメン通りは危険地帯です。
— 公式ブレーメン通り商店街青年部 (@seinenbu_bremen) 2020年4月19日
こんなことを身内が言うと怒られそうですが、忖度している場合ではないです。お客様にだけ負担や協力を求めるのはおかしいです。青年部も理事と連携してやれるだけ動いてみます。不安にさせて申し訳ありません。
こうした現状を受けて、ブレーメン通り商店街青年部twitterでは、非常に強いトーンで注意喚起のメッセージを発信しています。
ここまで強いメッセージは、商店街自身からでないとなかなか出せませんね。
■賑わうブレーメン通り商店街(※過去の参考写真です。直近のものではありません)
ブレーメン通り商店街は、首都圏でも屈指の「賑わう商店街」として知られています。
新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言の発令により、武蔵小杉等周辺の大型商業施設が食品スーパー部門や日用品などを除いて休業となりました。
また日吉東急Avenueは食品スーパー部門で感染者が発生したことにより、全館が長期休業になっています。
もとより利便性の高い商店街に、周辺地域の買い物ニーズが集中したことや、リモートワークの拡大により平日の昼間人口が増加したことなどが背景にあるかもしれません。
ブレーメン通り商店街ほどではありませんが、「松原商店街」(横浜市)も増加しています。
他の地域では「鵠沼海岸周辺」が大幅に増加しているのも気になりますね。
詳細はわかりませんが、海岸の開けた場所ということで、お出かけが集中したものでしょうか。
武蔵小杉周辺でも、多摩川土手や河川敷などが休日には賑わっていたようです。
今回のように、感覚値ではなくデータを解析してみることは、事実を認識するためにたいへん重要だと思います。
【関連リンク】
・神奈川県ウェブサイト 神奈川県の外出自粛要請後の人口変動分析
・川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
・川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
・川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
・2020/3/5エントリ 新型コロナウイルス対策で東急スクエア・ららテラスなど武蔵小杉の商業施設が営業短縮、公共施設は機能縮小し各種イベントが中止に
・2020/3/11エントリ 東日本大震災から9年の武蔵小杉:川崎フロンターレが「ReMind-1」募金を実施、新型コロナ対応で街頭活動に代えて銀行振込で受付
・2020/3/19エントリ 武蔵小杉のソメイヨシノが開花、「第43回こすぎ名物花見市」「富士通フェスティバル春まつり川崎2020」「第35回中原桃まつり」は中止に
・2020/3/27エントリ 新型コロナウイルス拡大防止の外出自粛要請を受け、「武蔵小杉東急スクエア」「ららテラス武蔵小杉」が3月28日(土)、29日(日)臨時休業に
・2020/4/1エントリ 川崎フロンターレオフィシャルグッズ&カフェ「AZZURRO NERO × FRO CAFE(フロカフェ)」本日オープン、「お風呂」コンセプトの店内を完全レポート
・2020/4/2エントリ 新型コロナウイルス影響で川崎市立学校は4月17日まで臨時休業に、市立図書館機能制限は「当面の間」に延長
・2020/4/3エントリ 新型コロナウイルス対応で武蔵小杉のグランツリー・ららテラス・東急スクエア・小杉プラザ・フロカフェなどが4月4日(土)・5日(日)臨時休業
・2020/4/5エントリ 川崎市内の新型コロナウイルス感染者が60名に到達:中原区12名が最多、性別・年代・職業別では「働き盛り男性会社員」が高比率に
・2020/4/7エントリ 新型コロナウイルス対応「緊急事態宣言」発令、武蔵小杉の東急スクエア・ららテラス・グランツリー・ヨーカドー等が4/8から一部除き長期休業に
・2020/4/10エントリ 上丸子山王町のブックカフェ「COYAMA」でオンライン古本市を開催、新型コロナウイルスによる臨時休業下でSNS活用
・2020/4/11エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数が本日過去最多18名増で累計114名に、中原区が最多・働き盛り会社員比率高まる
・2020/4/15エントリ 「ナチュラマーケット」が食品スーパー「ナチュラストアー」を期間限定開店、生産者・取引業者連携で新型コロナウイルス影響による食品ロスを防止
・2020/4/15エントリ 川崎フロンターレが新型コロナウイルス対策でオリジナルマスク販売、需要急減の陸前高田市・キャンプ地等の物産紹介にビデオ会議背景画像を配布
・2020/4/18エントリ 新型コロナウイルス対応で武蔵小杉周辺飲食店がテイクアウト拡大、センターロードで「くろちゃん」「くろべこ」が山形牛カルビ弁当や串焼き等販売
・2020/4/18エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数は4/18発表で172名に:全市で若干増加鈍化も最多・中原区はカーブ上昇、会社員比率は減少