川崎市5/16発表の新型コロナウイルス感染者数は直近1週間で8名増(うち6名高齢者)、拡大抑制傾向続き新規感染上回る27名が退院
【Reporter:はつしも】
川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日を基本にグラフ化して提供をしております。
この1週間(5月10日~16日発表分)については、7日間のうち3日間は新たな感染者が発生せず、前週に比べて8名の増加でした。
これはその前の1週間と同じペースで、累計の感染者数は265人となりました。
今週増加した内、8名中6名が80歳以上の高齢者、7名が女性ということで、これも前週同様の傾向が続いています。
川崎市内の退院者は前週の50名から77名に増加し、感染者数の増加を上回りました。
その分、単純計算で医療機関のキャパシティが空いたことになります。
■川崎市内の感染者数の推移
■1日の感染者増加数の推移
最初に、川崎市内の感染者数の推移と、1日の感染者数の推移です。
これまでのピークは4月11日付の18名増加と、4月19日の16名増加でした。
そこからは感染者数の増加ペースが鈍化が続いています。
■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
こちらは、先週から集計している、川崎市内の感染者数の1週間移動平均です。
この単純移動平均は直近1週間の1日ごとの平均感染者数を示しております。
つまり【月火水木金土日】【火水木金土日月】【水木金土日月火】と1日ずつ平均7日間の範囲をずらしていくことで、曜日によるばらつきを抑制して推移を見ることができるわけです。
これにより移動平均を確認すると、4月16日(4月10~16日の7日間)をピークに、感染者数の増加がペースダウンしていることがわかります。
直近の5月14日、15日は3名ずつ感染者増加がありましたので、わずかに平均値が上がりました。
■川崎市内の検査人数
一方こちらは、川崎市内の検査人数の推移です。
前週は「感染者の発表がなかった日」に川崎市からのリリースがなく、検査人数のデータが得られなかったのですが、その後改善されて感染がなくても毎日データが発表されるようになりました。
上記のデータは発表日ベースのもので、基本的に前日の検査人数データを示しています。
土日影響と思われる5月11日、12日を除いて数十名単位での検査は行われています。
その中で8名の感染にとどまっていることは、感染拡大の抑制効果が出ていると評価しても良いと思います。
■川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数
本サイトでは前回より、川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数を集計することとしました。
なお、5月11日、12日、16日については感染者が発生しなかったため川崎市からのリリースがなく、退院者数と自宅療養者数のデータがありません。
直近での死亡者数は、17人です。
一方、累計の退院者数は前週の50名から77名に増加し、つまり1週間で27名退院したことになります。
新規感染者数が8名ですから、差し引き19名分は医療施設のキャパシティが空いたということになるでしょう。
このように感染者数を退院者数が上回る状況が続いていくことが大切です。
■区別の感染者数の推移
続いてこちらは、区別の感染者数の推移です。
下段の囲み内の数値は、5月9日時点発表数値との対比です。
今回は中原区の4名が最多ですが、このうち3名は同じグループホームの高齢者であることが川崎市から発表されています。
■区別の感染者数の割合
区別の感染者数割合を示すと、上記の通りです。
感染者数自体の増加が少なかったため、4名増加した中原区で1pt上昇した程度で、大きな変動はありませんでした。
■感染者数の男女比(累計)
■感染者数の男女比(5/3~5/16発表分)
こちらは感染者における累計の男女比と、直近2週間(5/3~5/16)の男女比です。
直近2週間では75%を女性が占める結果となりました。
■年代別の感染者数(累計)
■年代別の感染者数(5/3~5/16発表分)
年代別の感染者数も、同様に累計と直近2週間(5/3~5/16)に分けて見ていきましょう。
ご覧の通り、直近2週間では高齢者の割合が非常に高くなっています。
高齢者は平均寿命の長い女性の方が多いですから、感染者の男女比も女性の割合が高い結果となりました。
■職業別の感染者数
最後は、職業別の感染者数です。
こちらは前回から大きな変動はありません。
8名中6名が高齢者でしたから、「無職」の割合が2pt増加しました。
今回のグラフは、以上です。
GW期間中の外出自粛効果は、一定割合出たとみても良いと思います。
国内では大都市圏を除いて、緊急事態宣言の解除が行われています。
東京都、神奈川県などは解除ができる状態になく、まだまだ油断はできないところですね。
一部店舗等の営業再開も始まっているようですが、地域の皆様に客観的なデータがわかりやすく伝わるよう、また次の土曜日を基本に集計してお伝えしたいと思います。
【関連リンク】
・神奈川県ウェブサイト 神奈川県の外出自粛要請後の人口変動分析
・川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
・川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
・川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
・武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】
(新型コロナウイルス統計エントリ)
・2020/4/5エントリ 川崎市内の新型コロナウイルス感染者が60名に到達:中原区12名が最多、性別・年代・職業別では「働き盛り男性会社員」が高比率に
・2020/4/11エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数が本日過去最多18名増で累計114名に、中原区が最多・働き盛り会社員比率高まる
・2020/4/18エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数は4/18発表で172名に:全市で若干増加鈍化も最多・中原区はカーブ上昇、会社員比率は減少
・2020/4/25エントリ 川崎市4/25発表の新型コロナウイルス感染者数は224名・中原区上昇続く、男女比較では男性40~50代・女性20代が高比率に
・2020/5/2エントリ 川崎市5/2発表の新型コロナウイルス感染者数は累計249名、1週間移動平均では4/16をピークに増加が鈍化
・2020/5/9エントリ 川崎市5/9発表の新型コロナウイルス感染者数は直近1週間で8名増(内4名医療従事者)に留まる、退院者は50名に
川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日を基本にグラフ化して提供をしております。
この1週間(5月10日~16日発表分)については、7日間のうち3日間は新たな感染者が発生せず、前週に比べて8名の増加でした。
これはその前の1週間と同じペースで、累計の感染者数は265人となりました。
今週増加した内、8名中6名が80歳以上の高齢者、7名が女性ということで、これも前週同様の傾向が続いています。
川崎市内の退院者は前週の50名から77名に増加し、感染者数の増加を上回りました。
その分、単純計算で医療機関のキャパシティが空いたことになります。
■川崎市内の感染者数の推移
■1日の感染者増加数の推移
最初に、川崎市内の感染者数の推移と、1日の感染者数の推移です。
これまでのピークは4月11日付の18名増加と、4月19日の16名増加でした。
そこからは感染者数の増加ペースが鈍化が続いています。
■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
こちらは、先週から集計している、川崎市内の感染者数の1週間移動平均です。
この単純移動平均は直近1週間の1日ごとの平均感染者数を示しております。
つまり【月火水木金土日】【火水木金土日月】【水木金土日月火】と1日ずつ平均7日間の範囲をずらしていくことで、曜日によるばらつきを抑制して推移を見ることができるわけです。
これにより移動平均を確認すると、4月16日(4月10~16日の7日間)をピークに、感染者数の増加がペースダウンしていることがわかります。
直近の5月14日、15日は3名ずつ感染者増加がありましたので、わずかに平均値が上がりました。
■川崎市内の検査人数
一方こちらは、川崎市内の検査人数の推移です。
前週は「感染者の発表がなかった日」に川崎市からのリリースがなく、検査人数のデータが得られなかったのですが、その後改善されて感染がなくても毎日データが発表されるようになりました。
上記のデータは発表日ベースのもので、基本的に前日の検査人数データを示しています。
土日影響と思われる5月11日、12日を除いて数十名単位での検査は行われています。
その中で8名の感染にとどまっていることは、感染拡大の抑制効果が出ていると評価しても良いと思います。
■川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数
本サイトでは前回より、川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数を集計することとしました。
なお、5月11日、12日、16日については感染者が発生しなかったため川崎市からのリリースがなく、退院者数と自宅療養者数のデータがありません。
直近での死亡者数は、17人です。
一方、累計の退院者数は前週の50名から77名に増加し、つまり1週間で27名退院したことになります。
新規感染者数が8名ですから、差し引き19名分は医療施設のキャパシティが空いたということになるでしょう。
このように感染者数を退院者数が上回る状況が続いていくことが大切です。
■区別の感染者数の推移
続いてこちらは、区別の感染者数の推移です。
下段の囲み内の数値は、5月9日時点発表数値との対比です。
今回は中原区の4名が最多ですが、このうち3名は同じグループホームの高齢者であることが川崎市から発表されています。
■区別の感染者数の割合
区別の感染者数割合を示すと、上記の通りです。
感染者数自体の増加が少なかったため、4名増加した中原区で1pt上昇した程度で、大きな変動はありませんでした。
■感染者数の男女比(累計)
■感染者数の男女比(5/3~5/16発表分)
こちらは感染者における累計の男女比と、直近2週間(5/3~5/16)の男女比です。
直近2週間では75%を女性が占める結果となりました。
■年代別の感染者数(累計)
■年代別の感染者数(5/3~5/16発表分)
年代別の感染者数も、同様に累計と直近2週間(5/3~5/16)に分けて見ていきましょう。
ご覧の通り、直近2週間では高齢者の割合が非常に高くなっています。
高齢者は平均寿命の長い女性の方が多いですから、感染者の男女比も女性の割合が高い結果となりました。
■職業別の感染者数
最後は、職業別の感染者数です。
こちらは前回から大きな変動はありません。
8名中6名が高齢者でしたから、「無職」の割合が2pt増加しました。
今回のグラフは、以上です。
GW期間中の外出自粛効果は、一定割合出たとみても良いと思います。
国内では大都市圏を除いて、緊急事態宣言の解除が行われています。
東京都、神奈川県などは解除ができる状態になく、まだまだ油断はできないところですね。
一部店舗等の営業再開も始まっているようですが、地域の皆様に客観的なデータがわかりやすく伝わるよう、また次の土曜日を基本に集計してお伝えしたいと思います。
【関連リンク】
・神奈川県ウェブサイト 神奈川県の外出自粛要請後の人口変動分析
・川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
・川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
・川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
・武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】
(新型コロナウイルス統計エントリ)
・2020/4/5エントリ 川崎市内の新型コロナウイルス感染者が60名に到達:中原区12名が最多、性別・年代・職業別では「働き盛り男性会社員」が高比率に
・2020/4/11エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数が本日過去最多18名増で累計114名に、中原区が最多・働き盛り会社員比率高まる
・2020/4/18エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数は4/18発表で172名に:全市で若干増加鈍化も最多・中原区はカーブ上昇、会社員比率は減少
・2020/4/25エントリ 川崎市4/25発表の新型コロナウイルス感染者数は224名・中原区上昇続く、男女比較では男性40~50代・女性20代が高比率に
・2020/5/2エントリ 川崎市5/2発表の新型コロナウイルス感染者数は累計249名、1週間移動平均では4/16をピークに増加が鈍化
・2020/5/9エントリ 川崎市5/9発表の新型コロナウイルス感染者数は直近1週間で8名増(内4名医療従事者)に留まる、退院者は50名に