川崎市5/23発表の新型コロナウイルス感染者数は直近1週間で4名増、同期間の「人口10万人あたり感染者数」は0.26人に
【Reporter:はつしも】
川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日を基本にグラフ化して提供をしております。
この1週間(5月17日~23日発表分)については、7日間のうち4日間は新たな感染者が発生せず、前週に比べて4名の増加、累計269人にとどまりました。
「直近1週間の人口10万人あたり感染者数」に置きなおすと、川崎市は直近1週間で「0.26人」となり、政府から緊急事態宣言の解除基準の一つとして示されている「0.5人」をクリアしています。
■川崎市内の感染者数の推移
■1日の感染者増加数の推移
最初に、川崎市内の感染者数の推移と、1日の感染者数の推移です。
これまでのピークは4月11日付の18名増加と、4月19日の16名増加でしたが、そこから緊急事態宣言発令に伴う外出自粛等が効果を表し、感染者数の増加ペースが鈍化しました。
特にこの1週間は、感染者数が4名と感染拡大後最少の数値となりました。
■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
こちらは川崎市内の感染者数の1週間移動平均です。
この単純移動平均は直近1週間の1日ごとの平均感染者数を示しております。
つまり【月火水木金土日】【火水木金土日月】【水木金土日月火】と1日ずつ平均7日間の範囲をずらしていくことで、曜日によるばらつきを抑制して推移を検証できます。
これにより移動平均を確認すると、最新の1週間では1日あたり感染者数が0.6人となっていました。
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】
現在、政府からは緊急事態宣言解除の基準のひとつとして、「直近1週間人口10万人あたりの感染者が0.5人を下回ること」が示されています。
緊急事態宣言は都道府県単位ですから、川崎市だけで達成しても解除にはならないわけですが、ここで川崎市のデータを算出してみました。
すると、4月17日、18日の「4.3人」をワーストにその後減少傾向が続き、最新の1週間では「0.26人」と基準をクリアしていることがわかりました。
■川崎市内の検査人数
続いて、川崎市内の検査人数の推移です。
上記のデータは発表日ベースのもので、基本的に前日の検査人数データを示しています。
土日影響によるばらつきはありますが、一定数の検査は毎日行われています。
検査数は徐々に減少していますが、感染者数の減少傾向を踏まえると、取り立てて不自然ではないように思います。
■川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数
前々回より、川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数を集計しております。
ただし、感染者が発生しない日は川崎市からのリリースがなく、一部データがありません。
直近での死亡者数は、先週より2名増加して19人です。
一方、累計の退院者数は前週の77名から少なくとも96名に増加し、つまり1週間で19名は退院したことになります。
感染者数増加が4名に抑えられていますから、医療キャパとしては前週より改善されたということになるでしょう。
■区別の感染者数の推移
■区別の感染者数の割合
■感染者数の男女比
■年代別の感染者数
■職業別の感染者数
その他、区別・男女別・年齢別・職業別の感染者数でにつきましては、感染者数自体が4名しか増加していませんので、前週からほぼ変動はありません。
同じようなグラフの再掲となりますので、説明は割愛させていただきます。
今回のグラフは、以上です。
川崎市では、5月末日までに緊急事態宣言が解除されば、6月1日から市立学校の分散登校を開始し、6月15日から給食ありの通常登校を再開するものとしています。
緊急事態宣言の解除については、5月25日(月)に判断が示される見込みとなっていますので、この土日の状況がキーとなるわけです。
川崎市については状況は改善されてきているのが明確ですが、東京都を含めた1都3県は一体的な判断が必要とされていることから、首都圏全体での動向が注目されるところです。
本サイトでの統計報告も、できれば今回で役割を終えられるような状況になればよいと思いますが、現段階で楽観視はできませんね。
【関連リンク】
・神奈川県ウェブサイト 神奈川県の外出自粛要請後の人口変動分析
・川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
・川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
・川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
・武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】
(市立学校の対応)
・2020/4/2エントリ 新型コロナウイルス影響で川崎市立学校は4月17日まで臨時休業に、市立図書館機能制限は「当面の間」に延長
・2020/5/21エントリ 川崎市が5月末までの緊急事態宣言解除を前提に市立学校の6/1から分散登校・6/15から給食あり通常登校の開始方針を発表、休暇は夏16日・冬10日程度に
(新型コロナウイルス統計エントリ)
・2020/4/5エントリ 川崎市内の新型コロナウイルス感染者が60名に到達:中原区12名が最多、性別・年代・職業別では「働き盛り男性会社員」が高比率に
・2020/4/11エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数が本日過去最多18名増で累計114名に、中原区が最多・働き盛り会社員比率高まる
・2020/4/18エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数は4/18発表で172名に:全市で若干増加鈍化も最多・中原区はカーブ上昇、会社員比率は減少
・2020/4/20エントリ 神奈川県が県内12地点の人口流動分析データを発表・更新、ブレーメン通り商店街では緊急事態宣言後に人出が増加
・2020/4/25エントリ 川崎市4/25発表の新型コロナウイルス感染者数は224名・中原区上昇続く、男女比較では男性40~50代・女性20代が高比率に
・2020/5/2エントリ 川崎市5/2発表の新型コロナウイルス感染者数は累計249名、1週間移動平均では4/16をピークに増加が鈍化
・2020/5/9エントリ 川崎市5/9発表の新型コロナウイルス感染者数は直近1週間で8名増(内4名医療従事者)に留まる、退院者は50名に
・2020/5/16エントリ 川崎市5/16発表の新型コロナウイルス感染者数は直近1週間で8名増(うち6名高齢者)、拡大抑制傾向続き新規感染上回る27名が退院
川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日を基本にグラフ化して提供をしております。
この1週間(5月17日~23日発表分)については、7日間のうち4日間は新たな感染者が発生せず、前週に比べて4名の増加、累計269人にとどまりました。
「直近1週間の人口10万人あたり感染者数」に置きなおすと、川崎市は直近1週間で「0.26人」となり、政府から緊急事態宣言の解除基準の一つとして示されている「0.5人」をクリアしています。
■川崎市内の感染者数の推移
■1日の感染者増加数の推移
最初に、川崎市内の感染者数の推移と、1日の感染者数の推移です。
これまでのピークは4月11日付の18名増加と、4月19日の16名増加でしたが、そこから緊急事態宣言発令に伴う外出自粛等が効果を表し、感染者数の増加ペースが鈍化しました。
特にこの1週間は、感染者数が4名と感染拡大後最少の数値となりました。
■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
こちらは川崎市内の感染者数の1週間移動平均です。
この単純移動平均は直近1週間の1日ごとの平均感染者数を示しております。
つまり【月火水木金土日】【火水木金土日月】【水木金土日月火】と1日ずつ平均7日間の範囲をずらしていくことで、曜日によるばらつきを抑制して推移を検証できます。
これにより移動平均を確認すると、最新の1週間では1日あたり感染者数が0.6人となっていました。
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】
現在、政府からは緊急事態宣言解除の基準のひとつとして、「直近1週間人口10万人あたりの感染者が0.5人を下回ること」が示されています。
緊急事態宣言は都道府県単位ですから、川崎市だけで達成しても解除にはならないわけですが、ここで川崎市のデータを算出してみました。
すると、4月17日、18日の「4.3人」をワーストにその後減少傾向が続き、最新の1週間では「0.26人」と基準をクリアしていることがわかりました。
■川崎市内の検査人数
続いて、川崎市内の検査人数の推移です。
上記のデータは発表日ベースのもので、基本的に前日の検査人数データを示しています。
土日影響によるばらつきはありますが、一定数の検査は毎日行われています。
検査数は徐々に減少していますが、感染者数の減少傾向を踏まえると、取り立てて不自然ではないように思います。
■川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数
前々回より、川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数を集計しております。
ただし、感染者が発生しない日は川崎市からのリリースがなく、一部データがありません。
直近での死亡者数は、先週より2名増加して19人です。
一方、累計の退院者数は前週の77名から少なくとも96名に増加し、つまり1週間で19名は退院したことになります。
感染者数増加が4名に抑えられていますから、医療キャパとしては前週より改善されたということになるでしょう。
■区別の感染者数の推移
■区別の感染者数の割合
■感染者数の男女比
■年代別の感染者数
■職業別の感染者数
その他、区別・男女別・年齢別・職業別の感染者数でにつきましては、感染者数自体が4名しか増加していませんので、前週からほぼ変動はありません。
同じようなグラフの再掲となりますので、説明は割愛させていただきます。
今回のグラフは、以上です。
川崎市では、5月末日までに緊急事態宣言が解除されば、6月1日から市立学校の分散登校を開始し、6月15日から給食ありの通常登校を再開するものとしています。
緊急事態宣言の解除については、5月25日(月)に判断が示される見込みとなっていますので、この土日の状況がキーとなるわけです。
川崎市については状況は改善されてきているのが明確ですが、東京都を含めた1都3県は一体的な判断が必要とされていることから、首都圏全体での動向が注目されるところです。
本サイトでの統計報告も、できれば今回で役割を終えられるような状況になればよいと思いますが、現段階で楽観視はできませんね。
【関連リンク】
・神奈川県ウェブサイト 神奈川県の外出自粛要請後の人口変動分析
・川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
・川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
・川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
・武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】
(市立学校の対応)
・2020/4/2エントリ 新型コロナウイルス影響で川崎市立学校は4月17日まで臨時休業に、市立図書館機能制限は「当面の間」に延長
・2020/5/21エントリ 川崎市が5月末までの緊急事態宣言解除を前提に市立学校の6/1から分散登校・6/15から給食あり通常登校の開始方針を発表、休暇は夏16日・冬10日程度に
(新型コロナウイルス統計エントリ)
・2020/4/5エントリ 川崎市内の新型コロナウイルス感染者が60名に到達:中原区12名が最多、性別・年代・職業別では「働き盛り男性会社員」が高比率に
・2020/4/11エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数が本日過去最多18名増で累計114名に、中原区が最多・働き盛り会社員比率高まる
・2020/4/18エントリ 川崎市の新型コロナウイルス感染者数は4/18発表で172名に:全市で若干増加鈍化も最多・中原区はカーブ上昇、会社員比率は減少
・2020/4/20エントリ 神奈川県が県内12地点の人口流動分析データを発表・更新、ブレーメン通り商店街では緊急事態宣言後に人出が増加
・2020/4/25エントリ 川崎市4/25発表の新型コロナウイルス感染者数は224名・中原区上昇続く、男女比較では男性40~50代・女性20代が高比率に
・2020/5/2エントリ 川崎市5/2発表の新型コロナウイルス感染者数は累計249名、1週間移動平均では4/16をピークに増加が鈍化
・2020/5/9エントリ 川崎市5/9発表の新型コロナウイルス感染者数は直近1週間で8名増(内4名医療従事者)に留まる、退院者は50名に
・2020/5/16エントリ 川崎市5/16発表の新型コロナウイルス感染者数は直近1週間で8名増(うち6名高齢者)、拡大抑制傾向続き新規感染上回る27名が退院