川崎フロンターレが札幌戦で等々力陸上競技場を中村憲剛一色に演出、「陸前高田ランド」ではご当地グルメに賑わい
【Reporter:はつしも】
本日、J1リーグ第26節「川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌戦」が等々力陸上競技場で開催されました。
中村憲剛選手が11月1日に今シーズン限りでの現役引退を発表してから最初のリーグ戦でしたが、開始直後からコンサドーレ札幌の厳しいプレッシャーに晒され、中盤でのボールロストが相次ぎました。
後半、中村憲剛選手らを投入するも及ばす、ボールロストからのショートカウンターによる2失点で0-2で敗北しました。
川崎フロンターレが更新を続けてきたJ1リーグの連勝記録は、12でストップしました。
一方、本日は中村憲剛選手の引退を受けたプロモーション「One Four KENGO」の一環として、等々力陸上競技場周辺全体に中村憲剛選手ののぼりや横断幕などが全面展開されました。
さらに毎年人気のホームゲームイベント「陸前高田ランド」が開催され、リーグ再開後最も多くの方が等々力陸上競技場周辺に集まりました。
■「One Four KENGO」プロモーションが展開された等々力陸上競技場周辺
中村憲剛選手は、川崎フロンターレの記録と記憶に残る、クラブの歴史を作ったといっても過言ではない選手です。
そんな中村憲剛選手への敬意を表して、「ケンゴの功績を称えるため、ケンゴへの感謝の気持ちを持って、最後は私たちがケンゴのために一つになろう!」という想いでスタートするのが「One Four KENGO」プロモーションです。
「One Four」は、同選手の背番号「14」にかけたものです。
プロモーションの本格的な開始はまだこれからですが、本日、まず誰の目にも入ったのが等々力陸上競技場メインスタンドに設置されれた「One Four KENGO」の横断幕でした。
■中村憲剛選手の1~18年目を記録したのぼり
そして等々力陸上競技場の内外には、中村憲剛選手の18年分の写真を記録したのぼりが、いたるところに設置されていました。
短期間に、よくこれだけ準備したものと驚くほどの徹底ぶりです。
■中村憲剛選手のフォトスポット
こちらは、中村憲剛選手のフォトスポットです。
残されたリーグ優勝と、天皇杯優勝をぜひとも中村憲剛選手と果たしたいところですね。
■試合前、リラックスした表情を見せる中村憲剛選手
■後半出場でフリーキックを蹴る中村憲剛選手
本日の中村憲剛選手は、後半70分からの出場となりました。
前半からいつものように中盤を支配できず、後半スタートから田中碧選手を投入して好転を図るも、ゲーム全体として札幌が上回っていた印象です。
そんな中、終盤0-2から挽回すべく、中村憲剛選手はストライカーの宮代大聖選手、サイドから攻撃の起点になれる登里享平選手と同時に投入され、最後まで果敢にゴールに迫りました。
■チャナティップ・守田英正両選手のマッチアップ
■チャナティップ選手とセンターバックの谷口彰悟・ジェジエウ両選手
北海道コンサドーレ札幌で際立っていたのは、タイ代表・チャナティップ選手のスピードです。
川崎フロンターレの守備も、なかなか対応には苦慮していたように思います。
■プレースキックも任されるようになった田中碧選手
サッカーにおいて、プレースキック(コーナーキックやフリーキックなど)を蹴る選手は各クラブでおおよそ決まっているものです。
近年、川崎フロンターレでは中村憲剛選手が主なプレースキッカーであり、同選手不在の時は大島僚太選手やユース出身の脇坂泰斗選手などが蹴るケースが多くなっていました。
それが最近では、中村憲剛選手がピッチに居る場合でも、同じくユース出身の田中碧選手が蹴るケースが増えてきました。
プレースキックは得点に直接つながる可能性があるプレーで、それを任されるというのはキックの精度への信頼感が必要です。
中村憲剛選手がつとめてきた役割を受け継げる選手も、着実に育ってきています。
■中村憲剛選手とともに投入された宮代大聖選手
■インサイドハーフで起用された旗手怜央選手(左)
■試合終了後の中村憲剛選手
試合終了後、中村憲剛選手はインタビューに答えて、
「チームバスで等々力に入ってきたときにのぼりや横断幕が掲げてあって、それはもう感謝の気持ちしかないです」
「負けはどんなときも悔しい。まして自分が(現役引退を)発表したあとの試合なので絶対勝ちたかった。責任を感じています」
と悔しさを強くにじませました。
■サポーターエリアでの立ち見応援・鳴り物・横断幕が解禁
なお、この試合から等々力陸上競技場では、「一部サポーターエリア(Gゾーン)での立ち見応援・鳴り物」「スタジアム内の横断幕の掲示」などが解禁されました。
太鼓と手拍子での応援はまだ試行錯誤という部分もありましたが、リーグ再開直後に比べて徐々に応援らしくなってきました。
入場者数の上限はいまだ定員の50%程度の12,000人で、この日は11,165人が来場しました。
これは前節の11,061人を上回り、リーグ再開後等々力陸上競技場の最多記録を更新しています。
今シーズンについては、まださらに緩和が行われる可能性もありますが、シーズン中に完全に元に戻ることはないでしょう。
おおよそ現状レベル、または多少の緩和が行われた程度の規制下で開催となるのではないでしょうか。
■「陸前高田ランド・秋」
さて、本日のもうひとつの目玉は「陸前高田ランド・秋」です。
これは陸前高田市との友好協定に基づく取り組みで、陸前高田市の物産・グルメ等が等々力陸上競技場周辺に集まる人気イベントです。
■三陸ラーメン
こちらは、一番人気「三陸ラーメン」です。
ねぎ、ホタテ、まつも、めかぶ、わかめが入った、三陸の磯の香りを再現した一品です。
イベント開始早々から、長い行列ができていました。
■「たかたのゆめ」新米ごはん
続いてこちらは、「たかたのゆめ」新米ごはんです。
「たかたのゆめ」は陸前高田市のブランド米です。
川崎フロンターレとの協力による田んぼ「ふろん太」でも収穫され、日本酒「青椿」の原料として使われました。
■「きのこのSATO」しいたけのバター焼き
そしてこちらも人気の「きのこのSATO」のしいたけのバター焼きです。
香りよく、弾力ある食感がくせになります。
■陸前高田市との活動紹介
陸前高田ランドでは、毎年陸前高田市との取り組みを紹介しています。
今年は新たに2020年のパネルが設置されました。
本サイトでもご紹介した「ふろん田」、ふろん田のお米から作った日本酒「青椿」もここで紹介されていました。
■「たかたのゆめちゃん」
■「たかたのゆめちゃん」ゆるキャラグランプリ日本一記念グッズ
本日は、陸前高田市のマスコットキャラクター「たかたのゆめちゃん」が来場しました。
「たかたのゆめちゃん」は、先般のゆるキャラグランプリで1位に輝き、見事初タイトルを獲得しました。
「陸前高田ランド・秋」では、そんな「たかたのゆめちゃん」の日本一記念グッズも販売していました。
本日の等々力陸上競技場はリーグ再開後最多入場者数でしたが、「陸前高田ランド」もまた、リーグ再開後もっとも多くの方が集まったように思われます。
ただ、「三陸ラーメン」などは長い行列ができたものの、スタッフの方が随時間隔をあけるように声掛けをしたり、行列が一定以上まできた段階で列形成を中止するなど、安全に配慮した運営をしていました。
実は今季、週末のホームゲームは本日が最後となります。
残りのホームゲームはいずれも平日開催ですが、今後も「川崎ものづくりフェア」(※先月台風接近で中止になったもの)などのイベントが予定されています。
イベントを楽しみつつ、川崎フロンターレのリーグ優勝に向けての戦い、中村憲剛選手の現役最後の活躍を見届けてみてはいかがでしょうか。
(試合写真撮影 株式会社fawn 本平基)
【関連リンク】
・DAZN 川崎フロンターレクラブ応援プラン専用ページ
・中村憲剛オフィシャルブログ 引退会見
・中村憲剛twitter
・川崎フロンターレ 中村憲剛選手現役引退のお知らせ
・川崎フロンターレ One Four KENGOプロモーション実施のお知らせ
・川崎フロンターレ 第26節 ゲーム記録
・2018/9/16エントリ 川崎フロンターレ選手会と「とどろき水辺の楽校」による「多摩川エコラシコ」が本日開催、9選手参加によりごみ拾いや水辺の学習活動を展開
・2020/8/29エントリ 川崎フロンターレ中村憲剛選手が10か月ぶり復帰弾で清水を5-0撃破、始球式出演ダンディ坂野さんとゴールパフォーマンス「ゲッツ」共演
・2020/9/24エントリ 川崎フロンターレが中村憲剛・キングカズ・中村俊輔ら揃い踏みレジェンド対決制し6連勝、コロッケさんがYMCAショーで登場
・2020/10/10エントリ 川崎フロンターレが中村憲剛スタメンで仙台戦制し2度目のリーグ9連勝、入場上限1万人超に緩和し「エコ暮らしこフェア」縮小開催
・2020/10/31エントリ 中村憲剛40歳誕生日弾で川崎フロンターレがリーグ新12連勝、フロンパークではゆかりの地域の物産販売やいもほり体験実施
・2020/11/1エントリ 川崎フロンターレ一筋18年。40歳誕生日弾翌日、中村憲剛選手が今季限りでの現役引退を発表
本日、J1リーグ第26節「川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌戦」が等々力陸上競技場で開催されました。
中村憲剛選手が11月1日に今シーズン限りでの現役引退を発表してから最初のリーグ戦でしたが、開始直後からコンサドーレ札幌の厳しいプレッシャーに晒され、中盤でのボールロストが相次ぎました。
後半、中村憲剛選手らを投入するも及ばす、ボールロストからのショートカウンターによる2失点で0-2で敗北しました。
川崎フロンターレが更新を続けてきたJ1リーグの連勝記録は、12でストップしました。
一方、本日は中村憲剛選手の引退を受けたプロモーション「One Four KENGO」の一環として、等々力陸上競技場周辺全体に中村憲剛選手ののぼりや横断幕などが全面展開されました。
さらに毎年人気のホームゲームイベント「陸前高田ランド」が開催され、リーグ再開後最も多くの方が等々力陸上競技場周辺に集まりました。
■「One Four KENGO」プロモーションが展開された等々力陸上競技場周辺
中村憲剛選手は、川崎フロンターレの記録と記憶に残る、クラブの歴史を作ったといっても過言ではない選手です。
そんな中村憲剛選手への敬意を表して、「ケンゴの功績を称えるため、ケンゴへの感謝の気持ちを持って、最後は私たちがケンゴのために一つになろう!」という想いでスタートするのが「One Four KENGO」プロモーションです。
「One Four」は、同選手の背番号「14」にかけたものです。
プロモーションの本格的な開始はまだこれからですが、本日、まず誰の目にも入ったのが等々力陸上競技場メインスタンドに設置されれた「One Four KENGO」の横断幕でした。
■中村憲剛選手の1~18年目を記録したのぼり
そして等々力陸上競技場の内外には、中村憲剛選手の18年分の写真を記録したのぼりが、いたるところに設置されていました。
短期間に、よくこれだけ準備したものと驚くほどの徹底ぶりです。
■中村憲剛選手のフォトスポット
こちらは、中村憲剛選手のフォトスポットです。
残されたリーグ優勝と、天皇杯優勝をぜひとも中村憲剛選手と果たしたいところですね。
■試合前、リラックスした表情を見せる中村憲剛選手
■後半出場でフリーキックを蹴る中村憲剛選手
本日の中村憲剛選手は、後半70分からの出場となりました。
前半からいつものように中盤を支配できず、後半スタートから田中碧選手を投入して好転を図るも、ゲーム全体として札幌が上回っていた印象です。
そんな中、終盤0-2から挽回すべく、中村憲剛選手はストライカーの宮代大聖選手、サイドから攻撃の起点になれる登里享平選手と同時に投入され、最後まで果敢にゴールに迫りました。
■チャナティップ・守田英正両選手のマッチアップ
■チャナティップ選手とセンターバックの谷口彰悟・ジェジエウ両選手
北海道コンサドーレ札幌で際立っていたのは、タイ代表・チャナティップ選手のスピードです。
川崎フロンターレの守備も、なかなか対応には苦慮していたように思います。
■プレースキックも任されるようになった田中碧選手
サッカーにおいて、プレースキック(コーナーキックやフリーキックなど)を蹴る選手は各クラブでおおよそ決まっているものです。
近年、川崎フロンターレでは中村憲剛選手が主なプレースキッカーであり、同選手不在の時は大島僚太選手やユース出身の脇坂泰斗選手などが蹴るケースが多くなっていました。
それが最近では、中村憲剛選手がピッチに居る場合でも、同じくユース出身の田中碧選手が蹴るケースが増えてきました。
プレースキックは得点に直接つながる可能性があるプレーで、それを任されるというのはキックの精度への信頼感が必要です。
中村憲剛選手がつとめてきた役割を受け継げる選手も、着実に育ってきています。
■中村憲剛選手とともに投入された宮代大聖選手
■インサイドハーフで起用された旗手怜央選手(左)
■試合終了後の中村憲剛選手
試合終了後、中村憲剛選手はインタビューに答えて、
「チームバスで等々力に入ってきたときにのぼりや横断幕が掲げてあって、それはもう感謝の気持ちしかないです」
「負けはどんなときも悔しい。まして自分が(現役引退を)発表したあとの試合なので絶対勝ちたかった。責任を感じています」
と悔しさを強くにじませました。
■サポーターエリアでの立ち見応援・鳴り物・横断幕が解禁
なお、この試合から等々力陸上競技場では、「一部サポーターエリア(Gゾーン)での立ち見応援・鳴り物」「スタジアム内の横断幕の掲示」などが解禁されました。
太鼓と手拍子での応援はまだ試行錯誤という部分もありましたが、リーグ再開直後に比べて徐々に応援らしくなってきました。
入場者数の上限はいまだ定員の50%程度の12,000人で、この日は11,165人が来場しました。
これは前節の11,061人を上回り、リーグ再開後等々力陸上競技場の最多記録を更新しています。
今シーズンについては、まださらに緩和が行われる可能性もありますが、シーズン中に完全に元に戻ることはないでしょう。
おおよそ現状レベル、または多少の緩和が行われた程度の規制下で開催となるのではないでしょうか。
■「陸前高田ランド・秋」
さて、本日のもうひとつの目玉は「陸前高田ランド・秋」です。
これは陸前高田市との友好協定に基づく取り組みで、陸前高田市の物産・グルメ等が等々力陸上競技場周辺に集まる人気イベントです。
■三陸ラーメン
こちらは、一番人気「三陸ラーメン」です。
ねぎ、ホタテ、まつも、めかぶ、わかめが入った、三陸の磯の香りを再現した一品です。
イベント開始早々から、長い行列ができていました。
■「たかたのゆめ」新米ごはん
続いてこちらは、「たかたのゆめ」新米ごはんです。
「たかたのゆめ」は陸前高田市のブランド米です。
川崎フロンターレとの協力による田んぼ「ふろん太」でも収穫され、日本酒「青椿」の原料として使われました。
■「きのこのSATO」しいたけのバター焼き
そしてこちらも人気の「きのこのSATO」のしいたけのバター焼きです。
香りよく、弾力ある食感がくせになります。
■陸前高田市との活動紹介
陸前高田ランドでは、毎年陸前高田市との取り組みを紹介しています。
今年は新たに2020年のパネルが設置されました。
本サイトでもご紹介した「ふろん田」、ふろん田のお米から作った日本酒「青椿」もここで紹介されていました。
■「たかたのゆめちゃん」
■「たかたのゆめちゃん」ゆるキャラグランプリ日本一記念グッズ
本日は、陸前高田市のマスコットキャラクター「たかたのゆめちゃん」が来場しました。
「たかたのゆめちゃん」は、先般のゆるキャラグランプリで1位に輝き、見事初タイトルを獲得しました。
「陸前高田ランド・秋」では、そんな「たかたのゆめちゃん」の日本一記念グッズも販売していました。
本日の等々力陸上競技場はリーグ再開後最多入場者数でしたが、「陸前高田ランド」もまた、リーグ再開後もっとも多くの方が集まったように思われます。
ただ、「三陸ラーメン」などは長い行列ができたものの、スタッフの方が随時間隔をあけるように声掛けをしたり、行列が一定以上まできた段階で列形成を中止するなど、安全に配慮した運営をしていました。
実は今季、週末のホームゲームは本日が最後となります。
残りのホームゲームはいずれも平日開催ですが、今後も「川崎ものづくりフェア」(※先月台風接近で中止になったもの)などのイベントが予定されています。
イベントを楽しみつつ、川崎フロンターレのリーグ優勝に向けての戦い、中村憲剛選手の現役最後の活躍を見届けてみてはいかがでしょうか。
(試合写真撮影 株式会社fawn 本平基)
【関連リンク】
・DAZN 川崎フロンターレクラブ応援プラン専用ページ
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・川崎フロンターレ 中村憲剛選手現役引退のお知らせ
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