「なかはらミュージカル」第9回公演が中原市民館で上演成功、リモート稽古経て映像&ライブパフォーマンスが輝く
【Reporter:はつしも】
中原区の市民ミュージカル「なかはらミュージカル」の第9回公演「Keep Smiling~なかはらミュージカルファミリーライブ~」が、2021年3月6日(土)、7日(日)に中原市民館において上演されました。
今回は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、稽古はオンラインを併用しました。
また当日は入場者数を制限するとともに、映像投影にライブパフォーマンスを組み合わせた演出での上演となりました。
■講師陣によるライブ
「なかはらミュージカル(なかミュー)」は、世代を超えた豊かな「交流の場」作りや、人や街への理解を深めることによるシビックプライドの醸成、また次代を担う子どもたちに実りある体験を提供することで、未来の「まちづくり」「ひとづくり」に貢献することを活動の目的としています。
毎回中原区の歴史などをテーマに、プロの指導によるクオリティの高い舞台を作り上げています。
今回はコロナ禍のもと、例年のように稽古を重ねてフルスペックのミュージカルを上演することはできませんでした。
そのため、前半は講師陣によるライブが行われました。
■ピアノ・松本麻衣さんと&ドラム・石川勇人さんのユニット「You&My」
■洗足学園音楽大学出身のボーカル Nana・Yuri・Kana
■ボーカル・津覇菜々(Nana)さん
■ボーカル・樋口友理(Yuri)さん
■ボーカル・吉川加那(Kana)さん
なかはらミュージカルは2日間、各日2回上演されまして、出演者は2組に分かれて回により異なります。
本サイトが取材させて頂いた回では、ピアノ&ドラムのユニット「You&My」と、洗足学園音楽大学卒の3人のボーカルによるライブでした。
「You&My」は、第5回から音楽・歌唱指導を担当する松本麻衣さんと、本公演で伴奏をする石川勇人さんのユニットです。
お二人の素敵な演奏に、洗足学園音楽大学卒の3人のボーカルの圧倒的な声量が加わり、「なかはらミュージカル」の過去ナンバーから9曲を楽しませていただきました。
■「なかはらミュージカル」映像と出演者によるパフォーマンス
そして講師陣によるライブ終了後、換気のための休憩時間を挟んで「なかはらミュージカル」出演者によるパフォーマンスです。
今回は映像とライブを組み合わせての上演となりました。
■Youtube動画 2017「多摩川DEN」2018「新・多摩川DEN」オープニング
今回、公演で使われた映像は、公演終了後にYoutubeで公開されました。
冒頭は「多摩川DEN」「新・多摩川DEN」のオープニング曲です。
多摩川の水の恵みが育んだ、中原区の歴史と未来への希望を歌っています。
動画は26分ほどで1本にまとめられていますが、以下、それぞれの曲のスタート位置にあわせて掲載します。
■2017「多摩川DEN」より「楽しいガサガサ」
■Youtube動画「楽しいガサガサ」
続いて2017年「多摩川DEN」より、「楽しいガサガサ」です。
多摩川に網を持って、いろんな生き物を見つけに行く子どもたちの生き生きした姿が描かれています。
ご覧の通り、映像はリモートで出演者の各ご家庭で撮影したものを統合して、一つの映像作品にしています。
■2018「新・多摩川DEN」より「ほーたるこい」
■Youtube動画「ほーたるこい」
こちらも2018年「新・多摩川DEN」より、「ほーたるこい」です。
昔は多摩川でもホタルの姿が見られたということで、やさしくホタルに呼びかける歌です。
■2018「新・多摩川DEN」より「できることから始めよう」
■Youtube動画「できることから始めよう」
2018年「新・多摩川DEN」からもう1曲「できることから始めよう」です。
胸に秘めた思いや大きなことを形にするのは難しいけれども、一歩一歩できることから始めてみよう、とシンプルなメッセージを届ける曲です。
■2019年「グライフェン」の表題曲
■Youtube動画「グライフェン」
そして2019年、なかはらミュージカルは「アミガサ事件」を描いた作品「グライフェン」を上演しました。
「アミガサ事件」とは、1914年(大正3年)9月16日、大雨が降るたびに洪水に悩まされてきた橘樹郡御幸村の住民、約200名が「多摩川の築堤」を神奈川県知事に求めるべく決起した事件のことです。
この集団は目印として編み笠をかぶっていたことから、「アミガサ事件」として現代まで伝えられています。
その表題曲「グライフェン」は、まさに村人たちが決起して神奈川県庁に向かう姿を描いています。
今回の公演でもここは出演者の皆さんがアミガサと村人の衣装をまとい、ステージで迫力あるライブパフォーマンスを見せてくれました。
■「グライフェン」エンディング
■Youtube動画「グライフェン」エンディング
村人たちの訴えの甲斐あって、川崎市側にも堤防が作られることになりました。
そんなハッピーエンドを彩る、「グライフェン」のエンディング曲です。
■2020「Voice」より表題曲
■Youtube動画「Voice2021バージョン」
2020年3月に上演される予定だった「第8回公演」は、新型コロナウイルス感染症の影響により残念ながら中止となりました。
第8回公演は、前年「グライフェン」で題材としたアミガサ事件を、また別角度から描く予定でした。
そこでお披露目できなかった主題曲「Voice」が、今回「2021バージョン」として初公開されました。
アミガサ事件の村人たちのように、ひとりひとりが声をあげていくことで世界が変わる、そんな希望と自由への希求を表現した曲です。
■終演後のお見送り
例年、なかはらミュージカルでは終演後、キャストが出口でお見送りをするのですが、今年はコロナ禍でそれがかないません。
そのため、今回はステージからのお見送りとなりました。
人の混雑がなるべく発生しないよう、順番に誘導されての退場となりました。
■ソーシャルディスタンス確保
中原市民館では、ソーシャルディスタンス確保のための目印などが設置されていました。
また「なかはらミュージカル」入場に当たっては、トレーサビリティの観点から連絡先を記入するようになっていました。
現在、公共施設でのイベント開催には制約も少なからずあり、オンラインでの稽古の実施も含めさまざま工夫をされたようです。
そんな制約下ではありましたが、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思います。
また来年、どんな形になるかはわかりませんが、「なかはらミュージカル」は活動を継続される予定ですので、本サイトでもお伝えしてまいりたいと思います。
【関連リンク】
・なかはらミュージカル ウェブサイト
・一般社団法人New Act Society
・なかはらミュージカル facebookページ
・2013/2/16エントリ 「なかはらアクトストリート2013」「中原空襲展」開催レポート
・2016/12/22エントリ 多摩川の築堤を直訴「アミガサ事件」による「有吉堤」完成から100年。八幡大神・中丸子児童公園の記念碑と遺構をめぐる
・2017/6/7エントリ 東急武蔵小杉駅の情報発信スポット「こすぎアイ」で地域イベント告知を開始、「なかはらミュージカル」実行委員・ボランティアスタッフ・出演者を募集中
・2018/1/26エントリ 「なかはらミュージカル」第6回公演「新・多摩川伝」が2018年3月10日(土)・11日(日)開催、人気のチケット一般販売が1月27日(土)スタート
・2018/5/26エントリ 市民ミュージカル「なかはらミュージカル」がアミガサ事件をテーマに「第7回公演」を2019年3月上演、出演者募集の事前説明会を6月17日(日)に開催
・2019/1/22エントリ 「なかはらミュージカル」がアミガサ事件を描く公演「GREIFEN」を3月9日(土)10日(日)上演、1月26日(土)に完売必至のチケット販売
・2019/4/13エントリ 「なかはらミュージカル」の第7回公演「GREIFEN」が市民の手でアミガサ事件を描き切り喝采、4月21日まで回顧写真展を開催
・2019/6/19エントリ 市民ミュージカル「なかはらミュージカル」第8回公演が2020年3月上演、出演者募集の事前説明会を7月15日(月祝)上丸子小学校で開催
・2021/2/23エントリ 「なかはらミュージカル」第9回公演「Keep Smiling」が中原市民館で3/6・3/7上演、感染症防止対策講じ映像&ライブパフォーマンスに
中原区の市民ミュージカル「なかはらミュージカル」の第9回公演「Keep Smiling~なかはらミュージカルファミリーライブ~」が、2021年3月6日(土)、7日(日)に中原市民館において上演されました。
今回は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、稽古はオンラインを併用しました。
また当日は入場者数を制限するとともに、映像投影にライブパフォーマンスを組み合わせた演出での上演となりました。
■講師陣によるライブ
「なかはらミュージカル(なかミュー)」は、世代を超えた豊かな「交流の場」作りや、人や街への理解を深めることによるシビックプライドの醸成、また次代を担う子どもたちに実りある体験を提供することで、未来の「まちづくり」「ひとづくり」に貢献することを活動の目的としています。
毎回中原区の歴史などをテーマに、プロの指導によるクオリティの高い舞台を作り上げています。
今回はコロナ禍のもと、例年のように稽古を重ねてフルスペックのミュージカルを上演することはできませんでした。
そのため、前半は講師陣によるライブが行われました。
■ピアノ・松本麻衣さんと&ドラム・石川勇人さんのユニット「You&My」
■洗足学園音楽大学出身のボーカル Nana・Yuri・Kana
■ボーカル・津覇菜々(Nana)さん
■ボーカル・樋口友理(Yuri)さん
■ボーカル・吉川加那(Kana)さん
なかはらミュージカルは2日間、各日2回上演されまして、出演者は2組に分かれて回により異なります。
本サイトが取材させて頂いた回では、ピアノ&ドラムのユニット「You&My」と、洗足学園音楽大学卒の3人のボーカルによるライブでした。
「You&My」は、第5回から音楽・歌唱指導を担当する松本麻衣さんと、本公演で伴奏をする石川勇人さんのユニットです。
お二人の素敵な演奏に、洗足学園音楽大学卒の3人のボーカルの圧倒的な声量が加わり、「なかはらミュージカル」の過去ナンバーから9曲を楽しませていただきました。
■「なかはらミュージカル」映像と出演者によるパフォーマンス
そして講師陣によるライブ終了後、換気のための休憩時間を挟んで「なかはらミュージカル」出演者によるパフォーマンスです。
今回は映像とライブを組み合わせての上演となりました。
■Youtube動画 2017「多摩川DEN」2018「新・多摩川DEN」オープニング
今回、公演で使われた映像は、公演終了後にYoutubeで公開されました。
冒頭は「多摩川DEN」「新・多摩川DEN」のオープニング曲です。
多摩川の水の恵みが育んだ、中原区の歴史と未来への希望を歌っています。
動画は26分ほどで1本にまとめられていますが、以下、それぞれの曲のスタート位置にあわせて掲載します。
■2017「多摩川DEN」より「楽しいガサガサ」
■Youtube動画「楽しいガサガサ」
続いて2017年「多摩川DEN」より、「楽しいガサガサ」です。
多摩川に網を持って、いろんな生き物を見つけに行く子どもたちの生き生きした姿が描かれています。
ご覧の通り、映像はリモートで出演者の各ご家庭で撮影したものを統合して、一つの映像作品にしています。
■2018「新・多摩川DEN」より「ほーたるこい」
■Youtube動画「ほーたるこい」
こちらも2018年「新・多摩川DEN」より、「ほーたるこい」です。
昔は多摩川でもホタルの姿が見られたということで、やさしくホタルに呼びかける歌です。
■2018「新・多摩川DEN」より「できることから始めよう」
■Youtube動画「できることから始めよう」
2018年「新・多摩川DEN」からもう1曲「できることから始めよう」です。
胸に秘めた思いや大きなことを形にするのは難しいけれども、一歩一歩できることから始めてみよう、とシンプルなメッセージを届ける曲です。
■2019年「グライフェン」の表題曲
■Youtube動画「グライフェン」
そして2019年、なかはらミュージカルは「アミガサ事件」を描いた作品「グライフェン」を上演しました。
「アミガサ事件」とは、1914年(大正3年)9月16日、大雨が降るたびに洪水に悩まされてきた橘樹郡御幸村の住民、約200名が「多摩川の築堤」を神奈川県知事に求めるべく決起した事件のことです。
この集団は目印として編み笠をかぶっていたことから、「アミガサ事件」として現代まで伝えられています。
その表題曲「グライフェン」は、まさに村人たちが決起して神奈川県庁に向かう姿を描いています。
今回の公演でもここは出演者の皆さんがアミガサと村人の衣装をまとい、ステージで迫力あるライブパフォーマンスを見せてくれました。
■「グライフェン」エンディング
■Youtube動画「グライフェン」エンディング
村人たちの訴えの甲斐あって、川崎市側にも堤防が作られることになりました。
そんなハッピーエンドを彩る、「グライフェン」のエンディング曲です。
■2020「Voice」より表題曲
■Youtube動画「Voice2021バージョン」
2020年3月に上演される予定だった「第8回公演」は、新型コロナウイルス感染症の影響により残念ながら中止となりました。
第8回公演は、前年「グライフェン」で題材としたアミガサ事件を、また別角度から描く予定でした。
そこでお披露目できなかった主題曲「Voice」が、今回「2021バージョン」として初公開されました。
アミガサ事件の村人たちのように、ひとりひとりが声をあげていくことで世界が変わる、そんな希望と自由への希求を表現した曲です。
■終演後のお見送り
例年、なかはらミュージカルでは終演後、キャストが出口でお見送りをするのですが、今年はコロナ禍でそれがかないません。
そのため、今回はステージからのお見送りとなりました。
人の混雑がなるべく発生しないよう、順番に誘導されての退場となりました。
■ソーシャルディスタンス確保
中原市民館では、ソーシャルディスタンス確保のための目印などが設置されていました。
また「なかはらミュージカル」入場に当たっては、トレーサビリティの観点から連絡先を記入するようになっていました。
現在、公共施設でのイベント開催には制約も少なからずあり、オンラインでの稽古の実施も含めさまざま工夫をされたようです。
そんな制約下ではありましたが、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思います。
また来年、どんな形になるかはわかりませんが、「なかはらミュージカル」は活動を継続される予定ですので、本サイトでもお伝えしてまいりたいと思います。
【関連リンク】
・なかはらミュージカル ウェブサイト
・一般社団法人New Act Society
・なかはらミュージカル facebookページ
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