川崎市5/23~29発表新型コロナ感染者数は2週連続減少406人、N501Y変異ウイルス検出率が直近1週間で91.5%に急上昇
【Reporter:はつしも】
川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは2020年4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日締め(日~土)でグラフ化して提供をしております。
今回は2021年5月23日(日)~5月29日(土)の週間データを集計しました。
まず、累計および週間のサマリーからです。
■2021年5月29日(土)累計&週間サマリー
今週7日間の新規感染者は406人(前週比83人減、重症者3人)でした。
6週連続前週比増加ののち、前週・今週と続けて減少し、特に今週は減少幅が大きくなりました。
一方、陽性率は前週比1.4pt上昇の12.1%で、引き続き新型コロナウイルス感染症対策分科会が定義する「ステージ4」に該当します。
また今回より、川崎市健康安全研究所が5月より集計する「N501Y変異ウイルス」のスクリーニング検査における検出率を掲載することといたしました。
3月から直近まで累計62%だったものが、直近1週間では91.5%と急上昇しました。
治療状況については、入院者数は119人(前週比5人減)、自宅療養者数は703人(同34人減)、宿泊施設療養者数は163人(同74人減)といずれも減少に転じました。
■川崎市内の感染者数の推移
■1日の感染者増加数の推移
ここからは、各グラフを順番にお伝えしていきます。
週間の感染者数は、前週比83人減の406人となりました。
4月10日締め週から5月15日締め週まで6週連続の増加ののち、2週連続で減少しました。
新規感染者の症状の内訳は無症状52人、軽症333人、中等症18人、重症は3人です。
■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】
週間の感染者数が前週比で減少したことで、1週間移動平均による指標も改善しています。
■直近1週間の感染経路の内訳
「直近1週間の感染経路」では、「不明」「陽性者接触」「家庭内」の3区分でデータ集計が行われています。
引き続き、「不明」が過半数を超えています。
■川崎市内の検査人数
■川崎市内の検査人数
■直近1週間の陽性率
検査人数の推移は、川崎市健康安全研究所の数値と、民間検査機関等による数値を集計しています。
川崎市と民間の検査人数合計はサマリーに掲載の通り4,883人で、前週比305人減です。
また、川崎市発表の直近1週間の陽性率、入院患者および重症患者の病床使用率のグラフ化を実施しています。
陽性率・病床使用率は本サイトとは締め日が異なり、日曜日締めのデータが2日後に発表されています。
今回の最新データは5月25日発表分の「5月17日(月)~5月23日(日)集計データ」で、陽性率は12.1%でした。
これは「ステージ4」基準の10%を引き続き上回っています。
また重症患者病床使用率が53.3%を超え「ステージ4」基準50%を上回りました。
■「N501Y変異ウイルス検出率」の推移【直近1週間】
そして今回より、川崎市健康安全研究所のスクリーニング検査による、N501Y変異ウイルス検出率の推移をグラフ化しました。
5月25日発表分の「5月17日(月)~5月23日(日)集計データ」では、これが91.5%に急上昇しています。
ここ3週ほどは7割前後、3月からの累計では62%ということですので、直近の変化といえるでしょう。
■川崎市内の感染者の治療状況推移
続いて、「川崎市内感染者の治療状況推移」です。
冒頭にお伝えした通り、入院者数は119人(前週比5人減)、自宅療養者数は703人(同34人減)、宿泊施設療養者数は163人(同74人減)とそれぞれ改善しました。
ただ前掲の通り重症患者の病床使用率が上昇していることは、留意する必要があります。
また今週は死亡者が2人増加しました。
■川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移
上記は感染者の内訳を「治療中」「治療終了」「死亡」の3グループに分けて、全体の感染者数に対する比率の推移を算出したものです。
今週は感染者の減少を反映して、治療中者の比率が1.2ポイント減少しました。
■区別の感染者数の推移
こちらは、区別の感染者数です。
今週は高津区が最多79名の増加となっています。
高津区が中原区を上回り差を広げる傾向が、固定化しつつあるようです。
今回の集計は以上です。
変異ウイルスの増加など懸念点もありますが、全体の感染者数が前週に続いて減少し、減少幅も大きくなったこの傾向が、継続していくとよいと思います。
【関連リンク】
・川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
・川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
・川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
・武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】
(4月以降の新型コロナウイルス統計エントリ)
・2021/4/3エントリ 川崎市3/28~4/3発表新型コロナウイルス感染は4週ぶり前週比減(22人減)の153人、自宅等療養者数は増加傾向続く
・2021/4/10エントリ 川崎市4/4~10発表新型コロナウイルス感染は前週比81人増の234人、検査数増のなか陽性率が6.47%に上昇
・2021/4/17エントリ 川崎市4/11~17発表新型コロナウイルス感染は365人(前週比131人増)に急加速、「まん延防止重点措置」適用が決定
・2021/4/24エントリ 川崎市4/18~24発表新型コロナウイルス感染は376人(前週比11人増)の高止まりで累計1万人突破、陽性率が3か月ぶり10%越え
・2021/5/1エントリ 川崎市4/25~5/1発表新型コロナウイルス感染は424人(前週比48人増)の4週連続増加、4月月次は宮前区・高津区感染者数が川崎区上回る
・2021/5/8エントリ 川崎市5/2~8発表新型コロナウイルス感染者数はGW中検査数減も5週連続増加、高津区が累計で中原区上回り川崎区に次ぐ2位に
・2021/5/15エントリ 川崎市5/9~15発表新型コロナ感染者数は4か月ぶり単日100人越え含む516人で6週連続増加、陽性率15.3%に上昇し「ステージ4」継続
・2021/5/22エントリ 川崎市5/16~22発表新型コロナ感染者数は7週ぶり減少489人、陽性率4.6pt改善の10.7%、入院・療養者は増加続く
川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは2020年4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日締め(日~土)でグラフ化して提供をしております。
今回は2021年5月23日(日)~5月29日(土)の週間データを集計しました。
まず、累計および週間のサマリーからです。
■2021年5月29日(土)累計&週間サマリー
今週7日間の新規感染者は406人(前週比83人減、重症者3人)でした。
6週連続前週比増加ののち、前週・今週と続けて減少し、特に今週は減少幅が大きくなりました。
一方、陽性率は前週比1.4pt上昇の12.1%で、引き続き新型コロナウイルス感染症対策分科会が定義する「ステージ4」に該当します。
また今回より、川崎市健康安全研究所が5月より集計する「N501Y変異ウイルス」のスクリーニング検査における検出率を掲載することといたしました。
3月から直近まで累計62%だったものが、直近1週間では91.5%と急上昇しました。
治療状況については、入院者数は119人(前週比5人減)、自宅療養者数は703人(同34人減)、宿泊施設療養者数は163人(同74人減)といずれも減少に転じました。
■川崎市内の感染者数の推移
■1日の感染者増加数の推移
ここからは、各グラフを順番にお伝えしていきます。
週間の感染者数は、前週比83人減の406人となりました。
4月10日締め週から5月15日締め週まで6週連続の増加ののち、2週連続で減少しました。
新規感染者の症状の内訳は無症状52人、軽症333人、中等症18人、重症は3人です。
■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】
週間の感染者数が前週比で減少したことで、1週間移動平均による指標も改善しています。
■直近1週間の感染経路の内訳
「直近1週間の感染経路」では、「不明」「陽性者接触」「家庭内」の3区分でデータ集計が行われています。
引き続き、「不明」が過半数を超えています。
■川崎市内の検査人数
■川崎市内の検査人数
■直近1週間の陽性率
検査人数の推移は、川崎市健康安全研究所の数値と、民間検査機関等による数値を集計しています。
川崎市と民間の検査人数合計はサマリーに掲載の通り4,883人で、前週比305人減です。
また、川崎市発表の直近1週間の陽性率、入院患者および重症患者の病床使用率のグラフ化を実施しています。
陽性率・病床使用率は本サイトとは締め日が異なり、日曜日締めのデータが2日後に発表されています。
今回の最新データは5月25日発表分の「5月17日(月)~5月23日(日)集計データ」で、陽性率は12.1%でした。
これは「ステージ4」基準の10%を引き続き上回っています。
また重症患者病床使用率が53.3%を超え「ステージ4」基準50%を上回りました。
■「N501Y変異ウイルス検出率」の推移【直近1週間】
そして今回より、川崎市健康安全研究所のスクリーニング検査による、N501Y変異ウイルス検出率の推移をグラフ化しました。
5月25日発表分の「5月17日(月)~5月23日(日)集計データ」では、これが91.5%に急上昇しています。
ここ3週ほどは7割前後、3月からの累計では62%ということですので、直近の変化といえるでしょう。
■川崎市内の感染者の治療状況推移
続いて、「川崎市内感染者の治療状況推移」です。
冒頭にお伝えした通り、入院者数は119人(前週比5人減)、自宅療養者数は703人(同34人減)、宿泊施設療養者数は163人(同74人減)とそれぞれ改善しました。
ただ前掲の通り重症患者の病床使用率が上昇していることは、留意する必要があります。
また今週は死亡者が2人増加しました。
■川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移
上記は感染者の内訳を「治療中」「治療終了」「死亡」の3グループに分けて、全体の感染者数に対する比率の推移を算出したものです。
今週は感染者の減少を反映して、治療中者の比率が1.2ポイント減少しました。
■区別の感染者数の推移
こちらは、区別の感染者数です。
今週は高津区が最多79名の増加となっています。
高津区が中原区を上回り差を広げる傾向が、固定化しつつあるようです。
今回の集計は以上です。
変異ウイルスの増加など懸念点もありますが、全体の感染者数が前週に続いて減少し、減少幅も大きくなったこの傾向が、継続していくとよいと思います。
【関連リンク】
・川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
・川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
・川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
・武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】
(4月以降の新型コロナウイルス統計エントリ)
・2021/4/3エントリ 川崎市3/28~4/3発表新型コロナウイルス感染は4週ぶり前週比減(22人減)の153人、自宅等療養者数は増加傾向続く
・2021/4/10エントリ 川崎市4/4~10発表新型コロナウイルス感染は前週比81人増の234人、検査数増のなか陽性率が6.47%に上昇
・2021/4/17エントリ 川崎市4/11~17発表新型コロナウイルス感染は365人(前週比131人増)に急加速、「まん延防止重点措置」適用が決定
・2021/4/24エントリ 川崎市4/18~24発表新型コロナウイルス感染は376人(前週比11人増)の高止まりで累計1万人突破、陽性率が3か月ぶり10%越え
・2021/5/1エントリ 川崎市4/25~5/1発表新型コロナウイルス感染は424人(前週比48人増)の4週連続増加、4月月次は宮前区・高津区感染者数が川崎区上回る
・2021/5/8エントリ 川崎市5/2~8発表新型コロナウイルス感染者数はGW中検査数減も5週連続増加、高津区が累計で中原区上回り川崎区に次ぐ2位に
・2021/5/15エントリ 川崎市5/9~15発表新型コロナ感染者数は4か月ぶり単日100人越え含む516人で6週連続増加、陽性率15.3%に上昇し「ステージ4」継続
・2021/5/22エントリ 川崎市5/16~22発表新型コロナ感染者数は7週ぶり減少489人、陽性率4.6pt改善の10.7%、入院・療養者は増加続く