「多摩川スピードウェイ」遺構跡地の堤防強化工事でブロック設置が着手、6月下旬予定の完成時に遺構記念の新プレートも設置へ
多摩川河川敷の東急線鉄橋付近の「多摩川スピードウェイ」メインスタンド遺構跡地において、堤防の強化工事が行われています。
本サイトでは2021/12/8エントリにおいて、かつてのメインスタンド遺構が破砕されている模様をご紹介しておりましたが、その後工事が進捗し、堤防の表面を覆うブロックの設置が進められていました。
■「多摩川スピードウェイ」遺構跡地で進むブロック設置工事
■多摩川スピードウェイ遺構撤去前の堤防
■多摩川スピードウェイ遺構撤去完了後の堤防
まずこちらは、多摩川スピードウェイのメインスタンド遺構の撤去前と、撤去後の写真です。
階段状のコンクリート座席が破砕のうえ撤去され、2022年2月の段階で土手の成型がおおむね出来上がっていました。
■積み上げられた土手のブロック
土手の成型ができたら、次はその上にブロックを組んでいくことになります。
2月末の段階では、土手の目の前の河川敷にブロックが大量に積み上げられていました。
■4月にブロックの設置がスタート
そして4月には、重機によるブロックの設置がスタートしました。
重機でブロックを吊り上げて、土手に並べていく作業です。
■クレーンの先端にブロックを取り付け
■吊り上げて土手に設置
クレーンの先端にブロックを取り付けて持ち上げ、順番に土手に並べていく作業が行われていました。
土手の面積を考えると、なかなかに気が遠くなる作業です。
■ショベルカーでの作業
一方こちらは、ショベルカーでの作業です。
つまるところブロックを吊り上げられれば良いわけですので、作業自体はクレーン車と同じものです。
■堤防に並んだブロック
なお、当初の工事完了予定は2022年3月末ですが、すでに超過しています。
現段階では6月下旬が工事完了予定となっているそうです。
工事が遅れた主たる要因は、多摩川スピードウェイ遺構のコンクリートの質量が想定を大きく超えていたことです。
何分当時の設計資料なども残っておらず、どの程度の量があるかレーダー探査はしたものの、実際に破壊してみると想定以上の厚みがあったということでした。
■撤去作業当時の多摩川スピードウェイ遺構
本サイトでは「多摩川スピードウェイ」遺構について、2015/10/13エントリにおいて最初にご紹介するとともに、解体工事が本格化する直前、2021/11/2エントリで最後の姿を記録しておりますので、関連リンクをご参照ください。
このメインスタンド遺構については歴史的価値が認められるため、同施設の歴史を伝える「多摩川スピードウェイの会」が、保存に向けた活動を行ってきました。
完全にそのまま保存することは不可能でしたが、11月21日に「多摩川スピードウェイの会」が「約3席分にあたる約3.3m幅を切り出し、新たに築造される堤防の上部に埋め込む」ことで国土交通省京浜河川管理事務所・川崎市と基本的な了解を得たことを発表し、本サイトでも同日のエントリでお伝えしておりました。
■多摩川スピードウェイの歴史を記録した「80周年記念プレート」
メインスタンド遺構には、多摩川スピードウェイの歴史を記録した「80周年記念プレート」が設置されていました。
このプレートも遺構の一部とあわせて切り出され、移設される計画です。
また移設にあたって、新たに観客席について説明する新プレートも設置されることになりました。
新プレートは、メインスタンド遺構が健在だった時点で作成された「80周年記念プレート」を補完し、移設にあたって京浜河川事務所をはじめ多方面の協力により実現したことを伝えるものとなる予定です。
工事の経過等も含め、「多摩川スピードウェイの会」facebookページで情報発信されていますので、あわせてご参照ください。
■多摩川スピードウェイ facebookページ
【関連リンク】
・多摩川スピードウェイの会 facebookページ
・武蔵小杉ライフ:タウンガイド:生活情報:公園 多摩川緑地
・2015/10/13エントリ 中原区にあった、日本初の常設サーキット。 「多摩川スピードウェイ」メインスタンド跡地を歩く
・2015/11/21エントリ 「多摩川スピードウェイ・回顧展」が11月21 日(土)・22日(日)開催、第1回レース優勝車「オオタ号」を展示中
・2016/7/17エントリ 中原区の、日本初常設サーキットの記録。市民ミュージアム「多摩川スピードウェイ展」が本日スタート、福田市長も観覧/スピードウェイ遺構には記念パネルが設置
・2021/11/2エントリ 堤防強化工事により撤去決定の「多摩川スピードウェイ」遺構が一部保存へ、約3.3m切り出し80周年記念プレートとともに新堤防に移設
・2021/12/8エントリ 多摩川堤防強化のための「多摩川スピードウェイ」解体が進捗、メインスタンド遺構破砕し「80周年記念プレート」と一部を保存
本サイトでは2021/12/8エントリにおいて、かつてのメインスタンド遺構が破砕されている模様をご紹介しておりましたが、その後工事が進捗し、堤防の表面を覆うブロックの設置が進められていました。
■「多摩川スピードウェイ」遺構跡地で進むブロック設置工事
■多摩川スピードウェイ遺構撤去前の堤防
■多摩川スピードウェイ遺構撤去完了後の堤防
まずこちらは、多摩川スピードウェイのメインスタンド遺構の撤去前と、撤去後の写真です。
階段状のコンクリート座席が破砕のうえ撤去され、2022年2月の段階で土手の成型がおおむね出来上がっていました。
■積み上げられた土手のブロック
土手の成型ができたら、次はその上にブロックを組んでいくことになります。
2月末の段階では、土手の目の前の河川敷にブロックが大量に積み上げられていました。
■4月にブロックの設置がスタート
そして4月には、重機によるブロックの設置がスタートしました。
重機でブロックを吊り上げて、土手に並べていく作業です。
■クレーンの先端にブロックを取り付け
■吊り上げて土手に設置
クレーンの先端にブロックを取り付けて持ち上げ、順番に土手に並べていく作業が行われていました。
土手の面積を考えると、なかなかに気が遠くなる作業です。
■ショベルカーでの作業
一方こちらは、ショベルカーでの作業です。
つまるところブロックを吊り上げられれば良いわけですので、作業自体はクレーン車と同じものです。
■堤防に並んだブロック
なお、当初の工事完了予定は2022年3月末ですが、すでに超過しています。
現段階では6月下旬が工事完了予定となっているそうです。
工事が遅れた主たる要因は、多摩川スピードウェイ遺構のコンクリートの質量が想定を大きく超えていたことです。
何分当時の設計資料なども残っておらず、どの程度の量があるかレーダー探査はしたものの、実際に破壊してみると想定以上の厚みがあったということでした。
■撤去作業当時の多摩川スピードウェイ遺構
本サイトでは「多摩川スピードウェイ」遺構について、2015/10/13エントリにおいて最初にご紹介するとともに、解体工事が本格化する直前、2021/11/2エントリで最後の姿を記録しておりますので、関連リンクをご参照ください。
このメインスタンド遺構については歴史的価値が認められるため、同施設の歴史を伝える「多摩川スピードウェイの会」が、保存に向けた活動を行ってきました。
完全にそのまま保存することは不可能でしたが、11月21日に「多摩川スピードウェイの会」が「約3席分にあたる約3.3m幅を切り出し、新たに築造される堤防の上部に埋め込む」ことで国土交通省京浜河川管理事務所・川崎市と基本的な了解を得たことを発表し、本サイトでも同日のエントリでお伝えしておりました。
■多摩川スピードウェイの歴史を記録した「80周年記念プレート」
メインスタンド遺構には、多摩川スピードウェイの歴史を記録した「80周年記念プレート」が設置されていました。
このプレートも遺構の一部とあわせて切り出され、移設される計画です。
また移設にあたって、新たに観客席について説明する新プレートも設置されることになりました。
新プレートは、メインスタンド遺構が健在だった時点で作成された「80周年記念プレート」を補完し、移設にあたって京浜河川事務所をはじめ多方面の協力により実現したことを伝えるものとなる予定です。
工事の経過等も含め、「多摩川スピードウェイの会」facebookページで情報発信されていますので、あわせてご参照ください。
■多摩川スピードウェイ facebookページ
【関連リンク】
・多摩川スピードウェイの会 facebookページ
・武蔵小杉ライフ:タウンガイド:生活情報:公園 多摩川緑地
・2015/10/13エントリ 中原区にあった、日本初の常設サーキット。 「多摩川スピードウェイ」メインスタンド跡地を歩く
・2015/11/21エントリ 「多摩川スピードウェイ・回顧展」が11月21 日(土)・22日(日)開催、第1回レース優勝車「オオタ号」を展示中
・2016/7/17エントリ 中原区の、日本初常設サーキットの記録。市民ミュージアム「多摩川スピードウェイ展」が本日スタート、福田市長も観覧/スピードウェイ遺構には記念パネルが設置
・2021/11/2エントリ 堤防強化工事により撤去決定の「多摩川スピードウェイ」遺構が一部保存へ、約3.3m切り出し80周年記念プレートとともに新堤防に移設
・2021/12/8エントリ 多摩川堤防強化のための「多摩川スピードウェイ」解体が進捗、メインスタンド遺構破砕し「80周年記念プレート」と一部を保存