中原区×平塚市コラボ・中原図書館で中原街道史料展示開始、小杉御殿・川崎フロンターレvs中原御殿・湘南ベルマーレ「中原街道御殿ダービー」も熱戦
川崎市中原区の区名は「中原街道」が由来とされています。
その中原街道は平塚市にあった徳川将軍家の別荘「中原御殿」が由来とされており、中原区にある将軍家の別荘「小杉御殿」と「中原御殿」を中原街道がつなぐかたちになっています。
そのご縁から、中原区と平塚市の交流・連携事業がスタートしています。
本サイトでも2022/8/30エントリでご紹介した通り、この事業の一環として両市の9月の「市政だより」で特集が組まれたのに続いて、「図書館交流」として両市の図書館で中原街道に関する展示や市政だよりの配布がスタートしましたので、ご紹介いたします。
■中原図書館での図書館交流展示「中原御殿(平塚市)への道・中原街道」
川崎市立中原図書館の展示は、5階の市民情報コーナーに設置されています。
「中原御殿(平塚市)への道・中原街道」と題し、中原街道と小杉御殿・中原御殿についての資料展示を行っていました。
■中原街道に関する展示
■小杉御殿に関する展示
■中原御殿に関する展示
展示は壁際のパネルと、「中原街道」「小杉御殿跡(中原区)」「中原御殿跡(平塚市)」の3つのテーブルに分かれています。
図書館の特長を活かして、図書館に所蔵されている貴重な史料が貸し出しはできないものの、手に取って閲覧できるようになっていました。
■平塚市の市政だより
またここには川崎市の市政だより(中原区版)と、平塚市の9月の市政だよりが置かれ、こちらは自由に持ち帰ることができました。
それぞれ中原街道と、小杉御殿・中原御殿の歴史と現在が特集されています。
川崎市の市政だよりは新聞折込などで各ご家庭に届いていることが多いと思いますが、平塚市の市政だよりは新鮮でした。
勿論今どきはウェブでも閲覧はできますが、記念に1部いただくのもよいでしょう。
■中原区・中原街道の名前の由来
こちらはパネル展示の一部です。
冒頭にご紹介した中原区・中原街道の名前の由来に加えて、中原街道のさまざまな別名も補足で紹介されていました。
平塚で作られたお酢が江戸まで運ばれていたことから「お酢街道」、さらに「相州街道」「江戸間道」「猿町街道」「こやし街道」などの別名もあったそうです。
「こやし街道」は聞いたことがありましたが、他は初耳でした。
展示資料にこれらの解説もあるということですので、是非読んでみてください。
■平塚市長と川崎市長より
平塚市と川崎市には、中原街道の縁からさまざまな共通点があります。
前回エントリでもご紹介した「中原小学校」が両市にあることや、人口も同じくらいで市章もよく似ています。
また上記には湘南ベルマーレのマスコット「キングベルⅠ世」、川崎フロンターレのマスコット「ふろん太」がいますが、両クラブのホームスタジアムがそれぞれ中原御殿・小杉御殿跡地のすぐ近くにあり、中原街道で結ばれています。
■湘南ベルマーレと川崎フロンターレの「中原街道御殿ダービー」マップ
このように、川崎フロンターレのホーム「等々力陸上競技場」は小杉御殿跡地の近く、湘南ベルマーレのホーム「レモンガススタジアム」は中原御殿跡地の近くにあります。
つまり両クラブの対戦は「中原街道御殿ダービー」といえるでしょう。
■9/3開催の湘南ベルマーレvs川崎フロンターレ戦
(c)KAWASAKI FRONTALE
本サイトが2022/8/30エントリで平塚市の中原街道と「中原御殿」をご紹介し、9月に両市の市政だよりで特集が組まれたのとちょうどタイミングを同じくして、9月3日に湘南ベルマーレvs川崎フロンターレの「中原街道・御殿ダービー」がレモンガススタジアムで開催されました。
この試合は熱戦の末川崎フロンターレは残念ながら1-2で敗れましたが、同じ神奈川県内、中原街道で結ばれたダービーとして今後も好試合を見せてくれるのことと思います。
■平塚市立図書館での中原街道展示
※中原区役所提供
また、平塚市立図書館でも、中原図書館と同様に中原街道に関する史料展示を行っています。
川崎市の広報物は人気ですでにはけてしまったということです。
■平塚市・中原御殿跡地の石碑(平塚市立中原小学校)
■中原区・小杉御殿御殿跡地の稲荷
平塚市の図書館もそうですが、中原御殿跡地を見にいくのはなかなか大変ですので、2022/8/30エントリのレポートをご参照いただくとよいでしょう。
小杉御殿は等々力陸上競技場近くにありますので、下記マップもご参照ください。
また今回ご紹介した、中原図書館の「図書館交流」展示も駅直結の施設で気軽に閲覧できますので、どうぞ来館してみてください。
※なお、図書館内は撮影禁止です。本サイトは取材申請のうえ許可を得て撮影しておりますので、ご了承ください。
■小杉御殿の御主殿跡のマップ
また中原区役所では、歴史とまち歩きを通して中原区の魅力を発券する「なかはらの魅力発信講座」を開催しています。
2022年度の募集はすでに終了していますが、中原区×平塚市のコラボ企画の一環として9月26日に開催される第2回「まち歩き『中原街道を歩く』」(9月26日開催)のみ、追加募集を行っています。
■「なかはらの魅力発信講座」9/26追加募集の概要
詳細およびお問い合わせは、上記の中原区のウェブサイトをご参照ください。
【関連リンク】
・川崎市報道発表資料 中原区と平塚市のコラボ企画、続々登場!~地元の魅力を連携発信し、地域活性化につなげます~
・中原区 なかはらの魅力発信講座(前期)
(川崎歴史ガイド・中原街道ルート連載)
・2009/9/23エントリ (1):「丸子の渡し」
・2009/10/6エントリ (2):「旧原家母屋跡地」
・2009/11/9エントリ (3):「旧名主家と長屋門」
・2009/11/29エントリ (4):「明治の醤油作りと八百八橋」
・2009/12/21エントリ (番外編):「武蔵小杉駅の八百八橋」
・2010/2/9エントリ (番外編):「丸子の渡しガイドパネル入札不調」
・2010/2/14エントリ (5):「小杉御殿と『カギ』の道」
・2010/3/30エントリ (6):「小杉御殿の御主殿跡」
・2010/5/23エントリ (番外編)「中原区役所の八百八橋」
・2010/6/28エントリ (7):「小杉陣屋と次大夫」
・2010/7/19エントリ (8):「御蔵稲荷と多摩川」
・2010/8/19エントリ (9):「西明寺と小杉学舎」
・2010/11/12エントリ (10):「小杉駅と供養塔」
・2011/2/11エントリ (11):「庚申塔と大師道」
・2011/3/27エントリ (12):「小杉十字路」
・2011/4/7エントリ (番外編):「中原区役所の八百八橋」リニューアル
・2011/5/3エントリ (番外編):「中原区役所の八百八橋」看板設置と石橋ベンチ
・2011/7/9エントリ (13):「二ヶ領用水と神地橋」
・2011/9/4エントリ (14):「泉沢寺と門前市」
・2012/12/1エントリ 「安藤家長屋門」が川崎市指定文化財に、本日12月1日(日)に一般開放
・2013/2/9エントリ 「安藤家長屋門 川崎市重要歴史記念物記念イベント」が2013年3月14日(木)、30日(土)開催
・2013/2/12エントリ 川崎市重要歴史記念物「安藤家長屋門」一般公開レポート
・2013/8/16エントリ (15):「旧中原村役場跡」
・2014/2/10エントリ (16):「木月堀と『くらやみ』」
・2015/12/20エントリ (番外編):旧原家母屋跡地「GATE SQUARE小杉御殿町」の歴史展示
・2016/3/16エントリ (番外編):神明神社と上小田中公園に残る、「くらやみ」の歴史
・2016/4/8エントリ (番外編):旧中原街道「桜坂」から見えるソメイヨシノと、武蔵小杉の高層ビル群
・2016/8/16エントリ (番外編):大田区側「おいと坂」と、「美富士橋」から見る武蔵小杉の高層ビル群
・2021/4/27エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(番外編):子母口富士見台古墳から見た武蔵小杉の高層ビル群と、富士見台からの富士山
・2022/8/30エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(番外編):平塚市の中原御殿跡訪問、「中原小学校」「御殿一丁目」などまるで異世界の中原区を散策
その中原街道は平塚市にあった徳川将軍家の別荘「中原御殿」が由来とされており、中原区にある将軍家の別荘「小杉御殿」と「中原御殿」を中原街道がつなぐかたちになっています。
そのご縁から、中原区と平塚市の交流・連携事業がスタートしています。
本サイトでも2022/8/30エントリでご紹介した通り、この事業の一環として両市の9月の「市政だより」で特集が組まれたのに続いて、「図書館交流」として両市の図書館で中原街道に関する展示や市政だよりの配布がスタートしましたので、ご紹介いたします。
■中原図書館での図書館交流展示「中原御殿(平塚市)への道・中原街道」
川崎市立中原図書館の展示は、5階の市民情報コーナーに設置されています。
「中原御殿(平塚市)への道・中原街道」と題し、中原街道と小杉御殿・中原御殿についての資料展示を行っていました。
■中原街道に関する展示
■小杉御殿に関する展示
■中原御殿に関する展示
展示は壁際のパネルと、「中原街道」「小杉御殿跡(中原区)」「中原御殿跡(平塚市)」の3つのテーブルに分かれています。
図書館の特長を活かして、図書館に所蔵されている貴重な史料が貸し出しはできないものの、手に取って閲覧できるようになっていました。
■平塚市の市政だより
またここには川崎市の市政だより(中原区版)と、平塚市の9月の市政だよりが置かれ、こちらは自由に持ち帰ることができました。
それぞれ中原街道と、小杉御殿・中原御殿の歴史と現在が特集されています。
川崎市の市政だよりは新聞折込などで各ご家庭に届いていることが多いと思いますが、平塚市の市政だよりは新鮮でした。
勿論今どきはウェブでも閲覧はできますが、記念に1部いただくのもよいでしょう。
■中原区・中原街道の名前の由来
こちらはパネル展示の一部です。
冒頭にご紹介した中原区・中原街道の名前の由来に加えて、中原街道のさまざまな別名も補足で紹介されていました。
平塚で作られたお酢が江戸まで運ばれていたことから「お酢街道」、さらに「相州街道」「江戸間道」「猿町街道」「こやし街道」などの別名もあったそうです。
「こやし街道」は聞いたことがありましたが、他は初耳でした。
展示資料にこれらの解説もあるということですので、是非読んでみてください。
■平塚市長と川崎市長より
平塚市と川崎市には、中原街道の縁からさまざまな共通点があります。
前回エントリでもご紹介した「中原小学校」が両市にあることや、人口も同じくらいで市章もよく似ています。
また上記には湘南ベルマーレのマスコット「キングベルⅠ世」、川崎フロンターレのマスコット「ふろん太」がいますが、両クラブのホームスタジアムがそれぞれ中原御殿・小杉御殿跡地のすぐ近くにあり、中原街道で結ばれています。
■湘南ベルマーレと川崎フロンターレの「中原街道御殿ダービー」マップ
このように、川崎フロンターレのホーム「等々力陸上競技場」は小杉御殿跡地の近く、湘南ベルマーレのホーム「レモンガススタジアム」は中原御殿跡地の近くにあります。
つまり両クラブの対戦は「中原街道御殿ダービー」といえるでしょう。
■9/3開催の湘南ベルマーレvs川崎フロンターレ戦
(c)KAWASAKI FRONTALE
本サイトが2022/8/30エントリで平塚市の中原街道と「中原御殿」をご紹介し、9月に両市の市政だよりで特集が組まれたのとちょうどタイミングを同じくして、9月3日に湘南ベルマーレvs川崎フロンターレの「中原街道・御殿ダービー」がレモンガススタジアムで開催されました。
この試合は熱戦の末川崎フロンターレは残念ながら1-2で敗れましたが、同じ神奈川県内、中原街道で結ばれたダービーとして今後も好試合を見せてくれるのことと思います。
■平塚市立図書館での中原街道展示
※中原区役所提供
また、平塚市立図書館でも、中原図書館と同様に中原街道に関する史料展示を行っています。
川崎市の広報物は人気ですでにはけてしまったということです。
■平塚市・中原御殿跡地の石碑(平塚市立中原小学校)
■中原区・小杉御殿御殿跡地の稲荷
平塚市の図書館もそうですが、中原御殿跡地を見にいくのはなかなか大変ですので、2022/8/30エントリのレポートをご参照いただくとよいでしょう。
小杉御殿は等々力陸上競技場近くにありますので、下記マップもご参照ください。
また今回ご紹介した、中原図書館の「図書館交流」展示も駅直結の施設で気軽に閲覧できますので、どうぞ来館してみてください。
※なお、図書館内は撮影禁止です。本サイトは取材申請のうえ許可を得て撮影しておりますので、ご了承ください。
■小杉御殿の御主殿跡のマップ
また中原区役所では、歴史とまち歩きを通して中原区の魅力を発券する「なかはらの魅力発信講座」を開催しています。
2022年度の募集はすでに終了していますが、中原区×平塚市のコラボ企画の一環として9月26日に開催される第2回「まち歩き『中原街道を歩く』」(9月26日開催)のみ、追加募集を行っています。
■「なかはらの魅力発信講座」9/26追加募集の概要
日時 | ●2022年9月26日(月)10:00~12:00(全4回中の第2回) ※まち歩きは、5km程度歩きます(雨天中止)。 ※集合場所等詳細は、後日参加者へご連絡します。 ※追加募集による参加者は上記日程(第2回)のみ参加ができます。第3回以降は御参加いただけませんので、ご注意ください。(冬以降の後期講座も現在計画中ですので、ご関心ある方はそちらもご検討ください。) |
対象 | 中原区在住・在学・在勤の方(在住優先)。 応募者多数の場合は抽選となります。 |
定員 | 追加募集定員 10人程度 ※新型コロナ感染症拡大状況により、定員を削減する場合があります。 |
参加費 | 100円(保険料) |
申込・問い合わせ | ●追加申込期間9月1日(木)~9月14日(水)に、下記の応募フォームでお申込みください。 ●一度に2人まで同時申込みができます。 ●保険加入に必須のため、必ず参加者全員の名前と生年月日をご入力ください。 ●参加確定通知は、9月20日(火)までにはメールでお送りする予定です。 ●申込についてご不明な点は、中原区役所地域振興課(044-744-3324)までお問合わせください。 |
その他 | <新型コロナウイルス感染症対策について> ●新型コロナウイルス感染症対策として、募集人員の削減、3密を回避した講座運営を計画しております。 ●感染症拡大状況等により、定員の削減、講座の変更や中止等をすることがあります。 ●ご参加にあたっては、検温、マスクの着用、手指消毒、その他の感染症対策にご協力ください。 |
主催 | 中原区/なかはら散策ガイドの会 |
Web | ●【追加申込受付中】なかはらの魅力発信講座(前期) |
詳細およびお問い合わせは、上記の中原区のウェブサイトをご参照ください。
【関連リンク】
・川崎市報道発表資料 中原区と平塚市のコラボ企画、続々登場!~地元の魅力を連携発信し、地域活性化につなげます~
・中原区 なかはらの魅力発信講座(前期)
(川崎歴史ガイド・中原街道ルート連載)
・2009/9/23エントリ (1):「丸子の渡し」
・2009/10/6エントリ (2):「旧原家母屋跡地」
・2009/11/9エントリ (3):「旧名主家と長屋門」
・2009/11/29エントリ (4):「明治の醤油作りと八百八橋」
・2009/12/21エントリ (番外編):「武蔵小杉駅の八百八橋」
・2010/2/9エントリ (番外編):「丸子の渡しガイドパネル入札不調」
・2010/2/14エントリ (5):「小杉御殿と『カギ』の道」
・2010/3/30エントリ (6):「小杉御殿の御主殿跡」
・2010/5/23エントリ (番外編)「中原区役所の八百八橋」
・2010/6/28エントリ (7):「小杉陣屋と次大夫」
・2010/7/19エントリ (8):「御蔵稲荷と多摩川」
・2010/8/19エントリ (9):「西明寺と小杉学舎」
・2010/11/12エントリ (10):「小杉駅と供養塔」
・2011/2/11エントリ (11):「庚申塔と大師道」
・2011/3/27エントリ (12):「小杉十字路」
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・2016/4/8エントリ (番外編):旧中原街道「桜坂」から見えるソメイヨシノと、武蔵小杉の高層ビル群
・2016/8/16エントリ (番外編):大田区側「おいと坂」と、「美富士橋」から見る武蔵小杉の高層ビル群
・2021/4/27エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(番外編):子母口富士見台古墳から見た武蔵小杉の高層ビル群と、富士見台からの富士山
・2022/8/30エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(番外編):平塚市の中原御殿跡訪問、「中原小学校」「御殿一丁目」などまるで異世界の中原区を散策