カタールW杯日本代表に川崎フロンターレ谷口彰悟・山根視来が選出、記者会見で夢・感謝・成長を語る【全文掲載】
2022年11月1日に、FIFAワールドカップカタール大会の日本代表が発表されました。
川崎フロンターレからは谷口彰悟(たにぐちしょうご)選手、山根視来(やまねみき)選手が選出されました。
谷口彰悟選手は川崎フロンターレのディフェンスラインを支えるキャプテンです。「イケメン」としても知られています。
山根視来選手は2020シーズンに湘南ベルマーレから加入し不動のレギュラーとして活躍してきました。右サイドで家長昭博選手と連携した攻撃力はJリーグ最強クラスといえるでしょう。
同日、川崎フロンターレの麻生クラブハウスにおいて記者会見が開催されましたので、その内容を基本的に全文、本サイトで記録できた限りにおいてお伝えいたします。
■川崎フロンターレクラブハウスでの記者会見
©KAWASAKI FRONTALE
この記者会見ではマスコットキャラクターのふろん太・カブレラも登場して、カタール行きのチケットを模したカードをサプライズでプレゼントしました。
(谷口)
今回FIFAワールドカップ2022カタール大会の日本代表に選出していただきました。素直に嬉しく思っています。それと同時に身の引き締まる思いというか、いよいよこれから本大会のメンバーが決まって、これから日本代表として戦っていく覚悟を決めながら準備していくことになっているので、非常に高ぶる気持ちも勿論ありますし、そこを抑えて冷静にしっかり準備していかないといけないというようにも思いますし、非常に、味わったことのないかつてない感覚に今います。日本代表の目標であるベスト8以上に、(日本代表に)選んでもらったからには、貢献できるように頑張りたいと思いますし、一丸となって戦っていきたいなと思います。
(山根)
今回、ワールドカップ日本代表に選んでいただいてたいへん光栄に思っています。やっぱりワールドカップなので、自分が夢見ていた舞台でもありますし、うれしさと、ほっとする気持ちと、もっとやらなければいけないというその思いがずっと心の中で絡み合ってて、本当に日本のためにやらなければいけないなと思っています。
--発表前後の気持ちは。
(谷口)
正直、この日が近づくにつれ、ちょっとずつやっぱり意識はしていましたし、今日も普段通り練習をしているなかでどこか緊張しているなというのを自分の中で感じながら過ごしていましたし、実際に会見が始まったころはもうドキドキで、さきほども話しましたけれども、これまで感じたことがないような緊張感だったりとか、いろいろそういう感じが出てきていていました。実際に名前を呼んでいただいたときにはすごく嬉しかったし、それにちょっと安心したというか、ほっとした部分があって、僕以上にチームメイトやスタッフの方々が喜んでくれて、それも含めてすごく嬉しかったです。
(山根)
彰悟さんが朝からちょっと、大人の余裕をぶっている感があって、僕はもうあまり機能も寝れなかったですし、彰悟さんに「寝られた?」と聞いたら「いや、普通に」という、そういう返しをされていたので、余裕あるなと思いながらやっていたんですけど。名前を呼ばれたときは試合より緊張していましたね、会見を見ているときには。
サッカーをやってないときに緊張することはほとんどないのですが、今日は人生で一番緊張していたんじゃないかと思います。
■谷口彰悟選手
©KAWASAKI FRONTALE
--ワールドカップへの思いは。
(谷口)
ワールドカップは僕にとっては小さい時から観てきた大会だし、憧れの舞台なので、まずそこに参加できる権利をもらえたというのは本当に心の底から嬉しく思いますし、そこを目指して夢を持ちながら頑張ってきた自分にもおめでとうと言いたいし、それくらい、サッカー少年や全国でサッカーをやっている人たちにとっては憧れの舞台で、注目度も上がると思いますし、それだけじゃなくて、普段サッカーをあまり見ない人たちも関心・関心を抱いてくれる大会だと思っているので、サッカーの素晴らしさを伝えられるような活躍だったり、結果を残したいという思いは強いです。
(山根)
やっぱり子どものころの夢は今でも一番大きいものとして心の中にずっとあって、そこに行けるという思いと、やっぱり世界中の誰でも知っているようなスーパースターたちが、国を背負って戦う舞台って意味はなんだろうところから入って、その意味がちょっとずつわかってきて、その舞台に自分が行けるってなって、すごく興奮しています。
--日本代表に選出された要因は。
(谷口)
どんな時も日本代表に選ばれたという思いを諦めずに、日々トレーニングや試合をやってきたのが一番かなと思っています。その目標がブレてしまうと叶うものも叶えられなくなります。諦めずにワールドカップを目指してきてよかったと自分に言いたい。諦めてもおかしくない瞬間もあった中で目指してきました。勿論ここがゴールではないので、グループリーグをどうやって突破するか、それにどう貢献できるかということが近づいてきて、ワクワクしています。
(山根)
僕自身もそこを意識してやってきたというのはあるんですけど、僕のサッカー人生はタイミングやめぐりあわせが良かった部分があって、自分だけだと今サッカーをやっているかわからないところからのサッカー人生のはじまりで、そういう方たちのことは忘れてはいけないと思っています。
--グループリーグの対戦国について。
(谷口)
グループリーグのドイツ・コスタリカ・スペインはどの国も強豪で、簡単な試合はひとつもありませんが、自分たちが劣っているとは思っていないし、世界で戦える日本人がいることを証明する機会です。とにかく全力で戦っていきたいと思います。それができるメンバーがそろったと思っています。みんなで一丸となって戦っていけるチームを作っていきたいです。
(山根)
優勝経験があるチームが2つというのは厳しいグループだと思いますが、日本代表ならやれると思っていますし、そのための準備をこの瞬間から始めていきたいと思っています。
--どうチームに貢献するか。
(谷口)
対戦国によって戦い方のプランはあると思います。それがどんなプランかはわからないですが、プランに対してしっかり考えて、遂行してくことが自分のストロングだと思っていますし、それを周りにも伝播していくのが強みです。ビルドアップや(相手を)剥がすプレイはこれまでの代表活動を通してできる自信はあります。ワールドカップ本番でもどこが相手でもやらないといけないと思っています。
(山根)
チームのやり方もあるし、対戦相手の兼ね合いもありますが、自分が選ばれた意味をしっかり考えて、僕にしかできないプレイをしっかり表現すること、得点に絡んでいく思い切りの良さを発揮することが日本のためになると思っています。
■山根視来選手
©KAWASAKI FRONTALE
--国内組もやれるということを見せたい思いは。
はい、それはあります。自分で勝手にJリーグを代表して戦ってくると思っていますが、逆に言ったらそれくらい背負って戦うべき大会だと思っていので、Jリーグで戦っている人たちの思いも背負って戦っていきたいなと思いますし、僕達でもやれるってなると、、Jリーグで頑張っている選手たちも、遠い世界ではないんだなとと思ってもらえると思うので、そういったことを含め、しっかり戦っていきたいなと思います。
前回のワールドカップの時にも、Jリーグの同じカテゴリでやっている試合の選手が試合に出ていて、活躍すると、自分には遠い世界でしたけれども、すごく勇気になったのをすごく覚えています。そいった意味でも自分たちが残していかなければならないという責任は感じています。
--これまでに辛かったとき、どう乗り越えたか。
(谷口)
これまでのサッカー人生の中で、辛かったことはあまりなくて、悔しい思いやうまくいかないことはありましたが、辛いと思うことはなくいい試練だと思ってやってきました。僕が代表に呼ばれるようになったのは昨年の9月からで、それまでは声もかからず、自分のチームでは優勝したり結果は残しているつもりでしたが、代表には繋がらずどうしたらいいんだろうと思いながら過ごしていました。そこで「代表はいいや」と思ってもおかしくなかったですが、そこであきらめずにやってきた。日本代表やワールドカップはそういう存在。その当時は苦しい思いがありましたが、その時期があったからこそ強くなったと思っています。
--順風満帆でないサッカー人生で代表選出。そんな子どもたちにメッセージを。
(山根)
常々そういう子たちの目標でありたいと思っていました。正直、自分はうまいプレイはできないので、がむしゃらに自分の強みを出し続けて勇気を与えたいと思います。
--欧州遠征からの1か月について。
(谷口)
9月のドイツでの試合を経験して、ワールドカップで出場するチーム同士の試合ということもあって、今までとは違うハードなゲームだからこそ見えてくるものがありました。個人的にも(試合の)レベルが上がっていくなかでどういうプレイができるのか、違いが見せられるプレイは何なのかと考えさせられる試合でした。自信があるプレイを磨いていかないと、本番で発揮するのは無理だろうと感じました。ストロングポイントを磨いてもっと強くしていく準備をあと1か月していきます。それぞれの国で対戦相手の特徴も違う中、どう相手を抑えていくか、パワーとパワーの勝負でどう買っていくか見つめ直すきっかけになりました。Jリーグでもっともっと示していかなければいけないと思っています。
(山根)
これでいいのか、これであの舞台でできるのか迷いが生じた時期がありましたが、そこから逃げずに一回り成長できたかなという実感はあります。すごくレベルの高い、興奮するようなエクアドル戦でしたけれども、1か月前よりも成長できたかなと思います。
--代表選出の報告は。
(谷口)
まだ報告はできてはいません。携帯とかはちらっと見たりはしていましたけれども、沢山の方から連絡はいただいていましたし、そこを全部みきれていないくて、これからゆっくり返していきたいと思っています。
(山根)
奥さんと子どもたちと自分の両親、兄には伝えました。
■「サムライブルー」のタオルマフラーとともに
©KAWASAKI FRONTALE
--フロンターレで培ったものは。
(谷口)
僕は大学を卒業してこのクラブに入団させてもらって、本当にこのクラブに育ててもらったと思っていますし、基礎的な部分やフロンターレのスタイルはつきつめていけばどんな相手にも通用するというのは勿論、自分の経験のなかで確信に変わってきています。今までたくさんの監督、コーチやスタッフの方、選手も含め、一緒にサッカーをして成長させてもらっているのをすごく実感しているので いままで関わってくれた方に感謝をお伝えしたいなという気持ちはありますし、なかなか代表に呼ばれない時期もいろんな人がアドバイスをしてくれたりとか、自信を持てるような声掛けをしてくれていました。 ワールドカップに出場できる権利は、僕自身だけでなく周りの人のサポートがあって今ここにいるんだなというのをと実感していますし、感謝の気持ちでいっぱいですし、このチームからたくさん代表選手が出てくることを願っています。
(山根)
正直ずっとサッカー人生、あんまり考えてサッカーやってこなくて、自分が思ったことをやってきただけだったんですけど、フロンターレに来て、今まで自分が苦手と思っていて目を背けていたところところに出会って、そこでまた大きく、サッカーが何かということを知ることができて大きく成長できたと実感しています。
(頭に浮かんだのは)チョウさん(曺貴裁監督)、オニさん(鬼木透監督)、アキさん(家長昭博選手)です。アキさんは、前にあの人がいてくれることで自分の良さがどれだけ引き出されたか数えきれません。アキさんがいなかったらどうだったかと感じます。同じチームで、同じタイミングでサッカーができたことは運がよかったと思います。
■谷口・山根両選手のツーショット
©KAWASAKI FRONTALE
■川崎フロンターレYoutubeチャンネル
なお、この記者会見の模様は、川崎フロンターレのYoutubeチャンネルでも配信されています。
動画で収録されているのは会見の半分くらいかと思いますが、両選手の表情や語り口などは、こちらをご参照いただくとよく伝わるかと思います。
ワールドカップ代表には、他にも田中碧選手や三笘薫選手、守田英正選手など、川崎フロンターレ出身の選手、川崎市ゆかりの選手が数多く選出されています。
会見内でも語られる通り、グループリーグから強豪ぞろいの厳しい戦いになると思いますが、4年にいちどの大舞台を応援したいと思います。
■2010南アフリカW杯の中村憲剛選手(日本サッカーミュージアム)
■2018ロシアW杯の大島僚太選手の記録(日本サッカーミュージアム)
川崎フロンターレは、これまでも中村憲剛選手(当時)や大島僚太選手など、ワールドカップ日本代表を輩出してきました。
上記は2018年にご紹介した「日本サッカーミュージアム」の展示です。
ここにもまた新しい1ページが、加わることになります。
【関連リンク】
・川崎フロンターレ 日本代表メンバー選出のお知らせ
・2018/5/31エントリ 川崎フロンターレ・大島僚太選手がロシアワールドカップ日本代表に選出、こすぎコアパークでの壮行会が超満員に
・2019/7/2エントリ 田中碧選手のトゥーロン国際大会トロフィーも展示。川崎フロンターレ&武蔵小杉目線で巡る「日本サッカーミュージアム」観覧レポート
川崎フロンターレからは谷口彰悟(たにぐちしょうご)選手、山根視来(やまねみき)選手が選出されました。
谷口彰悟選手は川崎フロンターレのディフェンスラインを支えるキャプテンです。「イケメン」としても知られています。
山根視来選手は2020シーズンに湘南ベルマーレから加入し不動のレギュラーとして活躍してきました。右サイドで家長昭博選手と連携した攻撃力はJリーグ最強クラスといえるでしょう。
同日、川崎フロンターレの麻生クラブハウスにおいて記者会見が開催されましたので、その内容を基本的に全文、本サイトで記録できた限りにおいてお伝えいたします。
■川崎フロンターレクラブハウスでの記者会見
©KAWASAKI FRONTALE
この記者会見ではマスコットキャラクターのふろん太・カブレラも登場して、カタール行きのチケットを模したカードをサプライズでプレゼントしました。
(谷口)
今回FIFAワールドカップ2022カタール大会の日本代表に選出していただきました。素直に嬉しく思っています。それと同時に身の引き締まる思いというか、いよいよこれから本大会のメンバーが決まって、これから日本代表として戦っていく覚悟を決めながら準備していくことになっているので、非常に高ぶる気持ちも勿論ありますし、そこを抑えて冷静にしっかり準備していかないといけないというようにも思いますし、非常に、味わったことのないかつてない感覚に今います。日本代表の目標であるベスト8以上に、(日本代表に)選んでもらったからには、貢献できるように頑張りたいと思いますし、一丸となって戦っていきたいなと思います。
(山根)
今回、ワールドカップ日本代表に選んでいただいてたいへん光栄に思っています。やっぱりワールドカップなので、自分が夢見ていた舞台でもありますし、うれしさと、ほっとする気持ちと、もっとやらなければいけないというその思いがずっと心の中で絡み合ってて、本当に日本のためにやらなければいけないなと思っています。
--発表前後の気持ちは。
(谷口)
正直、この日が近づくにつれ、ちょっとずつやっぱり意識はしていましたし、今日も普段通り練習をしているなかでどこか緊張しているなというのを自分の中で感じながら過ごしていましたし、実際に会見が始まったころはもうドキドキで、さきほども話しましたけれども、これまで感じたことがないような緊張感だったりとか、いろいろそういう感じが出てきていていました。実際に名前を呼んでいただいたときにはすごく嬉しかったし、それにちょっと安心したというか、ほっとした部分があって、僕以上にチームメイトやスタッフの方々が喜んでくれて、それも含めてすごく嬉しかったです。
(山根)
彰悟さんが朝からちょっと、大人の余裕をぶっている感があって、僕はもうあまり機能も寝れなかったですし、彰悟さんに「寝られた?」と聞いたら「いや、普通に」という、そういう返しをされていたので、余裕あるなと思いながらやっていたんですけど。名前を呼ばれたときは試合より緊張していましたね、会見を見ているときには。
サッカーをやってないときに緊張することはほとんどないのですが、今日は人生で一番緊張していたんじゃないかと思います。
■谷口彰悟選手
©KAWASAKI FRONTALE
--ワールドカップへの思いは。
(谷口)
ワールドカップは僕にとっては小さい時から観てきた大会だし、憧れの舞台なので、まずそこに参加できる権利をもらえたというのは本当に心の底から嬉しく思いますし、そこを目指して夢を持ちながら頑張ってきた自分にもおめでとうと言いたいし、それくらい、サッカー少年や全国でサッカーをやっている人たちにとっては憧れの舞台で、注目度も上がると思いますし、それだけじゃなくて、普段サッカーをあまり見ない人たちも関心・関心を抱いてくれる大会だと思っているので、サッカーの素晴らしさを伝えられるような活躍だったり、結果を残したいという思いは強いです。
(山根)
やっぱり子どものころの夢は今でも一番大きいものとして心の中にずっとあって、そこに行けるという思いと、やっぱり世界中の誰でも知っているようなスーパースターたちが、国を背負って戦う舞台って意味はなんだろうところから入って、その意味がちょっとずつわかってきて、その舞台に自分が行けるってなって、すごく興奮しています。
--日本代表に選出された要因は。
(谷口)
どんな時も日本代表に選ばれたという思いを諦めずに、日々トレーニングや試合をやってきたのが一番かなと思っています。その目標がブレてしまうと叶うものも叶えられなくなります。諦めずにワールドカップを目指してきてよかったと自分に言いたい。諦めてもおかしくない瞬間もあった中で目指してきました。勿論ここがゴールではないので、グループリーグをどうやって突破するか、それにどう貢献できるかということが近づいてきて、ワクワクしています。
(山根)
僕自身もそこを意識してやってきたというのはあるんですけど、僕のサッカー人生はタイミングやめぐりあわせが良かった部分があって、自分だけだと今サッカーをやっているかわからないところからのサッカー人生のはじまりで、そういう方たちのことは忘れてはいけないと思っています。
--グループリーグの対戦国について。
(谷口)
グループリーグのドイツ・コスタリカ・スペインはどの国も強豪で、簡単な試合はひとつもありませんが、自分たちが劣っているとは思っていないし、世界で戦える日本人がいることを証明する機会です。とにかく全力で戦っていきたいと思います。それができるメンバーがそろったと思っています。みんなで一丸となって戦っていけるチームを作っていきたいです。
(山根)
優勝経験があるチームが2つというのは厳しいグループだと思いますが、日本代表ならやれると思っていますし、そのための準備をこの瞬間から始めていきたいと思っています。
--どうチームに貢献するか。
(谷口)
対戦国によって戦い方のプランはあると思います。それがどんなプランかはわからないですが、プランに対してしっかり考えて、遂行してくことが自分のストロングだと思っていますし、それを周りにも伝播していくのが強みです。ビルドアップや(相手を)剥がすプレイはこれまでの代表活動を通してできる自信はあります。ワールドカップ本番でもどこが相手でもやらないといけないと思っています。
(山根)
チームのやり方もあるし、対戦相手の兼ね合いもありますが、自分が選ばれた意味をしっかり考えて、僕にしかできないプレイをしっかり表現すること、得点に絡んでいく思い切りの良さを発揮することが日本のためになると思っています。
■山根視来選手
©KAWASAKI FRONTALE
--国内組もやれるということを見せたい思いは。
はい、それはあります。自分で勝手にJリーグを代表して戦ってくると思っていますが、逆に言ったらそれくらい背負って戦うべき大会だと思っていので、Jリーグで戦っている人たちの思いも背負って戦っていきたいなと思いますし、僕達でもやれるってなると、、Jリーグで頑張っている選手たちも、遠い世界ではないんだなとと思ってもらえると思うので、そういったことを含め、しっかり戦っていきたいなと思います。
前回のワールドカップの時にも、Jリーグの同じカテゴリでやっている試合の選手が試合に出ていて、活躍すると、自分には遠い世界でしたけれども、すごく勇気になったのをすごく覚えています。そいった意味でも自分たちが残していかなければならないという責任は感じています。
--これまでに辛かったとき、どう乗り越えたか。
(谷口)
これまでのサッカー人生の中で、辛かったことはあまりなくて、悔しい思いやうまくいかないことはありましたが、辛いと思うことはなくいい試練だと思ってやってきました。僕が代表に呼ばれるようになったのは昨年の9月からで、それまでは声もかからず、自分のチームでは優勝したり結果は残しているつもりでしたが、代表には繋がらずどうしたらいいんだろうと思いながら過ごしていました。そこで「代表はいいや」と思ってもおかしくなかったですが、そこであきらめずにやってきた。日本代表やワールドカップはそういう存在。その当時は苦しい思いがありましたが、その時期があったからこそ強くなったと思っています。
--順風満帆でないサッカー人生で代表選出。そんな子どもたちにメッセージを。
(山根)
常々そういう子たちの目標でありたいと思っていました。正直、自分はうまいプレイはできないので、がむしゃらに自分の強みを出し続けて勇気を与えたいと思います。
--欧州遠征からの1か月について。
(谷口)
9月のドイツでの試合を経験して、ワールドカップで出場するチーム同士の試合ということもあって、今までとは違うハードなゲームだからこそ見えてくるものがありました。個人的にも(試合の)レベルが上がっていくなかでどういうプレイができるのか、違いが見せられるプレイは何なのかと考えさせられる試合でした。自信があるプレイを磨いていかないと、本番で発揮するのは無理だろうと感じました。ストロングポイントを磨いてもっと強くしていく準備をあと1か月していきます。それぞれの国で対戦相手の特徴も違う中、どう相手を抑えていくか、パワーとパワーの勝負でどう買っていくか見つめ直すきっかけになりました。Jリーグでもっともっと示していかなければいけないと思っています。
(山根)
これでいいのか、これであの舞台でできるのか迷いが生じた時期がありましたが、そこから逃げずに一回り成長できたかなという実感はあります。すごくレベルの高い、興奮するようなエクアドル戦でしたけれども、1か月前よりも成長できたかなと思います。
--代表選出の報告は。
(谷口)
まだ報告はできてはいません。携帯とかはちらっと見たりはしていましたけれども、沢山の方から連絡はいただいていましたし、そこを全部みきれていないくて、これからゆっくり返していきたいと思っています。
(山根)
奥さんと子どもたちと自分の両親、兄には伝えました。
■「サムライブルー」のタオルマフラーとともに
©KAWASAKI FRONTALE
--フロンターレで培ったものは。
(谷口)
僕は大学を卒業してこのクラブに入団させてもらって、本当にこのクラブに育ててもらったと思っていますし、基礎的な部分やフロンターレのスタイルはつきつめていけばどんな相手にも通用するというのは勿論、自分の経験のなかで確信に変わってきています。今までたくさんの監督、コーチやスタッフの方、選手も含め、一緒にサッカーをして成長させてもらっているのをすごく実感しているので いままで関わってくれた方に感謝をお伝えしたいなという気持ちはありますし、なかなか代表に呼ばれない時期もいろんな人がアドバイスをしてくれたりとか、自信を持てるような声掛けをしてくれていました。 ワールドカップに出場できる権利は、僕自身だけでなく周りの人のサポートがあって今ここにいるんだなというのをと実感していますし、感謝の気持ちでいっぱいですし、このチームからたくさん代表選手が出てくることを願っています。
(山根)
正直ずっとサッカー人生、あんまり考えてサッカーやってこなくて、自分が思ったことをやってきただけだったんですけど、フロンターレに来て、今まで自分が苦手と思っていて目を背けていたところところに出会って、そこでまた大きく、サッカーが何かということを知ることができて大きく成長できたと実感しています。
(頭に浮かんだのは)チョウさん(曺貴裁監督)、オニさん(鬼木透監督)、アキさん(家長昭博選手)です。アキさんは、前にあの人がいてくれることで自分の良さがどれだけ引き出されたか数えきれません。アキさんがいなかったらどうだったかと感じます。同じチームで、同じタイミングでサッカーができたことは運がよかったと思います。
■谷口・山根両選手のツーショット
©KAWASAKI FRONTALE
■川崎フロンターレYoutubeチャンネル
なお、この記者会見の模様は、川崎フロンターレのYoutubeチャンネルでも配信されています。
動画で収録されているのは会見の半分くらいかと思いますが、両選手の表情や語り口などは、こちらをご参照いただくとよく伝わるかと思います。
ワールドカップ代表には、他にも田中碧選手や三笘薫選手、守田英正選手など、川崎フロンターレ出身の選手、川崎市ゆかりの選手が数多く選出されています。
会見内でも語られる通り、グループリーグから強豪ぞろいの厳しい戦いになると思いますが、4年にいちどの大舞台を応援したいと思います。
■2010南アフリカW杯の中村憲剛選手(日本サッカーミュージアム)
■2018ロシアW杯の大島僚太選手の記録(日本サッカーミュージアム)
川崎フロンターレは、これまでも中村憲剛選手(当時)や大島僚太選手など、ワールドカップ日本代表を輩出してきました。
上記は2018年にご紹介した「日本サッカーミュージアム」の展示です。
ここにもまた新しい1ページが、加わることになります。
【関連リンク】
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