小杉駅南部地区F地区と新丸子東3丁目地区
武蔵小杉再開発エリアのうち、東急武蔵小杉駅を中心とした「小杉駅
南部地区」と「新丸子東3丁目地区」があります。今日は、この地区の
経過について少し取り上げてみたいと思います。
小杉駅南部地区は、当初の区割りが現在では一部変更されているの
ですが、まずは当初のものから見ていきましょう。
■当初の小杉駅南部地区
当初の小杉駅南部地区は上記のような区分になっていました。
A地区:武蔵小杉駅南口地区西街区第一種市街地再開発事業
B地区:未定
C地区:武蔵小杉駅南口地区東街区第一種市街地再開発事業
D地区:パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー
E地区:パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー
F地区:未定(F地区まちづくり勉強会)
A・C・D・Eの各地区については、2004年12月20日に都市計画決定が
行われて再開発事業が進捗しましたが、B地区とF地区についてはなか
なか具体化が進みませんでした。
B地区については東京急行電鉄の管轄ですので、シンプルに東京急行
の意向次第、というところになりますが、F地区については東京機械製作
所の社宅など企業所有地のほか、一戸建ての住宅地も存在し、「F地区
まちづくり勉強会」が結成されて地権者を中心に検討が行われていまし
た。
しかし、検討の結果、他の地区のように地区全域を再開発するという
結論には至りませんでした。
その結論は、F地区のうち、企業所有地を中心とするエリアを「新丸子東
3丁目地区」として新たに2006年12月20日に都市計画決定し、従来の
F地区を解消するものでした。
その結果、低層の住宅エリアについては、再開発地区から外れること
となったわけです。
これにより、再開発地区の区割りが変更されることになります。
■現在の小杉駅南部地区と新丸子東3丁目地区
新丸子東3丁目地区は3つに分割され、
A地区:未定(東京機械製作所社宅跡地)
B地区:(仮称)武蔵小杉F1地区分譲マンション
C地区:フローラルガーデン移転新築
現在、上記のように開発が進捗しているところです。
上記マップの赤線で囲んだ部分が、旧F地区から新丸子東3丁目
地区に編入されず、再開発から外れた低層住宅エリアです。
■旧F地区の低層住宅エリア
この低層住宅エリアで、個人によるマンション建設も計画されており、
11月7日より建築計画のお知らせが公示されています。
■旧F地区の建築計画のお知らせ
詳細は記述しませんが、敷地面積339.57㎡、地上6階建て、高さ
17.61mの建物です。着工は2009年4月15日、竣工は2010年1月
15日の予定で、自宅兼用の賃貸マンションとなっています。
このエリアがどうなるのか、F地区が再編された際に取りざたされまし
たが、個別のマンション建設が浮上するということは、行政上の再開
発事業のスキームによる開発からは完全に外れた、と考えてよさそう
です。
ただ、行政上の再開発事業によらずとも、戸建て住宅の建て替えも
含め、こうした個別の既存建築物の更新は自然と行われていくことに
なるのでしょう。
再開発を検討した結果、変わる風景と変わらない風景があるわけ
ですが、必ず開発しなければいけない、ということではありません。
当然、いろいろな選択肢があるものと思います。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区
武蔵小杉ライフ:再開発情報:新丸子東3丁目地区