川崎市役所新本庁舎完成内覧会レポート:25階展望フロアから見える武蔵小杉や市議会議場・旧本庁舎復元棟などを公開
川崎市では、かねてから川崎市役所本庁舎の整備工事を進めてきました。
2023年6月に新しい本庁舎が完成に至り、7月7日から9日にかけて報道機関および抽選に当選した一部市民を対象にした内覧会が行われました。
弊紙ではこの内覧会を取材させていただきましたので、レポートさせていただきます。
■竣工した川崎市役所本庁舎
川崎市役所本庁舎は、耐震対策を中心とした基本構想の検討が2013年5月にスタートし、2020年5月に工事が着工しました。
市民アンケートも含めたおよそ7年の検討期間、そして3年の工期を経て完成したことになります。
この建物は地下2階・地上25階建てで、建築物高さは111.62m(最高部116.97m)です。
25階建ての高層部の手前には、旧本庁舎を復元した白い建物も一体的に建設されています。
■25階の展望ロビー・スカイデッキ
最上階の25階は、展望ロビー・スカイデッキになっています。
ここではぐるりと建物を360度回り、川崎市内・東京・横浜方面をそれぞれ見回すことができます。
■武蔵小杉方面の眺望
弊紙をずっとお読みの方でしたら、もうおわかりですね。
武蔵小杉に特化したローカルメディア「武蔵小杉ライフ」としては、何よりも「武蔵小杉が見えるか」が重要です。
果たして、建物の北西に武蔵小杉の高層ビル群を捉えることができました。
■川崎区・川崎競馬場方面
■臨海部の工場
■川崎競輪場
■富士通スタジアム川崎
川崎市臨海部方面には、臨海部の工場群、川崎競馬場、川崎競輪場、富士通スタジアム川崎など各種施設が見えました。
富士通スタジアム川崎は、かつての川崎球場をアメリカンフットボール場として再整備したもので、川崎フロンターレユースの活動拠点にもなっています。
本サイトでも過去にご紹介しておりました。
■川崎駅方面
■横浜方面
川崎駅はもちろんすぐ近くに見えますし、横浜方面には遠くにランドマークタワーなどみなとみらいのビル群も見えました。
梅雨時でコンディションが良くありませんが、冬などは綺麗に富士山なども見えるのではないでしょうか。
■スカイデッキの壁面は「かわさきマイスター」の塗装
スカイデッキの壁面の一部は、川崎市が市内最高峰の「匠」として認定する「かわさきマイスター」の綾部淳氏が塗装を手掛けています。
金属のような、独特の質感に仕上がっていました。
■24階・川崎市議会議場
■親子傍聴席
■授乳室
24階には、川崎市議会議場があります。
議場には一般の傍聴席に加えて、車椅子傍聴席、個室でガラス窓から傍聴ができる「親子傍聴席」、また授乳室も併設されていました。
幅広い方に、より気軽に傍聴していただけるように配慮されたものです。
■議会運営委員会室
こちらは、議会運営委員会室です。
室内は公開されていませんでしたが、傍聴席には、補聴器・人工内耳を装用されている方には音声がはっきり聞こえる装置を設置している旨、掲示がありました。
■20階・執務室
■3階・会議室
こちらは、市役所職員の方の執務室(オフィス)や会議室です。
高層棟は眺めも良く、会議室は木のフローリングで落ち着ける雰囲気でした。
■デジタルサイネージのフロアガイド
フロア数も多いため、エレベーター前にはフロアガイドのデジタルサイネージが設置されていました。
タッチして目的の組織を探すことができます。
■旧庁舎の復元棟
■復元されたエントランス
前述の通り、新本庁舎では、低層部に旧庁舎の復元棟がつくられています。
旧庁舎のシンボルだった時計塔も、ご覧の通り復元されていました。
また復元されたエントランスの銘板は古いもので、これは旧庁舎で使われていたものではないでしょうか。
■旧市長室
■復元棟会議室
復元棟も新築されたものですが、高層棟に比べてクラシックな雰囲気です。
これもまた、味わいがありますね。
■1階の旧本庁舎歴史展示
1階の入口近くには、旧本庁舎歴史展示コーナーもありました。
旧本庁舎は1938年に竣工したもので、時計塔は戦時中には防空監視廠(かんししょう)として利用されていたといいます。
外壁全体は迷彩柄の塗装でカモフラージュし、戦禍をくぐりぬけました。
なお、川崎市の人口急増に伴う行政需要に対応するために、旧市庁舎が2階建てから3階建て、4階建てと増築されたため、相対的に時計塔が短く見えるようになっていきました。
旧本庁舎の復元にあたっては、竣工当時の時計塔のプロポーションを再現したということです。
また旧本庁舎は、1,000本以上の松杭で支えられていました。
歴史展示コーナー床面のガラス下に見えるのは、旧本庁舎の基礎を支えていた松杭が埋まっていた様子を展示しているものです。
■川崎市の歴史展示
川崎市役所本庁舎の内覧会では、川崎市の歴史展示も行われていました。
こちらは常設ではないかもしれませんが、25階の展望ロビー・スカイデッキはどなたでも利用できますし、市議会の傍聴も可能です。
また1階の歴史展示コーナーなど、いつでも見学できる部分も多くありますので、正式供用開始後に訪れてみてはいかがでしょうか。
また全体の整備工事はまだ未了であり、2024年度に「第2庁舎」跡地の広場が整備完了する予定です。
■川崎市役所本庁舎のマップ
【関連リンク】
・川崎市ウェブサイト 新本庁舎整備事業について
・2016/9/19エントリ 川崎球場をリニューアル「富士通スタジアム川崎」と、特設ギャラリーのフロンターレ・大洋ホエールズ・ロッテオリオンズ展示
・2022/4/11エントリ 川崎市キングスカイフロントと羽田空港を繋ぐ新橋梁「多摩川スカイブリッジ」レポート:海抜20mから武蔵小杉の高層ビル群を望む
2023年6月に新しい本庁舎が完成に至り、7月7日から9日にかけて報道機関および抽選に当選した一部市民を対象にした内覧会が行われました。
弊紙ではこの内覧会を取材させていただきましたので、レポートさせていただきます。
■竣工した川崎市役所本庁舎
川崎市役所本庁舎は、耐震対策を中心とした基本構想の検討が2013年5月にスタートし、2020年5月に工事が着工しました。
市民アンケートも含めたおよそ7年の検討期間、そして3年の工期を経て完成したことになります。
この建物は地下2階・地上25階建てで、建築物高さは111.62m(最高部116.97m)です。
25階建ての高層部の手前には、旧本庁舎を復元した白い建物も一体的に建設されています。
■25階の展望ロビー・スカイデッキ
最上階の25階は、展望ロビー・スカイデッキになっています。
ここではぐるりと建物を360度回り、川崎市内・東京・横浜方面をそれぞれ見回すことができます。
■武蔵小杉方面の眺望
弊紙をずっとお読みの方でしたら、もうおわかりですね。
武蔵小杉に特化したローカルメディア「武蔵小杉ライフ」としては、何よりも「武蔵小杉が見えるか」が重要です。
果たして、建物の北西に武蔵小杉の高層ビル群を捉えることができました。
■川崎区・川崎競馬場方面
■臨海部の工場
■川崎競輪場
■富士通スタジアム川崎
川崎市臨海部方面には、臨海部の工場群、川崎競馬場、川崎競輪場、富士通スタジアム川崎など各種施設が見えました。
富士通スタジアム川崎は、かつての川崎球場をアメリカンフットボール場として再整備したもので、川崎フロンターレユースの活動拠点にもなっています。
本サイトでも過去にご紹介しておりました。
■川崎駅方面
■横浜方面
川崎駅はもちろんすぐ近くに見えますし、横浜方面には遠くにランドマークタワーなどみなとみらいのビル群も見えました。
梅雨時でコンディションが良くありませんが、冬などは綺麗に富士山なども見えるのではないでしょうか。
■スカイデッキの壁面は「かわさきマイスター」の塗装
スカイデッキの壁面の一部は、川崎市が市内最高峰の「匠」として認定する「かわさきマイスター」の綾部淳氏が塗装を手掛けています。
金属のような、独特の質感に仕上がっていました。
■24階・川崎市議会議場
■親子傍聴席
■授乳室
24階には、川崎市議会議場があります。
議場には一般の傍聴席に加えて、車椅子傍聴席、個室でガラス窓から傍聴ができる「親子傍聴席」、また授乳室も併設されていました。
幅広い方に、より気軽に傍聴していただけるように配慮されたものです。
■議会運営委員会室
こちらは、議会運営委員会室です。
室内は公開されていませんでしたが、傍聴席には、補聴器・人工内耳を装用されている方には音声がはっきり聞こえる装置を設置している旨、掲示がありました。
■20階・執務室
■3階・会議室
こちらは、市役所職員の方の執務室(オフィス)や会議室です。
高層棟は眺めも良く、会議室は木のフローリングで落ち着ける雰囲気でした。
■デジタルサイネージのフロアガイド
フロア数も多いため、エレベーター前にはフロアガイドのデジタルサイネージが設置されていました。
タッチして目的の組織を探すことができます。
■旧庁舎の復元棟
■復元されたエントランス
前述の通り、新本庁舎では、低層部に旧庁舎の復元棟がつくられています。
旧庁舎のシンボルだった時計塔も、ご覧の通り復元されていました。
また復元されたエントランスの銘板は古いもので、これは旧庁舎で使われていたものではないでしょうか。
■旧市長室
■復元棟会議室
復元棟も新築されたものですが、高層棟に比べてクラシックな雰囲気です。
これもまた、味わいがありますね。
■1階の旧本庁舎歴史展示
1階の入口近くには、旧本庁舎歴史展示コーナーもありました。
旧本庁舎は1938年に竣工したもので、時計塔は戦時中には防空監視廠(かんししょう)として利用されていたといいます。
外壁全体は迷彩柄の塗装でカモフラージュし、戦禍をくぐりぬけました。
なお、川崎市の人口急増に伴う行政需要に対応するために、旧市庁舎が2階建てから3階建て、4階建てと増築されたため、相対的に時計塔が短く見えるようになっていきました。
旧本庁舎の復元にあたっては、竣工当時の時計塔のプロポーションを再現したということです。
また旧本庁舎は、1,000本以上の松杭で支えられていました。
歴史展示コーナー床面のガラス下に見えるのは、旧本庁舎の基礎を支えていた松杭が埋まっていた様子を展示しているものです。
■川崎市の歴史展示
川崎市役所本庁舎の内覧会では、川崎市の歴史展示も行われていました。
こちらは常設ではないかもしれませんが、25階の展望ロビー・スカイデッキはどなたでも利用できますし、市議会の傍聴も可能です。
また1階の歴史展示コーナーなど、いつでも見学できる部分も多くありますので、正式供用開始後に訪れてみてはいかがでしょうか。
また全体の整備工事はまだ未了であり、2024年度に「第2庁舎」跡地の広場が整備完了する予定です。
■川崎市役所本庁舎のマップ
【関連リンク】
・川崎市ウェブサイト 新本庁舎整備事業について
・2016/9/19エントリ 川崎球場をリニューアル「富士通スタジアム川崎」と、特設ギャラリーのフロンターレ・大洋ホエールズ・ロッテオリオンズ展示
・2022/4/11エントリ 川崎市キングスカイフロントと羽田空港を繋ぐ新橋梁「多摩川スカイブリッジ」レポート:海抜20mから武蔵小杉の高層ビル群を望む