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2024年
01月16日

野村不動産武蔵小杉ビルが売却により「フロンティア武蔵小杉ビル」に名称変更、1階サイゼリヤが1月29日(月)閉店決定

横須賀線武蔵小杉駅前の「野村不動産武蔵小杉ビル(N棟・S棟)」が武蔵小杉プロパティー合同会社に売却され、「フロンティア武蔵小杉ビル」に名称変更されました。

またN棟1階に入居している「サイゼリヤ武蔵小杉横須賀線駅前店」が、2024年1月29日(月)をもって閉店することとなりました。

■フロンティア武蔵小杉ビル(N棟)
フロンティア武蔵小杉ビルN棟

旧野村不動産武蔵小杉ビルN棟は、2010年3月に竣工したオフィスビルです。
当時の名前の通り野村不動産による開発で、横須賀線武蔵小杉駅の開業に合わせてオープンしました。

主な入居企業は富士通エフサスなどの富士通グループ企業でしたが、2019年の「令和元年東日本台風」では地下施設が浸水し、長期間にわたって機能が回復しない状況が続きました。

さらにその後富士通グループのオフィス再編により同社グループの大部分が退去となり、稼働率が低い状態になっていました。

■付け替えられた看板
付け替えられた看板

フロンティア武蔵小杉ビル

野村不動産からビルを取得したのは、武蔵小杉プロパティー合同会社です。

この合同会社は不動産再生投資事業を行う「三菱HCキャピタルリアルティ」が出資しているとみられ、実質的なオーナーは同社ということになります。

同社の不動産再生投資事業は、老朽化や設備更新、稼働率の低下などの課題を持つ不動産に投資し、バリューアップするというものです。

富士通グループの退去により稼働率が低い状態が続いているフロンティア武蔵小杉ビルは、まさにこれに該当します。

稼働率が低い状態ですから相対的に安い価格で取得でき、それをバリューアップして高く売却するスキームでしょう。

■フロンティア武蔵小杉ビル(S棟)
フロンティア武蔵小杉ビルS棟

フロンティア武蔵小杉ビルS棟

横須賀線武蔵小杉駅ロータリーに面したN棟の奥にあるのが、S棟です。
こちらもN棟とセットで売却され、フロンティア武蔵小杉ビルS棟となりました。

■「野村不動産武蔵小杉ビル」の看板跡
野村不動産武蔵小杉ビルの看板跡

ビル周辺には、かつて「野村不動産武蔵小杉ビル」の看板の跡が残っていました。
これもまた、地域の変化の歴史ですね。

■「サイゼリヤ武蔵小杉横須賀線駅前店」
サイゼリヤ武蔵小杉横須賀線駅前店

サイゼリヤ武蔵小杉横須賀線駅前店閉店のお知らせ

そして、フロンティア武蔵小杉ビルN棟1階の「サイゼリヤ武蔵小杉横須賀線駅前店」が、2024年1月29日(月)をもって閉店することとなりました。

三菱HCキャピタルリアルティによるバリューアップの一環か、単にサイゼリヤ側の意向によるものかはわかりません。

同店は旧野村不動産武蔵小杉ビル開業当初の2010年6月10日にオープンし、約13年半にわたって営業を続けてきました。

当時、まだ飲食店が少なかったころの横須賀線武蔵小杉駅周辺にあって、貴重な店舗でした。
重宝していた方、閉店を寂しく感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

【関連リンク】
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