中原平和公園の「川崎市平和館」常設展示リニューアル、体験・参加型や映像コンテンツ充実
中原区の綱島街道沿いに「中原平和公園」があり、その敷地内に「川崎市平和館」があります。
その常設展示が2024年4月2日にリニューアルされていましたので、ご紹介します。
※館内は許可のない撮影は禁止ですが、弊紙では川崎市平和館の許可を受けて取材・撮影しております。
■川崎市平和館の常設展示リニューアル
かつて、中原平和公園とその周辺には軍需工場がありました。
その敷地が戦後米軍に接収され、返還されてから中原平和公園として再整備されました。
その敷地内に、市民の平和に対する理解や交流、平和活動の推進、また平和都市の創造と恒久平和の実現に寄与することを目的として1992年に設置されたのが「川崎市平和館」です。
その常設展示が、より親しみやすく気軽に、また「自分事」として考えてもらえることをコンセプトにリニューアルされました。
■平和・非平和について考える
■平和の格言
常設展示は、主に川崎市平和館の2階に設けられています。
2階へのアプローチとなる階段には、平和・非平和について考える導入メッセージが掲示されていました。
■常設展示への入口
■川崎市の空襲について
中原平和公園がそうだったように、川崎市内には多数の軍需工場がありました。
これらの軍需工場をターゲットに、川崎市においても空襲が行われ、多くの被害をもたらしました。
■中原区の航空写真の変遷
こちらは、中原区の航空写真の変遷です。
戦火を経て時代と共に、大きく変わってきたことがわかります。
■手に持てる焼夷弾の子爆弾の模型
リニューアルで強化されたのが、体験型・参加型の展示や映像表現です。
こちらは焼夷弾の子爆弾模型を実際に手に持てるようになっています。
■子爆弾38個を格納した焼夷弾の模型
この焼夷弾には、前掲の子爆弾38個が格納され、川崎市に拡散して降り注ぎました。
つまり正確な狙いをつけるものではなく、無差別に殺傷を行う兵器ということになります。
そのようなこともあって、現在は条約で禁じられているということでした。
■アニメーション映画
またシアタールームでは、オリジナル短編アニメーション映画「ある竹林のはなし」(約12分)を観ることができます。
ある竹林でのパンダさんとお猿さんの争いごとから、平和について考えるストーリーになっていました。
お子さんにもわかりやすく、楽しめる内容になっていると思います。
■各所に映像も設置
また常設展示では、各所に映像コンテンツも設置されていました。
文字だけで読んでいくより、気軽に視聴できるようになっています。
■核弾頭と地球
現在地球上には、地球を何度も滅ぼすことのできる数の核弾頭が存在しているといいます。
この展示では、核弾頭のレバーを押していくと地球が徐々に赤く染まっていくようになっていました。
核兵器の恐ろしさを、体感的に表現したものです。
■さまざまな展示
また、リニューアル前からあるものも含めて、戦時中の貯蓄債券や傷痍軍人手帳、戦死通知はがきなど、当時の物品の展示も平和について考えさせられます。
■平和への取り組み
■川崎市の核兵器廃絶平和都市宣言
■川崎市によるロシアのウクライナ侵攻非難決議
そして平和への取り組みも、常設展示のテーマの一つです。
川崎市の核兵器廃絶平和都市宣言や、ロシアのウクライナ侵攻に対する非難決議なども展示されていました。
また近年の紛争や紛争下における性暴力の問題など、展示テーマもアップデートされています。
■参加型の企画「あなたにとって非平和とは」
■非平和
■平和
■平和へのメッセージカード
またリニューアルのコンセプトの一つが、参加型の企画です。
一人一人が考える「平和・非平和」、そして「平和へのメッセージ」をカードにして募集していました。
■平和迷路ゲーム
こちらは1階に設置された「平和迷路ゲーム」です。
戦争や平和に関するクイズに答えながら、ゴールを目指すというものです。
正解・不正解共に解説がありますので、トライしてみてはいかがでしょうか。
■ピースアートボード
同じく1階には、「ピースアートボード」も設置されました。
マグネットで自由に平和に関する模様や文字を描くことができます。
■絵本につまった平和をさがそう
こちらは、現在展開中の「絵本に詰まった平和をさがそう」という企画です。
川崎市では令和6年9月1日(日)~10月31日(木)をSDGs Month(SDGs強化期間)として位置づけており、市内各所でSDGsに関連したさまざまなイベント等を実施します。
これはその一環で、SDGsの17の目標と多様性(ダイバーシティ)に関連した絵本29冊を集めた絵本コーナーを川崎市平和館の図書室からセレクトして展示しています。
■横田めぐみさんに関する展示
また川崎市平和館では、2009年から横田めぐみさんに関する展示コーナーも常設で設置しました。
現在、ご家族が川崎市在住で、川崎市も支援を行っています。
風化させてはいけない、重大な問題ですね。
中原平和公園にお立ち寄りの際、川崎市平和館も訪れてみてください。
■武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネル 体験型や映像コンテンツが充実!川崎市平和館の常設展示リニューアル
また今回も川崎市平和館の常設展示リニューアルの様子を武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネルで公開しておりますので、あわせてご視聴ください。
【関連リンク】
・川崎市平和館 ウェブサイト
その常設展示が2024年4月2日にリニューアルされていましたので、ご紹介します。
※館内は許可のない撮影は禁止ですが、弊紙では川崎市平和館の許可を受けて取材・撮影しております。
■川崎市平和館の常設展示リニューアル
かつて、中原平和公園とその周辺には軍需工場がありました。
その敷地が戦後米軍に接収され、返還されてから中原平和公園として再整備されました。
その敷地内に、市民の平和に対する理解や交流、平和活動の推進、また平和都市の創造と恒久平和の実現に寄与することを目的として1992年に設置されたのが「川崎市平和館」です。
その常設展示が、より親しみやすく気軽に、また「自分事」として考えてもらえることをコンセプトにリニューアルされました。
■平和・非平和について考える
■平和の格言
常設展示は、主に川崎市平和館の2階に設けられています。
2階へのアプローチとなる階段には、平和・非平和について考える導入メッセージが掲示されていました。
■常設展示への入口
■川崎市の空襲について
中原平和公園がそうだったように、川崎市内には多数の軍需工場がありました。
これらの軍需工場をターゲットに、川崎市においても空襲が行われ、多くの被害をもたらしました。
■中原区の航空写真の変遷
こちらは、中原区の航空写真の変遷です。
戦火を経て時代と共に、大きく変わってきたことがわかります。
■手に持てる焼夷弾の子爆弾の模型
リニューアルで強化されたのが、体験型・参加型の展示や映像表現です。
こちらは焼夷弾の子爆弾模型を実際に手に持てるようになっています。
■子爆弾38個を格納した焼夷弾の模型
この焼夷弾には、前掲の子爆弾38個が格納され、川崎市に拡散して降り注ぎました。
つまり正確な狙いをつけるものではなく、無差別に殺傷を行う兵器ということになります。
そのようなこともあって、現在は条約で禁じられているということでした。
■アニメーション映画
またシアタールームでは、オリジナル短編アニメーション映画「ある竹林のはなし」(約12分)を観ることができます。
ある竹林でのパンダさんとお猿さんの争いごとから、平和について考えるストーリーになっていました。
お子さんにもわかりやすく、楽しめる内容になっていると思います。
■各所に映像も設置
また常設展示では、各所に映像コンテンツも設置されていました。
文字だけで読んでいくより、気軽に視聴できるようになっています。
■核弾頭と地球
現在地球上には、地球を何度も滅ぼすことのできる数の核弾頭が存在しているといいます。
この展示では、核弾頭のレバーを押していくと地球が徐々に赤く染まっていくようになっていました。
核兵器の恐ろしさを、体感的に表現したものです。
■さまざまな展示
また、リニューアル前からあるものも含めて、戦時中の貯蓄債券や傷痍軍人手帳、戦死通知はがきなど、当時の物品の展示も平和について考えさせられます。
■平和への取り組み
■川崎市の核兵器廃絶平和都市宣言
■川崎市によるロシアのウクライナ侵攻非難決議
そして平和への取り組みも、常設展示のテーマの一つです。
川崎市の核兵器廃絶平和都市宣言や、ロシアのウクライナ侵攻に対する非難決議なども展示されていました。
また近年の紛争や紛争下における性暴力の問題など、展示テーマもアップデートされています。
■参加型の企画「あなたにとって非平和とは」
■非平和
■平和
■平和へのメッセージカード
またリニューアルのコンセプトの一つが、参加型の企画です。
一人一人が考える「平和・非平和」、そして「平和へのメッセージ」をカードにして募集していました。
■平和迷路ゲーム
こちらは1階に設置された「平和迷路ゲーム」です。
戦争や平和に関するクイズに答えながら、ゴールを目指すというものです。
正解・不正解共に解説がありますので、トライしてみてはいかがでしょうか。
■ピースアートボード
同じく1階には、「ピースアートボード」も設置されました。
マグネットで自由に平和に関する模様や文字を描くことができます。
■絵本につまった平和をさがそう
こちらは、現在展開中の「絵本に詰まった平和をさがそう」という企画です。
川崎市では令和6年9月1日(日)~10月31日(木)をSDGs Month(SDGs強化期間)として位置づけており、市内各所でSDGsに関連したさまざまなイベント等を実施します。
これはその一環で、SDGsの17の目標と多様性(ダイバーシティ)に関連した絵本29冊を集めた絵本コーナーを川崎市平和館の図書室からセレクトして展示しています。
■横田めぐみさんに関する展示
また川崎市平和館では、2009年から横田めぐみさんに関する展示コーナーも常設で設置しました。
現在、ご家族が川崎市在住で、川崎市も支援を行っています。
風化させてはいけない、重大な問題ですね。
中原平和公園にお立ち寄りの際、川崎市平和館も訪れてみてください。
■武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネル 体験型や映像コンテンツが充実!川崎市平和館の常設展示リニューアル
また今回も川崎市平和館の常設展示リニューアルの様子を武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネルで公開しておりますので、あわせてご視聴ください。
【関連リンク】
・川崎市平和館 ウェブサイト